ガスのち晴れ360度の展望 粟鹿山(2001.11.4)


  
P・@〜B・A・C
P・@〜B・A・C

念願の粟鹿山

前日からの雨がようやく上がったものの,兵庫県北部地方はまだ雨が残るという予報です。まずは,天気予報を信用して,出かけることにしました。今日のお山は,粟鹿山です。この山は,兵庫県の北部の山に登ると,必ずといっていいほど確認のできる山です。近くに高い山がなく,山頂には電波塔が建っているのでわかりやすい山です。今日,同行のS田さんはこの粟鹿山には何回か登ったことがあるそうですが,今回は今まで登ったことのない与布土コースで登ろうということです。下りは,うまくいけば,南尾根を南下し,峠から登山口に帰る周回コースを狙っています。さて,そんなにうまくいくでしょうか。

が,疫病神が…

加古川では,上空には青空が出ていましたが,生野峠を越えると,上空は黒い雲が広がっています。さらには,車の窓には雨粒がポツポツと当たることもあります。それを見て,S田さん曰く「ああ〜,オレが粟鹿山に登るときは,いっつも天気が悪くて,晴れたことがないなぁ〜」ナ,ナ,ナント!よりによって,そんな人と粟鹿山に行くとは!なんともまぁ,粟鹿山の疫病神や〜!

中腹までガスで白くなった粟鹿山を見ながら与布土温泉を過ぎ,伊由トンネルからの道を右手に,奥山林道を目指します。谷はしだいに深くなってきますが,途中の出合いには,廃墟となった「幽仙閣」があります。周りには,桜の木がたくさんあるので,春には花見ぐらいはできそうです。さらに谷を登ると,舗装路の終点(P)です。ここが粟鹿山与布土コース登山口です。広場には,先客がいます。2台の普通車と1台のバスです。なんともまぁ,バスで登山とは。しかも,この天気です。お気の毒としかいいようがありません。

バスツアー!

登山口には,新しいプレートがかかっています。5年程前に来た時は,古くなった木のプレートがあっただけですが,今ではずいぶん整備されたようです。だから,バスでツアーを組んでやってきたのでしょう。

◆粟鹿山登山コース 与布土コース ☆山頂まで約3km・約2時間 
  マナーを守り・自然を大切に!
(粟鹿山愛好会)

粟鹿山にも「愛好会」があるんですねぇ。これだけ目立つ山ですから,地元の人による愛好会があっても不思議はありませんが。

立入禁止

林道粟鹿山線開設工事による落石がありますので,使用およびその周辺への立入りを禁止します。
この工事による迂回路はありません。登山者の方は山東町与布土奥山林道よりお願いします。

山東町役場産業課

なるほど。バスツアーの一行が,この与布土コースにやって来た理由がわかりました。粟鹿山の一般的なコースは,粟鹿山北麓の西宮少年自然の家から登るか,NTTの管理道路を登るコースでしょう。ところが,今は,少年自然の家からのコースが使えないので,このコースにやってきたのでしょう。それにしても,バスでツアー登山とは,まるで子どもの野外活動です。大勢で登るのも,それなりに楽しいでしょうが。

舗装路の林道から地道になった林道を,今度は歩きで登ります。歩き始めるすぐに,左手に石仏があります。早速,石仏マニアのS田さんは写真撮影。意味不明です。さらに登ると,右手の渓流が滝になっています。名前はないようですが,黄葉の中を流れ落ちる立派な滝です。

  
渓流の滝 植林の向こうの黄葉
渓流の滝
植林の向こうの黄葉

ガスのかかった深山幽谷

登山口から15分ほどで林道は終点(@)。ここからは山道になります。登り口には,古くなった「粟鹿山山頂」の木札がかかっています。山道は薄暗い植林の中を進みます。ゆるやかな登りです。これならwithMTBでも十分です。MTBを持って来なかったことが悔やまれます。植林の中の道は薄暗く,ガスっているので,深山幽谷の趣があります。植林の向こうには,赤や黄色に色づいた木々が見えています。

道が急になると,いよいよ山頂からの支尾根が近くなります。朽ちた鹿除けネットを越え,林道の終点から30分ほどで支尾根へ。雑木林に囲まれた支尾根は,落ち葉の敷き詰まったサクサクの道です。右手,左手に黄葉,紅葉が見えています。この頃には雨の心配はなくなりましたが,まだ白いガスが流れてきます。おそらく,麓から見れば,我々は白い雲の中でしょう。雲海どころか,雲海中です。

尾根道は,再び鹿除けネットを越えます。このあたり(A)からは,山頂らしいなだらかな道になります。しばらく進むと,前から大勢の人の声が聞こえてきます。おそらく,バスツアーの御一行様でしょう。間もなく,ご一行様とすれ違い。もう下山のようです。これだけガスっていると,展望はよくないし,寒いしで,早目の下山となったのかもしれません。

  
ガスの中の尾根道 粟鹿山山頂
ガスの中の尾根道
粟鹿山山頂

しだいに360度の展望が

再び静かになった山道を歩き,ブロック造りの旧WCを過ぎ,NTTの管理道へ。道の脇には,新しくなったWCがあります。ただし,新しいといっても,水洗式WCではありません。粟鹿山山頂へは,あと200mほどです。いくつかの大きな電波塔があります。ガスっている上に風が強いでの,寒いこと,寒いこと。先客のハイカー達も物陰で風を避けています。山頂(B)に立つものの,あいかわらずガスのために展望が開けません。やはり,S田さんは疫病神です。

ところが,しばらくすると,ガスの切れ間から北側の展望が開けてきました。麓の山東町の町並みはもちろん,東床尾山,西床尾山,富岡山,居母山も正面に見えています。その奥には,山中に白い三角ドームが見えます。神鍋ドームのようです。残念ながら蘇武岳や妙見山は黒い雲の中です。

ランチタイムの最中には,ガスがすっかり消え去り,曇り空ながらも展望が開けてきました。西には朝来山,さらには須留ヶ峰が見えます。南は,青倉山,その麓の黒川ダム湖が白い湖面を見せています。東には,五台山などの丹波の山やまが連なっています。福知山の町並みも望むことができます。さすがは,一等三角点の山,360度の展望が素晴らしい。冬晴れの空気の澄んだ日には,もっと遠くまで視界が広がっていることでしょう。

この展望を楽しむ人が多いのでしょうか,ランチタイムの間にも,何組ものハイカー達が登ってきました。さすがは,人気スポットです。先客で,すでに下山してしまったであろうバスツアーのハイカーのみなさんが,お気の毒です。

  
粟鹿山山頂から朝来山・青倉山 仏岩をバックに伐採地で
粟鹿山山頂から朝来山・青倉山
仏岩をバックに伐採地で

ランチタイムを終え,展望を楽しみ,寒さが身にしみるので下山です。先ほどの与布土コースに戻り,下ります。少し下る(A)と,鹿除けネットです。与布土コースは,このネットを越えて山道を下りますが,われわれは山東町と青垣町との境界尾根を下るので,ネット沿いにササヤブを直進です。踏み跡らしいものがあるのですが,腰までのササで足はびしょぬれです。

新しい赤い境界杭

しばらくすると,新しい赤い境界杭が見えてきます。結果的には,この境界杭をたどればいいのです。次々に現れる境界杭を目印に下っていきますが,落ち葉の積もった自然のじゅうたんがふかふかです。しかも,手頃な傾斜なので,withMTBなら極楽ダウンヒルが楽しめます。S田さんとMTBを持ってこなかったことを悔やむことしきりです。尾根の両側は,植林になったり,雑木林になったり,さらには小さなアップダウンもあり,変化に富んだコースです。後ろには,木立の間から粟鹿山山頂が望めます。

と,いきなり左前方の展望が開けます。きれいに伐採された斜面の向こうの尾根には,仏岩が見えています。その周りは,気持ちのよさそうな草原のようですが,実際には背丈ほどのススキ野原で,歩くのも大変なんだそうです。それに比べると,こちらの尾根コースは,快適なこと,快適なこと。多少,ヤブっぽいところがありますが,尾根がハッキリしているので,尾根を外さなければ,道は続いています。

小さなピークでも,尾根が分岐しているので,要注意です。地形図で方向を確認しながら進みます。680のピークからは左手の尾根を下ります。このあたりから,少し下草が生えていて道がわかりにくいですが,尾根の中心を歩けば,例の赤杭が現れてきます。そして,峠(C)へ。植林に囲まれた峠は,下草もなく,きれいな尾根の鞍部です。東に下ると,青垣町。西に下ると,山東町。道標がないのが残念です。

山東町側の植林の中の道を下ります。九十九折りの道ですが,明確で,道の脇には小さな杭が点々と打ち込まれています。これは一体,何の杭でしょう。道はさらに下り,廃道になった林道へ。このあたりから,湿地っぽい道となります。夏なら,ヒルの天国かもしれません。さらに廃道を下ると,粟鹿山登山口のすぐ上の林道に出ます。ここから,車を置いた登山口は200mほどです。

朝はガスの中だった粟鹿山でしたが,登ると同時にガスが流れ去り,見事な展望を楽しむことができました。しかも,下りは思いがけない極楽道。展望もよく,気持ちのいい山歩きができました。正規ルートを外れて痛い目にあうことが多かったのですが,今回は正解!下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる,です。withMTBで下ってみたいものです。


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