青葉若葉の方須張山東尾根(2001.5.4)


  
P・@〜G
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やっと戻った春の日差し

曇りっぽく,雨っぽい今年の大型連休ですが,今日と明日は快晴だとか。やっと,春の日差しが戻ってきそうです。こんな時は,もちろん,お山でMTBです。新緑の緑も鮮やかでしょう。行き先は,氷上町の方須張山です。昨春,季節はずれの雪に震えたカヤマチ山水山縦走ルートの谷をはさんだ南に続く尾根です。方須張山の標高は716mとさほど高くはありませんが,南東に続くなだらかな尾根はwithMTBにもってこいでしょう。天々宇知栗さんのHPでも,このルートを逆に登った記録があり,尾根にはしっかりと道があったそうです。おそらく,里に下りる最後あたりは,ヤブ漕ぎがあるかもしれません。でも,それほど長くはないでしょう。

車を達身寺の駐車場(P)にとめ,MTBで出発です。

達身寺

開山は行基とも伝えられるが詳らかではなく,氷上郡内最古の部類に入る寺院。元禄8年(1695)に十九山から現地に下ったという。山号十九山の由来は,弘法大師諸国巡礼の折「われ天下の名山を歴拝するに,真に幽玄の勝景を占むるもの僅かに十九,この山実にその随一なり」といわれたことにあるという。本堂は簡素な茅葺き屋根の建物で,深山を背景に古色蒼然とした雰囲気をかもしだしている。ひなびた周囲のたたずまいのなかに,一際目立つ近代的な建物が宝物伝であり,「丹波の法隆寺」とも言われている。ここには90体にも及ぶ仏像が安置されており,そのうち十一面観音菩薩像,聖観音立像,阿弥陀如来坐像,地蔵菩薩立像,兜跋毘沙門天など12体は国の重要文化財に指定されている。裏山のボタン・シャクナゲなど美しい庭園もある。(『丹波森の径』)

葛野峠までは,昨春のカヤマチ縦走の時と同様,林道を登ります。方須張山へは,南の林道から登り,町界線に沿って方須張山に向かうルートもありますが,林道がどこまで続いているのか,町界線に踏み跡でもあるのか,そんなことがハッキリしないので,今回は確実にわかっているルートを選びました。

再び林道

林道はコンクリート舗装から地道になり,最後は植林の中の急斜面を登って,葛野峠です。昨春は,林道の途中(@)で,大きなカエルの群れに出会ったのですが,今日はまったく見当たりません。カエルの卵で埋まっていた水たまりも,今は単なる水たまりです。しばらく登ると,「高座石」です。

高座石

親亀の背中に小亀を乗せたような形をした巨石で,別名「椀貸し岩」とも呼ばれ,おもしろい言い伝えが残っている。その昔,この石にお椀を貸してほしいとお願いすると「コロン,コロン」と音がして,翌日には10人前でも20人前でもお椀を出してくれた。ところが,ある男が石から借りたお椀を一つ少なく返してからはこれは絶えてしまったという。今でも岩の上に上がると「ポンポン」という響きが聞こえるというがどうか。(『丹波森の径』)

さらに登ると,小川は小さな滝になっています。名前があってもよさそうですが,無名です。この先で,軽トラックが止まっています。山の中で何かを採っているようです。さらに進むと,林道は終わり,シングルトラック(ST)になります。うす暗い植林の中の道です。谷は左右に分かれていますが,左が葛野峠へ続いています。谷の合流地点には,炭焼きがまの跡があります。昨春,このあたりでO柿さんが赤布テープをつけたと思うのですが,見当たりません。「峠ヶ谷」を登ります。このあたりもかなり木を切っています。間伐をしたということなのでしょうか。

しだいに道は消え,峠への急斜面になります。しかも,急斜面の上に,倒木あり,打った枝ありです。足は滑る,枝はからむ。担いだMTBが,肩に食い込みます。ただ,今日は,昨春と違って,雪解け水が降ってくることはありません。登るにつれ,急になるこの斜面は,峠が見えるもののなかなか近づきません。滑落に気をつけながら,一歩一歩登ります。そして,峠。

葛野峠から方須張山へ

久しぶりの葛野峠(A)です。峠の反対側の斜面は,植林帯ではないので,新緑の鮮やかな緑がきれいです。この峠を北に上るとカヤマチ山ですが,今日は南に登ります。登るったって,先ほどのような急斜面ではありません。方須張山直下の急斜面までは,小さなアップダウンがあり,数mの下りではMTBに乗れます。と,大柿布テープを発見!少し古くなっているので,数年前のものでしょう。O柿さんも方須張山に登ったのでしょう。尾根には,赤テープの他に,黄色と赤のプラ杭があります。赤いプラ杭が町界杭なのでしょう。

いよいよ,方須張山への最後の登りです。地形図を見て予想されたことですが,植林の中の急斜面です。落ち葉の積もった斜面を見ると,新しい踏み跡があります。一人のようです。なんとまぁ,こんな山に登る人って,いるもんなんですねぇ。MTBを担ぐというよりも,背負うといった感じで,急斜面を登ります。左を見ると,切った木が積んであったりして,このあたりの山はよく手入れされているようです。峠への急斜面よりは歩きやすいですが,距離が長いのでなかなか着きません。

  
自然林から見る篠ヶ峰 新緑の東尾根縦走路
自然林から見る篠ヶ峰
新緑の東尾根縦走路

何にもない山です

ようやく急斜面を登り,方須張山山頂(B)へ。山頂といっても,三角点もなければ,プレートもありません。その上,展望もありません。ただ,プラ杭が2本打ち込まれているだけです。この山頂から東に下れば,南東尾根です。西に下ると,天々宇知栗さんお薦めの自然林の道です。時間があるので,植林になるところ(C)まで行ってみることにしました。ここにも,新しい踏み跡があります。先客は,この尾根を下って,舟坂峠の方に行ったようです。しばらく進むと,自然林になります。やわらかな春の日差しを受けた新緑が鮮やかです。その鮮やかな緑の向こうに,篠ヶ峰,竜ヶ岳,鳴尾山が見えます。見事な90°展望です。さすが,天々宇知栗さんお勧めだけのことはあります。

方須張山(B)に戻り,これから東尾根の下りです。地形図では,なだらかな等高線でしたが,実際はどうでしょう。楽しみです。北側は植林,南側は自然林ですが,しだいに植林の中の道になります。ところどころに倒木はあるものの,ホイールに木の枝がからまなければ,十分に乗車可能です。気持ちよく下ります。が,ピークでは要注意です。先日の竜ヶ岳のこともあるので,地図で確認しながら進みます。登りはいいのですが,下りは尾根が分岐しているので,きちんと確認しなければいけません。この尾根は,基本的には,カヤマチ山の稜線が見えているはずです。

  
縦走路から見る水山 縦走路を下る!
縦走路から見る水山
縦走路を下る!

やはり下りは要注意

小さなピークをいくつか越し,615のピーク(D)へ。ここで,ランチタイムです。いつものローソンの二色俵むすび弁当です。うす暗い植林の中で,一人。静かな時が流れます。聞こえてくるのは,鳥の鳴き声だけです。下界では,今日も交通渋滞に入場制限,順番待ちで大混雑なのでしょう。もしかすると,山でも,有名な山は登山者の行列ができているかもしれません。なんとも悲しい現実です。でも,もっと悲しいのは,この陽気の中,入院を余儀なくされているS田さんでしょう。合掌〜!

ランチを終え,プラ杭を目印に下り始めましたが,方向が変です。コンパスで確認。プラ杭は,南に向かっています。このままだと南の支尾根に下ってしまいます。斜面を横切って,主尾根に復帰。このあたりから倒木や打った枝が増え,なかなか乗車できません。倒木さえなければ,快適に下れる尾根なので,残念です。

453のピーク(E)からは,東方向はヤブっぽくなり,踏み跡すらわかりません。しかも,どの方向でも急なので,どこが尾根なのかがハッキリしません。らしいところを下ると,岩場の上から下の林道が見えます。あれ〜?こんな下に林道が見えるのはヘンです。ということは,もっと南に移動です。植林の斜面を水平移動。尾根らしいところに出ました。前を見ると,鹿除けネットがあります。あるといっても,ずいぶん前に設置したネットのようで,あちこちが破れ,針金だけのところもあります。でも,ネットがあるということは,とりあえずはネット沿いに行けばいいようです。

無傷の三角点

小さなピークを越すと,三角点の351.5(F)に到着。石の三角点は,欠けたところはなく,キレイなままです。彫っている文字もハッキリ見えます。先日の大井戸山の三角点と同じです。ここもあまり人が訪れることのない地なのでしょう。天々宇知栗さんは,この三角点の北の鞍部から登っていますが,ついでなのでこの尾根の先端まで進んでみることにしました。幸い,踏み跡があります。南の斜面が切り開かれているので,行ってみることにします。目の前に弘浪山,右手には,竜ヶ岳,笹ヶ峰。左手奥には,向山連峰が見えています。

  
351.5の三角点 達身寺の天然水
351.5の三角点
達身寺の天然水

再び尾根に戻り,下ります。このあたりの尾根もかろうじて踏み跡がある程度ですから,もちろん,乗車不能です。進むにつれて,標高が下がり,犬の鳴き声が聞こえてきます。植林の中を抜け,最後のピークからは人家の屋根が見え初めてきました。もうフィニッシュ間近です。踏み跡はありませんが,木立の間を抜け,下ります。と,柵があります。猪除けか,鹿除けのために設置したものでしょう。ゲートを抜けると,人家はすぐそこ。最後に猪除けのトタン柵を越え,あぜ道(G)へ。

方須張山から下ること,2時間。MTB乗車率20%といったところです。あまり展望はありませんが,木立の間から見えるカヤマチ山連峰,篠ヶ峰・竜ヶ岳。そのどれもが,見事な山容を見せてくれます。新緑の緑が,その見事な山容に彩りを添えています。新緑の鮮やかなこの時期ならではの,演出です。でも,この時期になると,クモの巣ができ始め,マイナーな山行きはもう限界かもしれません。


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