なるほど!納得!360度の大展望 東床尾山(2001.8.15)


暑い!暑い!暑い!

もうお盆だというのに,いつまでたっても猛暑は去らず。うだるような暑さの毎日です。焼けたアスファルトの上をロードで走ると,なおさらその暑さは倍増です。たまには,避暑をかねて森林浴に行きましょう。ということで,今回は,大パノラマが期待できそうな東床尾山に行くことに決定。西床尾山,東床尾山,鉄鈷山の床尾三山の周回までできればいいのですが,なにせこの暑さです。無理をすると,熱中症になってぶっ倒れないとも限りません。同行のS田さんの提案通り,まずは西床尾山から東床尾山へ行くことにしました。鉄鈷山へまわるかどうかは,それからの話です。

  
P・@〜F
P・@〜F

リベンジ!床尾山

不動の滝の先にある西床尾山登山口(P)に車をとめ,歩き出します。入口には,ガイドマップや観光パンフレットがあります。登山道は,植林の中の小川沿いを進むので,灼熱の夏の太陽が差し込むことがなく快適です。小川の水音も涼しげです。が,「こんな所にヒルが多い」というS田さんの言葉に,2年前の須留ヶ峰の時の悪夢がよみがえってきます。あ〜あ,気持ち悪い〜!でも,S田さんは,今ではそのヒルとはすっかりお友だち状態とか。山に行ってヒルが出てこないと,寂しささえ感じるというのですから,もう…です。

西床尾(にしとこのお)山,東床尾(ひがしとこのお)山,鉄鈷(かなとこ)山は糸井三山として和田山町の北端に座し,最奥部にある国指定天然記念物“大カツラ”の巨木を始め,自然も豊かで出石糸井県立自然公園の中核をなすものです。
床尾山系は古くより金山と栄えました。点在する坑道跡,精錬所跡はその名残です。標高は800m前後と高くはありませんが周辺に高い山がない為,眺めがよく但馬・丹波の山並み,町並み,そして遠くは丹後の天橋立までも展望する事が出来,一等三角点になっています。
四季を通して楽しむ事の出来る山ですが,冬期にはかなりの積雪もあり,それなりの装備も必要です。4月下旬の東床尾山から西床尾山への縦走路は新緑も美しく,多くの人が訪れます。
竹ノ内の集落の最奥部には日本最古(記録上)の隕石落下地点を示す碑が建ち,自然に対する夢がまた一つ広がる土地です。尚,県立自然公園として多くの人に楽しんで頂く為,植物の採取は堅く禁止されています。(「床尾山ガイドマップ」より)

しばらく進むと,左手に「精錬所跡」の標示があります。でも,精錬所跡といっても,精錬所が建っていたような広場があるわけではなく,周りの斜面がズリを積み上げたようになっているだけです。ガイドマップによると,このあたりでは昭和初期まで金が採れていたということですが,どれだけ採掘できたのでしょうか。金鉱というのは,鉱石何tのうちで金が何gという世界なので,その昔に金の存在自体がわかっていたということ自体がオドロキです。

鉱山精錬所跡地 
床尾山は古くより金山として栄え昭和初期までここを含め数ヶ所で金の精錬が行われていた

その精錬所後から少し行くと,今度は坑道跡があります。「危険 坑道跡 立入厳禁」とありますが,チョット探検。少し入ると,先の方で上から光がさしています。でも,このテの坑道らしく,人一人がやっと通ることができほどの幅しかありません。きっと当時の人たちは,金鉱脈を追って,手掘りで掘り進んだのでしょう。せまい所のキライなボクには,とても就職できそうにありません。

  
坑道跡 植林の中の縦走路
坑道跡
植林の中の縦走路

小川沿いの道はさらに続いています。ダイゼンの滝へは,道が未整備ということでパス。甌穴へは,道が整備されているようですし,案内板の言葉に惹かれて,行ってみることにしました。

甌穴約5分 直径約30cmの見事な甌穴

ところで,甌穴って?

甌穴 急流の河床の岩石面に生じた鍋状の穴。くぼみに入った石が渦流で回転して岩をけずったもの。かめ穴。ポット‐ホール。(『広辞苑』より)

つまり,「甌=お椀」のような穴ってことのようです。う〜ん…,これが見事なのでしょうか。ナゾは深まります。

甌穴からしばらく進むと,またもや案内板(@)があります。

西床尾山方面 これより急登約40分 最後の水場です

急な尾根道

なるほど,見上げると,細く急な尾根がそびえています。道は,その尾根にへばりつくようにジグザグに付けられています。山頂まで30分足らずの急登ですが,汗がしたたり落ちます。登れども,登れども,先の見えない急登にチョットうんざり。しかし,口だけは元気のようで,しっかりしゃべっています。S田さんは,いつものように,おやじギャグの連発です。この急登に加えて,このおやじギャグ攻撃では,免疫のできていない人はひとたまりもないでしょう。こういうのを,「弱り目に祟り目」「泣き面にハチ」というのでしょうか。

極楽縦走路

先行するハイカーが見えるころには,西床尾山山頂(A)です。山頂には,菅笠にナイロン袋の散歩風ハイカーもいます。山頂は植林があるものの,木立の間からは神鍋高原や日本海が望めます。これから目指す東床尾山や鉄鈷山も目の前です。東床尾山への縦走路は東に伸びていますが,西には「朝日 滝谷方面 下山口(未整備)」と書かれた案内板があります。こちらは,出石町と和田山町の境界線沿いの道でしょう。東床尾山への縦走路は,よく整備された登山道です。わずかに下り基調の,MTBで走れば極楽の道です。先ほどの急登でMTBを担ぎ上げるのは大変でしょうが,それに報いてくれる極楽縦走路です。ああ〜,MTBがほしい〜!誰かMTBを持ってきてくれへんかなぁと,二人で勝手なことをおしゃべり。

木立に囲まれた木陰の尾根道には,涼しい風が吹き,快適です。時おり,木立の間から開ける展望も気持ちのいいものです。40分ほどで,東床尾山手前の丸太の避難小屋(床嶺の家)(B)に到着。先客は,中年のご夫婦?一組だけです。盆休みの真っ只中というのに,人が少なく,静かな山です。大パノラマの東床尾山山頂でランチタイムにすればいいのですが,木陰がないのでまともに真夏の太陽を浴びてしまいます。やむなく,避難小屋近くの木陰でランチです。吹く風がさわやかです。隣では,S田さんが温泉卵の殻を割った勢いで,白身を飛び散らしています。お盆休みの大混雑がウソのようにのどかです。

  
東床尾山山頂 山頂の花
東床尾山山頂
山頂の花

はやり,大パノラマの東床尾山

避難小屋から東床尾山は10分ほどです。山頂直下の作業小屋付近から見る東床尾山山頂は,ドームのようです。見た目ほどの急坂でもなく,山頂(C)着。西床尾山山頂で出会った菅笠のハイカーがいます。なるほど,ガイドマップ通りの360°の大パノラマです。さすが,1等三角点の山です。但馬の山々はもちろん,日本海や但馬空港も見えています。この日は,この時期にしては比較的空気が澄んでいたのですが,天橋立までは見えませんでした。この山頂は,ヘリポートにもなっていたということで,板が敷き詰められています。今では,ヘリコプターが近づくと,それらの板が舞い上がり,大変なことになってしまうでしょう。ところで,こんな山頂にヘリポートがあったのは,なぜ?

この山頂からも,先ほどの避難小屋付近からも,大カツラ方面に下山できるそうです。鉄鈷山へ続く尾根は,東に伸びる踏み跡を進みます。尾根道は,未整備ということでしたが,きれいな道です。案内板が未整備ということなのでしょうか。鞍部までは,ほとんど下り基調で,これまた極楽シングルトラックです。が,下りの尾根道につきものの尾根の分岐に要注意です。ところどころに,テープがあります。中には,MTB登山のO柿さんの赤テープもあります。でも,チョット古い。これが後に,ミスコースの原因になろうとは…嗚呼。

下りは注意!

しだいに尾根道は南に向き,ヤブっぽい小さなピークに出ます。地図で現在地が特定できないので,鞍部の方向を目指し,GO!なんとも,いい加減です。ところが,再び,ヤブっぽいピーク(D)に。チョット迷い,やはりここは右でしょう。進むと赤テープもあり,やっぱり!ところが,しばらく下ると左手に鞍部の工事現場が見えます。…?…!これでは,南の尾根に下り,林道の途中に出てしまいます。でも,近くにはテープがあります。おそらく,林道ができるまでは,この大きな尾根を下るのが下山ルートの一つになっていたのでしょう。だとすれば,このまま林道に出るというのもテですが,ここはやっぱり鞍部まで尾根を忠実にトレースしなくっちゃあ。でも,結局は,この選択が正解。林道に出るったって,林道の法面が急すぎて,林道には下ることができないことが,あとになって判明したのです。

再びピークに引き返し,今度は左手の尾根を下ります。感覚的には,北に向きすぎているようですが,これしか尾根はありません。あいかわらず,道は明瞭で快適です。右手には,新しい林道が見え隠れしています。鞍部に下ると,すぐに林道に出ることができそうです。小さなピークを越え,ついには,鞍部の工事現場(E)へ。ところが,ここも林道に下る法面が急すぎて,下ることができません。結局は,少し手前の鞍部から低いヤブを強引に突破。無事林道に出ることができました。この林道は,但東町側からもできていて,開通間近です。でも,こんな林道を誰が利用するのでしょうか。崩落も激しいようなので,林道の維持管理も大変そうです。今流行の公共事業の見直しの結果,廃道の運命をたどることになるのでしょうか。

  
山草 きのこ
山草
きのこ

次は,鉄鈷山かな?

ここから鉄鈷山は見えています。でも,そこからの下山ルートは,あまり明瞭ではないようです。結局,時間もないということで,今回はパス。あとは新しくできた林道を下って帰るだけです。単調な林道歩きに満足できないS田さんは,ショートカットできる尾根道を探しています。先ほどの南尾根を下りかけるものの,林道ができた今となっては,尾根道は消滅。やむなく,林道を下ることに。ところが,これが正解。尾根が再び林道と出会うところは,急な法面となり,とても下れるものではありません。林道ができているところでは,素直に林道を下るのが無難のようです。林道の終点は,糸井の大カツラへの分岐点(東床尾山登山口)(F)です。車までは,コンクリートの林道を下るだけです。途中にわき水があったり,鉱山試掘跡があったりもします。ほどなく,西床尾山登山口へ。

床尾山は,1000mにも満たない山ですが,深い山です。山頂の展望は抜群。尾根歩きも快適。兵庫50山に選ばれただけのことはあります。空気が澄んでくる紅葉の時期もいいかもしれません。今度来た時には,鉄鈷山へも行ってみたいものです。

  
床尾山ガイドマップ
床尾山ガイドマップ

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