北摂ラリー2002(2002.1.12〜13)


新年を迎え,恒例の年頭のイベントがこの「北摂ラリー」です。今年で,9回目の北摂ラリーですが,我々が今までに参加したのは6回ぐらいでしょうか。今や,常連といえそうですが,ベテランとはおよそ縁遠い存在です。つまり,いつまでたっても初心者クラスというわけです。今回も,順位はおろか,完走だってできるとは思ってもいません。どこのPCまで行けるでしょうか,といったところです。そこで,北摂ラリーを勝手に改名,「北摂ツーリング」です。あるいは,北摂ラリーに「ツーリング部門」を勝手に設置です。

2002.1.12(土) ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  
北摂ラリー2002 1日目
北摂ラリー2002 1日目

いつものように,S田さんとE藤さんとで3バカトリオを結成。これにロストの女王M田さんを加えて,早朝にもかかわらず,車中でバカ話に花を満開にしています。4:30に出発,順番にピックアップしながら,買い物もし,集合場所の「奥猪名健康の郷」に着いたのが6:30です。今年は,例年になく,暖かい朝です。早速準備にかかり,コーヒーを飲み終え,準備OK。と,前の道をMTBライダーが登っていきます。見ると,『山を駈ける風になれ』の織田正憲さんのようです。早速,S田さんが面会に行きます。ひとしきりオシャベリをして,帰ってきました。それにしても,毎週,この坂を越えて,いろいろな山に行くという織田さんのパワーには,ただただ敬服するばかりです。

7:00厳守のブリーフィングは,予定通り?7:30から始まりました。寒い中で,じっと説明を聞いていると,よけいに寒さが身にしみます。毎年,メモったりしているのですが,走り出すと地図すら見ることもなく,ただただ野性のカンだけで突き進むことになるので,今年はあまり聞かず,走るくいだおれ人形ことS野さんとオシャベリです。

参加者40名ほどで,スタートです。3〜4年前の参加者80名ほどのころに比べると,ずいぶん少なくなりましたが,それでも逆に参加者のレベルが上がり,初めてMTBに乗るというラリーをなめきったようなオネエチャンはいなくなりました。主催者にとっては,参加者が減ったことはさみしいでしょうが,参加者のレベルが上がったということでより高度なルート設定ができるという楽しみができたかもしれません。

  
〜@〜C〜
〜@〜C〜

当初の予定を変更。スタート地点を猪名川変電所からこの駐車場前に変更ということです。いきなりの変更はよくあることなので,別に問題にもならず,スタートです。くいだおれ人形氏のクラッカーの音を合図に,40名ほどのMTBライダーが動き出します。全員を見送ったあと,遅れてスタート。写真を撮っていた我々3バカトリオは,初っ端から定位置の最後尾になってしまいました。

寒さに震えながら,杉生までの長い下りを下ります。早速,地図を飛ばした人1名。昨年も同じように地図を飛ばした人がいましたが,今年の人は,地図を拾っていました。昨年,地図を飛ばした人は,もう要らん!と拾いに戻りませんでした。あれには,ボクでさえもビックリ。あの人は,今年は参加されていないようです。今,何をされているのでしょうか。2度とラリーには参加されないのでしょうか。

杉生からは変電所を経て,中山峠へ。途中で,アメリカンのマイケルがメカトラブル。同行の人がいるようなので,黙って追い越す。峠に着くころには,身体はすっかりヒートアップ。峠から下りの風の気持ちのいいこと。オンロードの下りを気持ちよく下り,今西に到着。目指すPC1へは,南下です。しだいに登りだすと,またもやヒートアップ。先日から高めの気温ですが,この日も春を思わせる気温で暖かです。でも,登りではチョット暑過ぎです。

  
スタート! 峠からのST
スタート!
峠からのST

上杉稲荷のある峠(@)から山道へ。つまりここまでは,オンロード走行というわけです。ちょっとオンロードが長すぎるんじゃないのって感じです。この峠で,先ほどのマイケルたちに追い越されてしまいました。さすがに,アメリカン。パワーがちがいます。これからは,365.1(点名下田 四等三角点)のピークを目指します。

登り始めこそヤブぽいですが,すぐにきれいなシングルトラック(ST)が出現。鞍部では,気持ちよく乗車できます。雑木林の中を担ぎ上げ,峠から10分ほどで三角点に到着。なだらかな山頂では,三角点が落ち葉のじゅうたんの中から顔を出しています。その顔には,なにやら記号が書き込まれています。?です。三角点に書き込みをするとは,大胆不敵な輩です。

下りは,山頂直下の鞍部から分岐しています。落ち葉のSTですが,もうすでに何十台ものMTBが通っているので,すっかりえぐれてしまっています。ちょっと悲しい。道なりに進むと,前方にあやしげな人影を発見。なにやら,平家の落人のようです。まさか,亡霊!?でも,目を凝らしてよ〜く見ると,それはナナナント!このラリーの主催者のS川氏ではありませんか。なんとも,アンビリーバボーなお姿です。

最近,有料になったという府民牧場の脇を通り,PC1(A)へ。どうやら,第一関門クリアーです。ここで,先行していたマイケルたちと再会。PC2の高岳目指して,再びオンロード走行です。ここからは,2つの選択肢があります。一つは,標高の低い明月峠を越えるルート。もう一つは,標高の高い坂井峠を越えるルートです。こちらのルートは,猪ノ子峠へのショートカットが可能かもしれません。さて,どちらを選びましょう。正規ルートは,明月峠を越えるようになっています。どうせ遅いんだから,先行する人たちと同じルートをたどるのも芸が無い。ここは,坂井峠越えといきましょう。となりで,S田さんがブツブツつぶやいています。なんて言ってるのでしょう。

マイケルたちも同じ考えのようです。平通の集落を抜け,新しくできた峠への車道を登ります。この峠からの展望は見事です。正面に三草山,竜王山,その右手には赤白鉄塔のある高岳,その奥には山頂にアンテナ群のある大野山がちょこっと見えています。ふもとの田園風景とあいまって,北摂らしい展望です。「平通阪井峠千本桜 平成7年3月26日」

さて,ここからは下りです。気持ちよく下りきると,下最寄の集落です。このまま直進したいところですが,集落の中に迷い込むとやっかいなので,道なりに下ります。ところが,道はどんどん北上。結局,幹線道に出たところで,正面の斜面を登ることにしました。当初の予定では,猪ノ子峠へ直接登るルートを考えていたのですが,峠から下った地点があまりにも離れすぎていたので,このルート選択になってしまいました。でも,あとからの情報だと,猪ノ子峠へ直接登るルートはなくなっているということで,結局はわれわれが選択したルートがベストのショートカットルートだそうです。でも,いくらベストでも,あいかわらず,最後尾近いのですから,何をか言わんやです。

福祉施設の脇(3)を登り,地道の林道に出ます。まわりには他のライダーの姿はありません。路面を見ると,たくさんのタイヤ跡が付いています。すでに通過してしまったあとです。やはり,ショートカットの意味は全然ありませんでした。

地道の林道を進み,ようやく猪ノ子峠へ。峠には,石碑もあります。ここからは,九十九折りの林道です。植林を右手に見ながら,しだいに高度を上げていきます。あとで考えると,この道は,山頂の放送施設へのアクセス路になっているようです。路面のきれいな林道は,まだまだ続いています。尾根に上がると,木立の間から展望が開けています。右手には,ゴルフ場があります。ダラダラとした林道を登り,山頂近くになった時,上からマイケルたちが下ってきました。

山頂(三等三角点 点名東郷)には,TVの放送施設だけでなく,FMの放送施設もあります。さて,ここから待望の下りです。林道を気持ちよく下りますが,途中で山道に入らなければなりません。が,マイケルたちはカーブの手前の踏み跡から突入しています。でもでも,すぐ下には,NHKの巡視路もあります。究極の選択です。う〜ん。このあたりは,説明を聞いていなかったので,?です。カーブ手前の踏み跡を見ると,ヤブっぽくなっています。NHKルートは,明瞭です。やっぱ,NHKルートでしょうか。

気持ちよく下れるので,つい下りすぎてしまいました。下りは,尾根ではなく,谷です。少し引き返して,谷へ下ります。が,ここでちょっとルートの検討です。谷を下っても尾根には出そうにありません。それでは,PC2へたどり着けません。う〜ん,谷を下って右手の尾根に登りましょう。尾根への道にはたくさんの踏み跡があります。どうやら,このルートのようです。

尾根に登ると,ここにもNHKの巡視路があります。ということは,先ほどのマイケルたちが下った尾根からでも,来れたようです。なんのこっちゃ。NHK巡視路は快適です。と,放送施設に到着。でも,道はあいかわらず,快適です。植林を抜けると,突然,有刺鉄線のフェンスが出現!こりゃあ〜,ヤバイ!こんなの聞いてないよ〜。っていうか,聞き逃したのかな?

有刺鉄線フェンスから左のSTへ。斜面を横切るようにして,分岐点へ。右手の植林に下ります。下りきったところが平らな鞍部。?です。正面へ下るルートは不明瞭です。左手を見ると,やはりSTが延びています。暗い植林の中を一気に下ります。奇声を上げながら,PC2(C)へ。やれやれです。

PC2を下り,堀越峠を目指します。と,前方の山のふもとに豪華な家を発見。あれが,島田紳助の家かもね。やっぱり,御殿やなあ。高校の時は悪ガキやったそうやけど,人生ってどう変わるかわからんなぁ。S田さん,あきらめたらアカン!人生,残りはもうちょっとだけやけど,あることはあるんやから。

  
〜D〜I
〜D〜I

島田御殿をあとに,倉垣の交差点を直進。堀越峠を目指します。ところが,この登りの長いこと,長いこと。うんざりするほど長い。しかも,春を思わせる日差しに照りつけられて,身体は完全にオーバーヒート気味です。汗はタラタラ,足はヘロヘロ。この登り,いつになったら終わるんや〜!まるで不景気の日本経済やないか〜!

と,日本の不景気ほど続くわけもなく,ようやく堀越峠(D)へ。一休みです。あとからは女性ライダーと男性ライダーがやって来ました。まだ後ろにライダーがいたんだ。ビックリ。

この峠は,「おおさか環状自然歩道」の一部のようです。道標には「ここは堀越峠 →野間大原〜妙見山方面 妙見奥之院1.1km 本滝寺4.2km ↑歌垣山〜倉垣方面 歌垣山0.9km 篠口峠4.3km」とあります。5〜6年前にこの地を訪れた時は,雪が積もっていました。当時は,地形図も持たず,サイクルスポーツの記事だけを持って,歌垣山から妙見奥ノ院を縦走したものです。初っ端の歌垣山の登り口を間違え,雪中ヤブ漕ぎをするハメになってしまいました。今から思えば,無知の無謀そのものです。その当時から考えれば,今はずいぶん?ちょっとは?進歩したものです。

林道は思ったほど長くもなく,間もなく分岐点です。ここで,前の方からマイケルたちが引き返してきました。マイケルたちは不思議です。度々,追い抜いていくのですが,必ずどこから現れてくるのです。まるで,われわれを待っているかのようです。分岐点を奥ノ院の方に進みます。林道はますます斜度を増してきます。ヘロヘロになりながら,林道の終点へ到着。終点の広場には,何台かの車がとまっています。奥ノ院への鞍部は,もうすぐです。

MTBを担ぎ,よれよれと歩き,ついに鞍部へ。ここにも,おおさか環状自然歩道の道標があります。妙見山へは3.9kmだそうです。奥ノ院は,すぐ上にありますが,今日はパスです。いよいよ待望の下りです。この下りは,ガレ気味のところや階段がありましたが,ほとんど乗れた記憶があります。まずは,マイケルが怒涛のダウンヒルを開始です。続いて,そのお連れ様です。E藤さんの次にボク,最後はS田さんです。岩場,階段,ガレ場,ドロップオフと変化に富んだ下りがおもしろい!でも,これって,参道なんですよね。あんまりはしゃぎ過ぎては,ダメかもね。

最後は,林道に飛び出し,野間大原の集落(E)へ。この集落の東端をまわるように進みます。以前来た時は,このあたりは雪が凍り,ツルツル。そして,転倒。その後ろからS田さんが追突。なんとも,こっけいな雪中ツーリングだった覚えがあります。春を思わせる陽気の今日は,暑いぐらいです。

鳥居をくぐり,車道へ。ここから小径があるハズですが,見当たりません。地形図では少し上ですが,結局は少し下の竹やぶへ突入。猪除けのトタン板を越え,前方に見えるPC3(F)へ。ここはELにもなっています。ここでは,走るくいだおれ人形ことS野さんが,たこ焼きを振舞ってくれています。あつあつのたこ焼きは,とてもデリシャスです。しばらくすると,男性ライダーが到着。それからしばらくのちに,やはりというか,マイケルたちがやって来ました。あんな一本道なのに,どこに行っていたのでしょうか。ナゾです。

遅くなりましたが,ランチタイムです。水分もしっかり補給し,これからが本日最大の登りです。一気に500mほどを登ります。ところが,いきなり,ここでS田さんがリタイア宣言。腰とひざの調子がよくないようです。仕方がありません。ここで3バカトリオは消滅です。昨年度,他の追随を許さず,「アホで賞」を受賞した3バカトリオのリーダーS田さんがいなくては,トリオは成り立ちません。その後の彼の言動は知りませんが,噂によるとたこ焼きを60個も食したとか。身体は動かなくても,口だけは別物のようです。

  
食いだおれ氏
食いだおれ氏

E藤さんとの2人連れで,林道を進みます。しだいに急になる林道ですが,路面の舗装はずっと続いています。車がとまっています。イヤ〜な予感です。と,右手に人影を発見。片方の手には木の枝を持っていましたが,もう一方の手には猟銃が。ゲゲ〜ッ!でも,不思議なことに猟犬の鳴き声は聞こえてきません。そしてしばらく進むと,またもや猟銃を持った人がいます。ここでも,猟犬の鳴き声は聞こえません。狩猟にしては,ちょっと不思議です。

林道の終点からは,MTBを担いでSTを登ります。薄暗い植林の中にマイケルたちの姿が見えました。担ぎはそれほど長く続かず,尾根へ出ます。ここは,大堂越というそうで,道標もあります。ここも妙見山への参道だったのでしょう。一旦,平坦になった尾根道ですが,今度は九十九折りの道が続きます。ボブスレーコースのような道です。ブリーフィングにもありましたが,この道をMTBで下ると乗り乗りでしょう。登りなのが残念です。

先行するマイケルに追いつきます。黙っているのも,非友好的ですので,とりあえず英語をしゃべってみます。「I am very tired!Help me〜!Oh my God〜!Give up〜!Give me chocolate!Give me chewing-gum!This is a pen!」知っている限りの英語はこれだけです。でも,もうこれ以上は,しゃべりたくてもしゃべれません。中高大と10年間の英語教育の成果がこの程度です。日本の英語教育はどうなっとんや!と言いたいところですが,50歳の大台に乗ろうかという今となっては日本語だって危ういものです。嗚呼,無情!

マイケルたちを追い越し,ようやくリフト乗り場へ。ここから山頂はすぐです。山頂には神社(G)があります。この日の春を思わせる陽気のためか,参拝者?がたくさんいます。ブリーフィング通り,ここで水の補給です。と,マイケルがベンチで疲れ切ったように座っています。マイケルのMTBは,Wサスのため,肩を入れるスペースがないので,担ぎができず,片手で持ち上げなければなりません。これでは腕にかなりの負担がかかります。いくら力のありそうなマイケルでも,やはり疲れるでしょう。I am very tired!me too tierd!

さて,これから車道の下りです。途中で光明山,天台山への分岐点に注意です。広い道ですが,見逃すと大変です。植林の薄暗い車道を快調に下ります。と,前方に表示板があります。分岐点です。ここからは,光明山を巻くように進みます。右手には,深い谷の向こうに上杉尾根,さらにその奥に妙見山山頂のモニュメントのような建物?が見えています。きれいな舗装路ですが,小さなアップダウンがあり,けっこう疲れます。

光明山を過ぎると,右手に注意です。見逃して下ってしまうと,あとが大変です。カーブ地点に竹でできたバイク止めがあり,天台山への案内もあります。ここから進入です。これからの尾根道は,以前から行ってみたかった尾根道です。地形図で見ると,なだらかな尾根道が延々と続き,道の傾斜もさほど急でないので,いつかは行ってみたいと思っていたのです。その尾根道がコースなのですから,もうけものです。

  
妙見宮 極楽快適ST
妙見宮
極楽快適ST

天台山までは,押しと担ぎですが,山頂からは極楽快適STのハズです。山頂へ行く途中で男性ライダーに出会う。あとで聞くと,山頂から反対方向に下ってしまったそうです。あとから考えると,どうしてそんなことをしたのかと思ってしまうようなことをやってしまうものです。それはラリーだって,OLだって同じです。人間というのは,不思議なものです。

山頂からは,MTBに乗り乗りです。植林の薄暗いST,落ち葉のST,時々現れる岩場やギャップがアクセントになっています。思っていた通りの極楽快適STです。ハイカーとぶつかってはいけないので,時々は警笛代わりに奇声を上げます。ヒャッホ〜!ヤッホ〜!ウィッキィ〜!

下り始めてすぐに1人のハイカーに遭遇。この尾根道は,MTBで下ってこそ楽しいものでしょうが,歩きで楽しいのでしょうか。あまり展望もなく,変化のない尾根道だけに,歩きには退屈かもしれません。そんなことを思いながら下っていると,先ほど天台山山頂で出会ったMTBライダーに追いつきました。彼は1人でラリーを楽しんでいるようです。1人もいいけど,誰か話す相手がいないとさみしくはないのでしょうか。

ソロライダーを追い越し,快調に尾根道を下ります。と,いきなり,前方に自動車です。どうやら,これで尾根道はおしまいです。あとは林道を下るだけです。右手にあるはずの巡視路を気にしながら,下っているとPC4です。あっれ〜?これでよかったのかなぁ?行ってみると,OKだそうです。???です。でも,とにかく,PC4(H)に到達できて,やれやれです。

ここからは,住宅地の外周を回って,小学校前へ。東ときわ台の南端から尾根道に入ります。あまり長くもない尾根だけに,何でわざわざこんな所を走るんやって感じでしたが,行ってみるとこれが楽しい!距離は長くはないのですが,とにかく快適極楽尾根道です。初心者歓迎の楽チンコースですが,楽しいことには変わりはありません。あまり楽しすぎるので,尾根の先端にまで行き過ぎてしまいました。少し引き返して,尾根を下ります。地形図では急傾斜のようですが,実際には道は斜めについているので,乗り乗りです。林道に出る直前だけは,丸太の階段です。先ほどの天台山からの尾根道といい,この尾根道といい,楽しい下りを設定してくれた新川さんには,感謝,感謝です。

お願い

オオタカをみんなで守りましょう
(オオタカは「絶滅のおそれのある野性動植物の種の保存に関する法律」で「国内希少野生動植物種」に定められており,生きている個体を捕獲,採取,殺傷又は損傷すると罰せられます)

はいらないようにしましょう  大阪府

舗装路の林道をしばらく下ると,PC5への谷が見えてきました。と,「バーン!」という銃声!ギョエ〜!狩猟をしている!しかも,これから行く谷の奥の方から聞こえてきたのです。獲物と間違われないように,声を出しながら行くしかありません。地形図を見ると,谷の東側に道があるようです。石の橋を過ぎ,右手の崩れたコンクリートの橋を渡ります。ところが,道がはっきりしません。ヤブっぽい荒地を強引に進みますが,道らしい道は現れてきません。しかたがないので,谷の東斜面に沿ってすすみます。と,前方に猟犬の鈴の音。後ろから猟銃を持ったハンターが登場。道を聞くと,谷の向こう側に道があるということです。な〜んや。やっぱり,東側じゃないのかぁ。ちなみに,このハンターは,キジを狙っていたそうです。

ハンター氏に道を教えてもらい,正規ルートに復帰。見ると,スタッフが3人に増えています。最後尾の我々の付き添いなのでしょう。ということは,マイケルたちはもう先に行ったということです。最後の最後に抜かれてしまいました。正規ルートの谷道は,押し時々乗車可といったところです。地形図にははっきりと点線ルートとして記入されていますが,荒れ気味の道です。左手の尾根は,旧妙見東尾根です。この尾根も,等高線だけを見ると,極楽快適ルートのようですが,舗装路になっているようです。

薄暗い谷道を登りつめ,左手の斜面を登ります。登りきった所が,PC5(I)です。今日はこれにて終了です。新光風台の西にある235ピークにも行ってみたいものですが,時間切れです。この235ピークのSTは,乗り乗りだそうです。いつかは行ってみたいものです。

ここで,スタッフの車に乗せていただき,宿舎へ。ここから自走で帰るなんて,グウタラなボクたちにできるわけはありません。近年の恒例通り,ダダをこねて,スタッフにお願いです。ありがとうございましたっ!帰りの車の中では,初めて見るナビに感激。関西弁や外国語をしゃべるだけでなく,ルートを間違っても自動的に補正してくれるなんて,世の中にはカシコイものがあるんですねぇ。

2002.1.13(日) ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  
北摂ラリー2002 2日目
北摂ラリー2002 2日目

今日もまた,例年よりは冷え込まない朝です。早朝の朝食バイキング争奪戦を終え,ラリー2日目です。今日のコースは,三嶽を登るだけです。45kmのうち,舗装路が8割です。まるで,ロードレースです。でも,今日のコースも,以前から行ってみたかった三嶽の南尾根の下りがあります。昨日の妙見山からの下りといい,今回は行ってみたかったところがコースになっているので,ラッキーです。

  
〜@〜A〜
〜@〜A〜

宿舎前をスタート。一斉に泉郷峠を目指します。今日もまた,定位置の最後尾を確保です。峠への登りにかかると,早速身体が温かくなってきます。ずっと先の方では,熾烈なトップ争いが演じられているのでしょうが,最後尾のわれわれが関知するところではありません。と,前方にヘアピンカーブをショートカットで登っている人がいます。う〜ん,こんな所をショートカットするとは,なかなかのつわものです。もちろん,この快挙を黙って見ているS田さんではありません。早速,ショートカット2号です。しかし,結局は,時間的に全然短くなっていません。なんのこっちゃ。

泉郷峠に着いた時には,身体はすっかりヒートアップ。峠の下りで,身体を冷します。昨年は,このあたりは,雪で真っ白だったのですが,今年はずいぶんちがいます。今回の北摂ラリーは,雪のないラリーになりそうです。サビだらけの篭坊温泉のアーチをくぐり,車道を進みます。篭坊温泉街を抜けると右折。後川新田を目指します。

後川新田の集落は棚田と植林に囲まれ,左手奥には,丈山,丈山乗越,丈山北峰が連なっています。ここには,藁葺き屋根の農文塾があり,典型的な日本の農村と言う感じで,ボクの好きな風景の一つです。さらに車道を進み,舗装路の終点(@)へ。ここには古びた神社があり,奥谷峠への道は,その左に延びています。ここは,2年前のお正月に弥十郎ヶ嶽に登った時に,この峠を通ったことがあるのです。その時は,下りの奥谷側の道が荒れ放題で,ほとんど乗車不能状態でした。今回は,新川さんたちスタッフのみなさんが,倒木を切り,ヤブを払ってくれたそうなので,期待が持てます。

奥谷峠への道を進みます。はじめは,薄暗い植林の中を進みますが,しだいに竹やぶになり,明るい道になります。さらに進むと,植林を抜け,雑木林の落ち葉のSTです。前回と同様,この道を登ることになってしまいましたが,機会があれば,この道を下ってみたいものです。きっと,快適でしょうねぇ。

最後の急坂を登りきると,奥谷峠です。ここから奥谷側は,それまでとはちがい,荒れ気味でヤブっぽい道です。いきなりの急カーブから,ガレ場,岩場と変化に富んだ道ですが,以前とはちがい,MTBに乗って下ることができます。これも,新川さんたちスタッフのみなさんのおかげでしょう。感謝,感謝です。

鹿除けネットが現れ,しばらく下ると,落人の亡霊が出現。写真を撮ってもらうものの,ストロボが光らず。でも,頭の光で,光量は大丈夫でしょう。ネットを脱出して,林道に降り立ちます。以前はここまで来るのにかなりの時間を要したのですが,今回はあまり時間かからず,ちょっと拍子抜け。あとは,林道をスッ飛ばすだけです。

  
奥谷峠 三嶽をのぞむ
奥谷峠
三嶽をのぞむ

PC1(A)を過ぎ,バブルの夢の後の別荘地を左手に見て,R372に出ます。ルートマップでは,R372の北の道を進むようになっていますが,それよりはR372を進み,日置から合流する方が少し距離が短そうです。それに,道もわかりやすい。街の中の道って,意外に迷いやすいんだよねぇ。

日置から北へ。佐貫谷あたりにパトカーが止まっています。事故かと思い,思わず,カメラを探してしまいました。が,事故ではなく,篠山駅伝大会の真っ最中でした。ランナーを見ると,地区の名前を書いたゼッケンをつけています。篠山市内の地区対抗の駅伝なのでしょう。近くのおばちゃんに聞くと,「私も走ったんやで。その時は5番やった」とのこと。ずいぶん昔からあった駅伝大会のようで,地域の誇りでもあるようです。

  
〜B〜C〜
〜B〜C〜

はるか彼方に見えていた三嶽が近づくと,PC3付近(C)です。スタッフが車道まで出てきて,声援を送ってくれます。聞けば,まだトップは三嶽を下ってきていないということです。しだいに山が迫ってきます。道は登り気味になり,正面に三嶽が見えてきます。山頂直下の岩場もはっきりと見えます。下から見ると,あんな急な斜面を下るのかなぁ?と思ってしまいます。

左手に「三嶽道」を過ぎ,緑の少年団の看板を見ると,いよいよ,道は斜度を増し,本格的な登りの道になってきます。植林に囲まれた薄暗い車道です。

三嶽よりうまれいずる 水澄み 蛍棲み 人住まう 緑豊かな 自然を 次の世代へ 

畑緑の少年団 平成3年3月20日

前方のE藤さんの黄色いジャンパーが,薄暗い景色の中で目立ちます。と,その上に岩峰の小金ヶ嶽が見えてきました。青い空とあいまって,見事な光景です。写真で撮っても,その見事さが表しきれないのが,残念です。

車道は,九十九折になり,峠が近づいてきます。と,前方にマイケルを発見。今日は,一人でラリーのようです。昨日に引き続き,「I am very tired!Help me〜!Oh my God〜!Give up〜!」と叫んでみます。マイケルも気づいたようです。が,長い登りにかっぷくのいいマイケルは,かなりのダメージを受けているようです。話す言葉にも力がなく,たちまち後方に下がってしまいました。しかし,峠はもうすぐ。Last 100m!と励まします。

  
小金ヶ嶽 三嶽への長い階段
小金ヶ嶽
三嶽への長い階段

ようやく峠(B)着。峠には,くいだおれ人形のS野さんときれいなお姉ちゃん3人が,チェックをしています。給水,給食ののち,ひとしきり,バカ話に花を咲かせていると,バカで賞の大御所のS田さんが登場です。一気に話はヒートアップ!白黒フィルム写真を入れた一眼レフカメラで記念撮影をしてもらっています。横にある新川さんのミゼットを見つけて,これまた大騒ぎ。カワイ〜イ!しかし,ミゼットがかわいいというだけで,新川さんがかわいいというわけではないのが,残念です。早速乗りこみ,これまた記念撮影です。ラリーストもスタッフも大騒ぎ。マイケルはあきれ顔です。

マイケルに催促されるように,ラリー再開です。ここからは,押しと担ぎの登りです。いきなりの急坂を終えると,少しなだらかな登りになります。が,その先には,一直線の丸太階段がひかえています。この階段,急な斜面につけられているので,踏み幅が狭く,その割には高さがあります。足の短いボクなんて,途中でもう一段ほしいぐらいの高さです。しかも,途中には,雪が残っており,黒土の路面はにゅるにゅるです。こんな路面だから,階段がなければ,滑って滑って登ることができないでしょうが,それにしてもこの階段はシンドイ!以前,三嶽に上った時は,マラソン大会の帰りだったとはいえ,手ぶらで身軽でした。それでも,この階段は,やはりシンドかったのに,今回はwithMTBです。Help me〜!

Wサスのマイケルは,担ぐことができないので,苦しそうです。階段を終えると,道はゆるやかになり,所々ではMTBに乗ることだってできます。笹原の中を進みます。まわりを見ると,春のような陽気のため,遠くが白くかすんでしまっています。かすんでなければ,きっと展望がいいのでしょう。残念です。これなら,三嶽山頂にわざわざ行くことはないでしょう。

石室に到着。ここで,このコースで2組目のハイカーと「こんにちは」 三嶽は人気のある山ですが,ちょうど昼時だったということもあって,ここまではハイカーにあまり会わなくてよかったです。石室には,石仏があり,バケツの水は凍ったままです。入口には,MTBのペダルが放置してあります。ずいぶん前のものですが,持ち主はペダルのなくなったMTBでどうしたのでしょう。時計を見ると,12時です。これはいけません。いつも規則正しい生活を送る3バカトリオのランチタイムです。今日はお弁当ではなく,パンです。スポドリを飲みながら,談笑です。

しばらくすると,マイケルが登場。苦しい登りだったようです。少し休憩ののち,植林の中を下ります。いよいよ,待望の南尾根縦走です。植林の中の道を下ると,左手にヤッター岩が出現。岩の上からは,小金ヶ嶽はもちろん,ふもとの集落も一望できます。斜面に突き出しているだけに,すごい高度感です。早速,記念撮影です。ここは,新川さんが年賀状の写真に使ったそうですが,立っているだけでもスリル満点です。

  
ヤッター岩 三嶽南尾根の最後の下り
ヤッター岩
三嶽南尾根の最後の下り

記念撮影を撮り終え,下りにかかります。ブリーフィングにもあったように,岩の多い急坂が続き,MTBにまったく乗れません。ようやく,ゆるやかな下りになったところでMTBに乗ります。ここから長い尾根の下りです。道はあまり広くはありませんが,ギャップや岩があり,変化のある下りが楽しめます。雑木林の落ち葉の道がいい感じです。

大嶽寺跡付近の笹原を抜け,下っていると落人出現!しばらく下ると,崩落地です。左右両側が切れ落ち,コワイ!でも,この斜面を滑落した人がいるとのこと。ケガはなかったそうですが,登るのが大変だったそうです。そりゃあそうでしょう。

極細STもあり,滑落の恐怖にさらされながらも,たのしおそろしSTの下りです。突然の石仏の出現に,思わず,ハンドルをとられて転倒したS田さんも,無事に快走です。マイケルも,怒涛の下りで,迫力満点です。丸山への分岐点を左にとり,最後の下りです。まもなく,植林の中の道となり,最後は林道へ。集落を抜けると,PC3です。三嶽南尾根は,うわさ通りの極楽快適尾根でした。おまけに,ヤッター岩のような展望岩もあります。峠までの長いのぼりと,峠からの長い階段は大変でしたが。

PC3に到着。もう,ほとんどの人がチェック済みですが,2名行方不明です。ロストの女王M田さんとそのお連れさんです。あとで聞くと,この南尾根で道を間違え,2時間ほど山中を徘徊。ガケから落っこちるなどの天罰?を受け,大変だったそうです。昨日は,ロストすることなく,順調だっただけに,くやしかったでしょう。

PC3からは,長いオンロードのサイクリングです。先ほどの駅伝コースを通り,R372へ。気分よく走っていると,マイケルが遅れてしまいました。ここで見捨ててしまっては,日米摩擦が起こりかねません。少し待って,いっしょに走ります。3バカトリオ+マイケルのMTBの日米合同演習です。能勢町へ抜ける幹線道路の下をくぐり,林道に入ります。林道の先は,原峠です。地形図通りの長いアプローチです。しかも,進むにつれて勾配は急になってきます。すでにすっかり疲れ切った身体には,きついものがあります。そして,林道終点(D)へ。

この終点から原峠までは,植林の中の道です。薄暗い踏み跡をたどりながら,MTBを担いで進みます。途中でいくつかの谷が合流しているので,要注意です。踏み跡に気をつけながら,登っていくと,ようやく原峠です。峠の西側は,これまでの植林とはまったく違って,雑木林の中にSTが下っています。日米親善カルテットがそろい,峠を下ります。落ち葉の道が気持ちいい。が,すぐに終点。車道です。PC4へ。

  
原峠
原峠

ここでも,バカ話を一席。本当に,「バカで賞」の面目躍如です。ここからは,篭坊温泉までは下りあるのみです。ノンブレーキで下ってみると,これがまた「こわおもしろ」です。まがれるかどうかのカーブ,先の見えないブラインドカーブ。まるで,ロードレーサーに乗っているようです。そして,篭坊温泉へ。

サビだらけのアーチを過ぎると,泉郷峠への最後の登りです。これはただただ登るだけです。このヤブでは,さすがにS田さんでもショートカットはできそうにありません。でも,チャレンジャーのS田さんは,最後の最後までチャレンジをあきらめません。朝,ショートカットを企てたヘアピンカーブを,今度は下りでショートカットです。はじめは順調でしたが,しだいに乗車不能に。そして,ようやくフィニッシュへ。やれやれです。

近年は,2日目も,昼を過ぎることが多く,宿舎の食堂が営業を終了してしまっています。でも,今年は,S野さんから耳寄りな情報をゲットしました。健康の郷のゲート近くの食堂で手打ちうどんが食べられるそうです。しかも,麺はしっかり,だしもグッドだそうです。もちろん,汗を流したあとは,この食堂で手打ちうどんをいただき,満足,満足。

今回の北摂ラリーは,天気がよく,しかも暖かだったので,気持ちのいい山歩き&山走りを楽しむことができました。また,下りのSTは,ほとんど乗車可だったので,満足,満足。でも,あいかわらず,1日目は最後まで行くことができず,ちょっと残念。こんな楽しいコースを設定してくれた新川さんとスタッフのみなさんに感謝,感謝です。来年もよろしくね。


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