春陽に映える播磨の海 天下台(2002.2.11)


  
P・@〜F
P・@〜F

2月の3連休の最終日。昨日の北摂に続いて,withMTBで山歩きです。今日はソロなので,海辺の山でのんびりと山歩きを楽しみます。でもって,運がよけりゃあ,MTBにも乗ってみましょう。行き先は,相生の岩屋谷公園です。ここの駐車場に車をとめて,天下台山の南にある馬場坂に抜け,東に下って鳩ヶ峰を回り,大浦へ。大浦からは,「女郎街道」で室津山脈を越し,再び馬場坂へ。馬場坂の途中から天下台山に登り,そこから尾根を縦走。烏帽子岩,三段岩,トンビ岩を通り,関電巡視路で下山。駐車場のすぐ近くに下りるはずです。これは,なかなかすばらしい周回コースです。我ながら,満足です。といっても,まだ,行く前の話ですが。

岩屋谷公園から馬場坂へ

岩屋谷公園(P)に車をとめ,MTBで谷を進みます。この日は,猛烈な寒波がやってきているので,このあたりでも雪がちらつくかもしれないという天気予報です。空を見ると,黒い雪雲の間から青空が見えています。不安定な天候になりそうです。岩屋谷池付近に来ると,頭上にとんび岩が見えます。尾根にちょこんと乗っかったような大岩が,横から見ればトンビのくちばしに似ているのでしょうか。右手の斜面を見ていると,ところどころに大岩が露出していたり,岩場があったりします。

舗装路から地道に変わりますが,MTBで乗車可です。公園から山の中の道に変わると,勾配が増し,ついにはMTBを押しながら登ることになります。とはいえ,この道も遊歩道ですので,しっかりとした道です。残念なのは,丸太の階段があることです。MTBで下るには,ちょっとツライものがあります。MTBを担いで階段を登っていると,上から熟年グループが下りてきました。呆れられはしたものの,ヒンシュクをかわなかっただけマシです。天下台山のような人気スポットをMTBで登るというのは,ちょっと気がひけます。

新設されたダイセル播磨線の高圧鉄塔への「火の用心」があります。さらに登ると,二つ目の「火の用心」です。「火の用心 ダイセル播磨線bV」 その下には 「地蔵さんへ」 と書かれた木のプレートもあります。馬場坂へは,鉄塔の奥から下るようです。

峠の地蔵さん

峠へは,短いものの急な下り階段が続いています。MTBに乗れないのがもったいない。峠(@)に降り立つと,すぐ脇には緑青色した石仏が立っています。これが,先ほどの木のプレートに書かれていた地蔵なのでしょう。峠の両側は苔むした石垣になっており,この道の歴史の古さを感じます。それにしても,雪雲の影響もあるのでしょうが,暗い峠です。

最近,人が通ったような跡があリ,利用する人がいるようです。峠からすぐにMTBには乗車不能。ガレ気味の山道を下ります。川は右手にあるのですが,この山道も雨が降れば川になってしまいそうです。ピンクや白のテープがあり,道に迷うことはありませんが,withMTBでは歩きにくい道です。右手にはダイセル播磨工場の有刺鉄線の柵が続いています。

ガレた道が,しだいに歩きやすくなると,MTBにも乗車可です。シングルトラック(ST)を快適に下ります。が,いきなり,前転!前輪が道の脇の溝にはまってしまいました。ダイセルの工場が見え始めると,馬場です。峠から20分。馬場墓地に到着です。ここからは,車道を通って,鳩ヶ峰に登ります。

ダイセルの工場沿いの車道には,しっかりとしたフェンスが張り巡らされており,ところどころに監視カメラが設置されています。フェンスには,龍野警察の警告板も取り付けられています。マムシや野犬に注意といった警告板まであります。やはり,この工場で火薬類が製造されているからなのでしょう。

  
馬場坂の地蔵さん 鳩ヶ峰
馬場坂の地蔵さん
鳩ヶ峰

新設されていた御津山脈大浦西登山口

車道を登りつめると,鳩ヶ峰(A)です。「峠」なのに,「峰」とはこれいかに。最上部には,朽ちかけた白い杭があります。その杭の記述によると,旧室津街道は,この峠の東200mにあるそうです。せっかく来たのですから,行ってみましょう。テープを目印に林に入りますが,踏み跡があるだけで,MTBに乗車できそうにありません。峠に引き返します。右手を見ると,310.6の三角点ピークに向かっていると思われるSTがあります。赤テープもあります。

鳩ヶ峰からは屋津坂を下ります。右手に広がる播磨灘がきれいです。R250に出ると,大浦から女郎街道を通って,相生市野瀬への山越えルートです。ルートの取り付きは,「とんび岩通信」にあるように道路脇の看板(B)からです。テープのもありますが,ヤブで道なんてありません。しばらくそのあたりをうろつくものの,道は見当たらず。しかたがないので,谷を強引に登ることにしました。竹やぶを過ぎ,段々になった斜面を登りますが,しだいにヤブが強烈になり,歩くことすらできません。頭上の尾根に出ることができれば,道があるのでしょうが,今のままでは尾根にすら登ることはできません。しかたなく,引き返します。

ヤブをしばらくもどると,なんと!山道に出ました。な〜んや,やっぱり道はあったんかぁ。ガレた山道ですが,ルートははっきりとしています。R250ができるまでは,相生市野瀬と御津町大浦を結ぶ主要ルートだったそうです。あとでわかったことですが,この山越えルートの取り付きは,先ほどの看板の先,ガードレールの向こうに 「御津山脈縦走路 大浦西登山口」 と書かれた看板があり,道もはっきりしています。ああ,さっきのヤブ漕ぎは何だったのでしょうか。

尾根に登ると,明るい展望のいい尾根道になっています。下りならMTBで快適に下れそうです。登りながらも,展望のよさに助けられ,気持ちよく進みます。尾根をそのまま登りつめると236のピークですが,山道は途中から尾根に水平に延びています。左が急斜面の細い道ですが,脇の木が刈りこまれています。きっと,この道も地元の人たちの手で整備されたのでしょう。感謝,感謝です。

  
大師堂 大浦港
大師堂
大浦港

播磨灘を眺めながら谷を巻き,大師堂に到着。残念ながら展望はありません。この大師堂には百度石もあります。お堂の周りはきれいに掃除されており,定期的にこのお堂の世話をしている人がいるのでしょう。野瀬への鞍部は,お堂から少し登ったところです。

尾根には縦走路が…

鞍部(C)は,東西の尾根道と野瀬への下山道の分岐点になっています。たくさんのテープが付けられ,東への尾根道は,切り株の切り口が新しいものが多いので,最近になって整備されたのでしょう。ということは,この尾根道は先ほどの鳩ヶ峰まで続いているのでしょうか。銀色に輝く播磨灘とその向こうに家島が見えます。その左手には,先日登った嫦峨山がなだらかな山容を見せています。見事な展望です。

今度は鞍部から西のピークに登ってみることにします。急な斜面ですが,尾根道はしっかりとついているので,迷うことはありません。テープもあり,新しい切り口の切り株もあちこちにあります。この道も,最近になって整備された道なのでしょう。ただ,路面に岩や切り株があり,歩いていてもつまずいてしまいます。

長細いピークに到着。右手の木立からは,相生湾のドックや,その背後にある宝珠山の東尾根も見えています。ピークの先端には,ランチをとるのに絶好の大岩があります。ふもとからサイレンが聞こえてきます。ちょうど12時。ここでランチにしましょう。あまり展望はありませんが,日当たりがよく,後ろの木立で北風がさえぎられているので,暖かです。定番のこうどんとコンビニ弁当,食後はコーヒーです。

静かな山頂で,温かいランチをいただいたあとは,鞍部へ向けて,木立スラロームです。細い山道には,シバの切り株や岩があり,MTBのハンドルが横の立木にひっかかる。MTBに乗ってるのか,またいでいるのかわからない状態で山道を下ります。でも,右手の木立越しには,播磨灘に浮かぶ家島がきれいに見えています。

乗り乗りの尻見坂

なんとかMTBで鞍部に下り,これから相生市野瀬に向けてのダウンヒルです。等高線を見ると,かなり急な斜面を横切り,そのまま下っています。MTBの乗車率は50%ぐらいかな。鞍部を北に下ります。まずは,きれいな山道です。が,すぐに片斜面の山道になります。右手には,急な斜面が谷底まで続いています。高度感があるだけに,爽快ですが,かなり怖い。スピードを出したまま転落すると,かなり危険です。右手前方には,天下台山のピークが見えています。

予想に反して,乗り乗りの下山道,別名「尻見坂」です。鞍部でいったん斜度が緩むものの,鞍部を越えると再び急な斜面です。今度は右手が谷の方斜面ですが,前方には相生湾の工場群が見えます。しばらく下ると,林の中に入ります。転落の危険はなくなりましたが,石段があったりもするので,これまた要注意です。ところどころに石像もあります。山頂の大師堂への参道でもあったのでしょう。

霊気漂う廃屋

下りきったところは,野瀬の墓地の入口(D)です。ここからは,遠見山トンネルを抜け,大谷町の水子地蔵に向かいます。水子地蔵の左手の山道を登ります。砂防ダムを抜け,快適な草地の山道はさらに続きます。が,当然というか,やはり,MTBに乗車不能になり,押しで登ります。

谷川沿いの道を登ること10分。雪がちらつき始め,雪雲のためにあたりは薄暗くなってきます。誰もいない谷間に霊気が漂ってきました。ふと右手下を見ると,廃屋が!早速オジャマしてみることに。降りて見ると,家屋はかなりいたんでおり,床が抜けそうです。その右手には,小さな家屋が。ここもオジャマしてみましょう。中を見ると,さっきの家屋よりは程度は良く,奥には祭壇があります。前の小川の岩壁にも,石像があります。どうやら,ここを根城にあやしげな呪術師が人心を惑わすような技を仕掛けていたのでしょう。

廃屋から歩くこと10分。途中の木橋にはちょっとビビリましたが,なんとかクリア。「火の用心」の分岐点に到着です。右手下に進むと,馬場坂の峠に行きます。でも,同じ所を通るのもイヤなので,左手の斜面を登る巡視路を選択。巡視路ですから,道は明瞭ですが,急な斜面を登っているので,担ぎモードです。先ほどまでの雪はどこへやら。頭上には空が広がっています。やはり,先ほどのあの廃屋あたりには,なにやら知れん霊気が漂っていたのでしょうか。

汗でビッショリになりながら,尾根を目指します。登るにつれて,海側の展望が開けてきます。銀色に輝く相生湾,御津山脈のシルエットがなだらかに続いています。そして,尾根へ。分岐点から10分ほどの担ぎでした。右手に登ると天下台山ですが,左手すぐにある鉄塔で展望を楽しむことにします。

大展望の天下台山

展望を楽しんだあとは,天下台山を目指します。なだらかな尾根ですが,MTBに乗ることはできず,やがて天下台ハイキングコースへ。ハイキングコースには丸太の階段があります。ベンチもありますが,この時はハイカーはいませんでした。そして,天下台山山頂(E)へ。水子地蔵から50分です。この山頂には,展望台や三角点,そしてなぜか旗を掲揚するポールまであります。ハイカーは2人。あとから子どもが2人。ハイカーに人気のある天下台山ですが,この雪空では登る人は少ないようです。それにしても,天下台山からの展望はすばらしい!東には太子龍野の街並み,北は的場山から大蔵山,晴れていれば三濃山も見えるのでしょうが,今日は雪が降っているので白っぽくかすんでいます。西には,相生湾の向こうに宝珠山からの東に連なる尾根が見えます。

  
天下台山山頂 天下台山山頂から見る相生湾
天下台山山頂
天下台山山頂から見る相生湾

さて,これからトンビ岩までの縦走です。まずは,天下台山直下の九十九折りの道を下ります。ブル道のような登山道は北斜面につけられており,相生の街並みが見えます。気持ちよく下っていると,縦走路入口をちょっと行き過ぎてしまいました。入口には,トンビ岩への案内があります。2年前に天下台山に登った時は,この縦走路に入り一つ目のピークまでしか行きませんでした。

烏帽子岩,三段岩,とんび岩

縦走路に入り,すぐにダイセル播磨線の巡視路と合流。目の前のピークに登ります。岩場の登りですが,道ははっきりしています。ピークをこえると,ダイセル播磨線のbR鉄塔があります。鉄塔から巡視路で,さらに下ります。鞍部には,東部墓園への下りがありますが,縦走路は直進です。小さなピークを越え,巡視路の縦走路は続きます。MTBの乗車率は50%といったところでしょうか。やがて,ささゆり苑への分岐点に到着。ここからは巡視路を離れ,道はシダの踏み分け道になります。

253のピークを巻くようにして縦走路を進みます。ピークの先で,踏み跡は左右に別れています。いったんは右手の踏み跡を下りましたが,左手の道が気になるので再び分岐点へ。左に行くと,烏帽子岩に出ました。天下台山からは20分ほどです。この烏帽子岩からは相生の市街地が一望できます。見事な展望です。次は,三段岩です。その三段岩は,烏帽子岩から5分ほどです。三段岩からは,足元の岩屋谷公園が見えます。あとは,トンビ岩です。

253のピークから強引にMTBで下り,鞍部へ。目の前にはトンビ岩が見えます。トンビに似ているとは思えませんが,鳥のくちばしのように突き出した岩が見事です。鞍部に下ると,あいかわらずのシダの踏み分け道を登ります。このシダの踏み分け道は,足にからみつくし,枯れ葉が靴に入ってくるし,おまけに路面が見えません。

  
とんび岩を前に縦走路を走る とんび岩にて
とんび岩を前に縦走路を走る
とんび岩にて

ようやく,トンビ岩(F)へ。近くで見ると,さらに見事です。斜面に突き出した岩から下を見ると,スリル満点です。鉄塔は,すぐ上のピークにあります。ということは,巡視路があるということです。ようやく,シダの踏み分け道から脱出できます。やれやれです。ところが,この巡視路は,シダが無いばかりか,階段もなく,MTBで快適に下ることができます。予想外の下りに気をよくして下ること5分ほどで,ふもとの那波野墓地へ。「火の用心」もあります。この墓地から石屋谷公園の駐車場はすぐです。今日のコースは,5時間半ほどの見事な周回路となりました。メデタシ,メデタシ。

なお,コース上の様々な情報は,「とんび岩通信」に詳しく書かれています。


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