岩場岩尾根の鋭鋒桶居山(2001.10.7)


  
P・@〜H
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再び桶居山

昨年は,高御位山から桶居山に縦走したのですが,桶居山からは北の巡視路を下り,西端の尾根まで行っていないのが心残りでした。そして先日,図書館で手にしたガイドブックを見ていると,桶居山のコースがのっていました。そのコースというのは,桶居山の西端の深志野から登り,桶居山,鷹ノ巣山,そして馬の背を下るという「岩づくし」コースでした。楽しそうなので,行ってみたいと思っていたものの,時間があると遠出をしてしまい,なかなか行けませんでした。

高御位山から鷹ノ巣山と続く播磨アルプスの西の端に,槍の穂先を天空に鋭くとがらせたピラミダルな岩峰が望まれる。名前は桶居山といって標高こそ247mと低いが,低山とは思えないような堂々とした風貌は,他を圧して異彩を放っている。 (『四季の山 西日本コース』岳人編集)

ところが,今日は,昼過ぎまでしか自由になる時間がないので,これは桶居山に行くチャンスです。ただ,このコースで気になるのは,深志野の登り口までどうやって行くかということです。車を鹿島神社付近にとめ,別の車で西の登り口まで送ってもらうのが楽チンでしょう。でも,それもチョット…。結局,市の池公園に車をとめ,深志野の登り口まで歩いてしまいました。

まずは尾根を越えて

市の池公園の駐車場(P)に車をとめ,歩き出します。すぐ右手には,馬の背の岩尾根が見えています。時間は9時を過ぎているので,馬の背を登っている人が何人かいます。下から見ると,スリルがあります。

鹿島神社から尾根を越えて,別所に行くことにします。国道2号線に出て車道を通るより,こちらの方が距離が短い上に気分よく歩けるからです。鹿島神社の境内(@)を通り,尾根を目指します。このあたりですでに何組かのハイカーに出会い,高御位山の人気度の高さがうかがわれます。

ハイキングコースを登り,尾根に到着。南北に縦走路がありますが,西の別所への下りを下ります。このコースは初めて歩くコースです。雑木林の中の展望のない道です。林の向こうからは,姫路別所高校のクラブ活動中の生徒さんたちの声が聞こえてきます。時おり,右手の木々の間からは,鷹ノ巣山から続くなだらかな尾根が見えます。このあたりの尾根は,木が少なく,高圧鉄塔もあるので,尾根道があるのかもしれません。

雑木林を出ると,姫路別所高校校門(A)です。ここから深志野までの長〜い歩きです。と,右手に石碑があります。

太平山旗振り信号所跡の碑

明治27年頃から大正6年まで,この東の太平山頂上に,堂島と兵庫の米相場を姫路に伝達するための手旗信号所が置かれていた。その信号の経由は,堂島−尼崎−御影山−一の谷−魚住金ヶ崎山−北宿太平山−姫路で,北宿の村民3名がこれに従事していた。  平成11年9月吉日 別所町北宿自治会

へェ〜!スゴイねぇ。こんな石碑を見ることができるのは,歩いているからこそです。のどかな田園地帯を歩くのもいいものです。麓のあちこちの神社には大きな幟が立てられ,秋祭りが行われているようです。黄金色の田んぼでは,稲刈りも行われています。播州の秋には,祭りと黄金の稲穂が似合います。

爽快な岩尾根

1時間足らずで深志野の登山口(B)に到着。前掲書では,「登り口に大谷山国有林と記してある神戸営林署の看板がよい目印になる」とありますが,現在では看板はなく,錆びた支柱があるだけです。木立を抜けると,岩場の急な登りとなります。道はしっかりついているので迷うことはありません。登るに連れて,西方面の展望がどんどん開けてきます。姫路城を中心として姫路の町が広がり,その周りには,書写山,峰相山,亀山,苫編山,京見山などの山々がとりまいています。

九十九折りの岩場の道を登っていきます。麓の集落からは,秋祭りの太鼓の音が聞こえてきます。コースの所々にはテープが付いています。最初のピークに到着。行く手にはいくつかのピークが見えます。そのピークから尾根が派生しています。高圧鉄塔もあるので,それぞれに尾根にも尾根道があるようです。付近は岩場が多いためか,低木がまばらに生えているだけで,大小の岩がたくさん点在しています。しかも尾根は狭いので,高度感があり,爽快です。左右に見える展望を楽しみながら,快適な尾根道を進みます。麓のあちこちの集落からは,秋祭りの太鼓の音が絶えず聞こえてきます。

行く手に見え隠れしていたとんがり頭の桶居山がどんどん近づいてきます。高圧線鉄塔(C)の下をくぐり,目の前の鋭鋒を目指します。桶居山手前の小さなピークは岩だらけです。南の谷を見ると,切れ落ちた絶壁があっぶねぇ!岩を登り,岩を迂回し,桶居山山頂(D)へ。

  
岩尾根の奇岩 尖峰の桶居山を望む
岩尾根の奇岩
尖峰の桶居山を望む

焼け焦げた桶居山

久しぶりの桶居山です。昨夏にあった山火事で,桶居山周辺はすっかり焼け焦げています。しかし,桶居山ばかりでなく,この高御位山周辺は山火事が多く,それだけに大木が育ちにくいのかもしれません。おかげで展望のよくなった桶居山山頂には,三角点がありますが,その上には木の立て札が立っています。立て札には,真っ黒なプレートが付いています。そういえば,鷹ノ巣山にも同じようなプレートがありました。一帯これは,何のお呪いなのでしょうか。

山頂は,360度の展望です。姫路の町並みやその周辺の山々はもちろん,加古川や高砂の低山も一望できます。空気が澄んでさえいれば,瀬戸内海に浮かぶ家島諸島だって見えるに違いありません。これで247.6mの標高だというのですから,オドロキです。

桶居山の下りは,風化した急な岩場で,滑りやすくて危険です。焼け焦げた木々の間からは,緑の草木が生えています。山火事から1年。自然はたくましく復活しています。おそらく地上部は焼けたものの,地下部が生き残り,復活したものなのでしょう。恐るべし,自然の力。人間だとこうはいかないでしょう。人間の力の弱さを感じもしたものの,もし復活したら,そりゃあゾンビです。♪と〜べ と〜べ〜 ゾンビ〜♪そりゃあ,トンビやがなぁ。チャンチャン

萩の花に導かれて

再び,明るい尾根道を進みます。北の谷から吹き上げる風が心地いい。やはり,歩きはこんなふうに展望のいい尾根道が楽しいです。途中で,南東に向きを変えますが,尾根道はハッキリしているので迷うことはありません。しかも,行く手には高圧線鉄塔があるので,方向もハッキリしています。221のピークから見ると,萩の花の向こうに尖鋒の桶居山が見事な姿を見せています。気持ちのいい山容です。地形図にはない「第一火力線37」の鉄塔(E)からは前方の高圧線鉄塔ピークを迂回し,プラ階段の巡視路を下ります。

尾根に出ると,先ほどの太鼓の音に代わって,谷からは,いつものように射撃の音が響いてきます。いつ聞いてもイヤな音です。はるか前方には高御位山が見え始めました。このあたりの尾根道は,岩が風化し,粗い砂地となっています。「第二火力線36」鉄塔を過ぎ,181ピーク手前から谷(F)に下ります。この縦走路では珍しい林の中の道です。

巡視路は谷を下っていますが,縦走路はすぐに右折,シダの繁った急な斜面を登ります。あいかわらず,右手の谷からは射撃の音が聞こえてきます。尾根道が岩場に変わると,射撃場の真上です。射撃の音がさらに大きく響いてきます。なんともはや…。

ナント!O加茂さんが…

前方に鷹ノ巣山を見ながら尾根道を登っていると,ハイカーが休憩しています。近寄ってみると,ナント!かき氷ノ山でご一緒したO加茂さんです。エエ〜ッ!こんな所で会うとは,奇遇にもほどがあるっちゅうもんです。ほとんど人が利用しない桶居山への縦走路で会うなんて。豆崎奥山から縦走してきたそうですが,縦走路は人が多くてゆっくりランチタイムができないということで,こちらに避難してきたそうです。しかし,噂通り?暑さに弱いO加茂さんはバテ気味です。しばらくオシャベリをして,さようなら。

再び,尾根道を登ると,高御位山の縦走路(G)と合流。馬の背の尾根は,鷹ノ巣山の手前ですが,ここは一応鷹ノ巣山へ。山頂を極め,再び,馬の背への分岐点へ。足元には,細い岩尾根が続いています。上から見ていても,スリル満点です。下からは,何組ものハイカーが登ってきています。馬の背コースも,高御位山登山の人気コースのようです。

  
馬の背 馬の背の岩場
馬の背
馬の背の岩場

馬の背もいい気分

左手には高御位山山頂直下の岩場,右手には百間岩を見ながら,気持ちのいい岩尾根(H)を下ります。足元には,市の池公園が見えます。公園からは,にぎやかな歓声が聞こえてきます。秋晴れの気持ちのいい今日は,はやり外に出てみたくなるものです。鉄塔を過ぎると,いよいよ縦走のフィナーレです。最後の急斜面を下り,市の池公園経由で駐車場へ。

コースタイムは3時間半。桶居山から馬の背への縦走路だけだと,2時間半といったところです。近場で短時間の山歩きですが,展望が抜群にいいコースです。岩場が多いというのも,アルプスっぽい雰囲気を醸し出しています。それになんといっても,出会う人があまりいないので,静かな山歩きが楽しめます。今度は,西の橋の深志野から桶居山,鷹ノ巣山,高御位山,中塚山,そして加古川の西神吉町の辻に下る東西完全縦走コースを行ってみようかなぁ。

  
百間岩・鷹ノ巣山・馬の背 高御位山
百間岩・鷹ノ巣山・馬の背
高御位山

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