2002KOBE 六甲全山縦走大会(2002.11.10)


六甲全山縦走へ

いよいよ,お楽しみの六甲全山縦走大会です。朝の4時起床。こんなに朝が早いのは,夏のシマノ鈴鹿ロード以来です。あたりは真っ暗。朝刊さえもまだ来ていません。眠い目をこすりながらも,なんとか起床。いつものように,コーヒーを2杯飲み,どうにかWakeUp。家を出ると,思ったほど寒くはありません。昨日までの寒波はゆるみ,今日は小春日和だとか。こりゃあ,A Happy Day です。気分をよくして駅に向かうと,早く来すぎてずいぶん待たされてしまいました。

須磨浦〜旗振山〜高倉団地〜栂尾山〜横尾山〜須磨アルプス

電車には,何組かの縦走大会参加者が乗ってきました。そして,6:05に須磨浦公園駅へ。空は白み始め,ライトがなくても十分歩けます。まずは,よかった,よかった。受付は,道路を少し上がったところでした。ライトに照らされたスタート地点には,これから縦走を始める参加者がたくさんいます。念のために,トイレに行き,フリースを脱いで出発です。いきなりの急な階段登りに,ひと汗かきます。ロープウェイの駅からは,早朝の須磨海岸が見えています。ここから少し登れば,鉢伏山の山頂を巻き,旗振山への尾根道です。

  
須磨浦公園のスタート地点 早朝の須磨の浦
須磨浦公園のスタート地点
早朝の須磨の浦

旗振山では,早朝登山の受付所があり,こんな朝早くから登ってきている人たちがいます。明石海峡大橋も見え,西神戸の住宅街も一望できますが,街はまだ静寂の中です。旗振山から鉄拐山へと縦走開始と思いきや,なんと!縦走団は,鉄拐山のピークを巻き,おらが山に向かっています。おっ!こりゃあ楽だ。しかも,次のおらが山でも,山頂を巻きながら下っています。ありゃまぁ。これじゃあ,全山縦走じゃなく,全山巻き道縦走です。

鉄拐山の中腹から,次に登る栂尾山を見ると,階段に人の列ができています。うわさ通りの渋滞です。妙に感心しながら,高倉団地へ。早朝ということもあり,スタッフが「しずかに」という看板を持って立ち番です。高倉団地を抜け,陸橋を渡ると,階段までに少し距離があるのにすでに渋滞が始まっていました。ありゃりゃです。こんな渋滞を嫌って,5時スタートの人たちがいるのでしょうね。でも,こんなにトロトロ歩くと,栂尾山名物の400段の階段上りも,楽チンです。この分だと,高取山や菊水山,鍋蓋山,天狗道の上りだって,かなりのスローペースになりそうです。ということは,本来はシンドイはずの登りで休憩ができるというわけです。今日は,逆転の発想でいきましょう。

  
栂尾山への階段で渋滞 横尾山へも大渋滞
栂尾山への階段で渋滞
横尾山へも大渋滞

ところが,渋滞が解消すると思われる栂尾山を過ぎても,まだまだ大渋滞です。もしかすると,この渋滞は須磨アルプスまで続いているのかな?それにしても,吹きさらしの尾根道は,寒い。ウインドブレーカーを着こんで,順番待ちです。これじゃあ,まるでUSJやTDLのアトラクションの順番待ちです。まさか,階段の渋滞が須磨アルプスにまでつづているとは,こりゃあビックリ。聞きしに勝る大渋滞です。登りで休憩できるなんて喜んではいられません。休憩のし過ぎで,いつになったら宝塚に着くかわかりません。う〜ん,マイッタなぁ。

  
須磨アルプス その1 高取山・菊水山を眺めつつ 須磨アルプス その2
須磨アルプス その1 高取山・菊水山を眺めつつ
須磨アルプス その2

案の定,大渋滞は須磨アルプスの手前まで続きました。ふつうなら15分もあれば歩けるところですが,1時間もかかってしまいました。須磨アルプスでようやく解消。やっぱりこの須磨アルプスは,展望がいい上に,多少のスリルがあって,楽しいポイントです。ついつい,写真を撮ってしまい,先ほどの大渋滞と同じペースで進みます。なんのこっちゃ,ウーロン茶。

  
須磨アルプス その3
須磨アルプス その3

横尾団地〜高取山

東山からは,尾根を下り,眼下に見える横尾団地に下ります。東を見ると,高取山,その向こうに菊水山も見えています。横尾団地を抜け,地下鉄?をくぐり,妙法寺小学校を目指します。ここで,買い出しです。前回の半縦走の時にも弁当を買ったコンビニでおにぎりとパンを買い,お昼の準備です。妙法寺小学校の校門でチェックです。これからも,しばらくは住宅地をくねくねと曲がり,高取山の登山口へ。

ここも登りでの渋滞が予想されましたが,意外にも人が少なく,サッサと登れます。ところが,しばらくすると,やはり渋滞です。登り始めは誰でもペースが落ちませんが,段々ペースが落ち,渋滞になるのでしょう。でも,ここで無理をして抜くよりも,先が長いことを考えて,ゆっくりと休憩をとる方がいいようです。まわりの展望を楽しみながら登ります。渋滞はイヤですが,展望を楽しんだり,水分補給をしたりできます。このあたりになると,小春日和の秋の日の光を浴び,ウインドブレーカーも要りません。長袖Tシャツに半袖Tシャツで十分です。

  
チェックポイント妙法寺小学校 高取山への登りから須磨アルプスを見る
チェックポイント妙法寺小学校
高取山の登りから須磨アルプスを見る

高取山では,ツキワ登山会や売店で飲食物の販売をしています。看板見ると,いろいろな施設があります。卓球場,ツキワ投輪部道場。何で,山の上に来てまで,卓球や輪投げやネン!?と思わず,ツッコミたくなってしまいます。そのツキワ登山会の事務所?には,「月見茶屋皆様と共に75年歩け歩け今日も健康!!」とあります。75年とは,その歴史の古さに驚いてしまいます。さらには,「ラジオ体操会場毎日6時開始(火曜日休み)神戸ツキワ登山会」という看板もあります。登山会とラジオ体操って,どんな関係?なんだか,高取山はナゾの多い山です。

高取山からは,暗い林の中を下ります。この縦走でよく見かけるのは,トレッキングポールです。これを使うとずいぶん楽だそうです。1本の人と2本の人がいます。どちらがどうなのかわかりませんが,縦走大会のように人の多い所での使用は,どうなのでしょう。人が歩く上にポールの分だけ幅を取り,後ろを歩いていると,そのポールを踏んでしまいそう。中には,ポールが顔に当たりそうになったという人もいるとのこと。また,ポールを使っている人の中には,岩場の下りで1本のポールを支えにしてへっぴり腰で恐る恐る下っている人もいました。ポールの正しい使い方ってあるんじゃないの?それに,六甲縦走ぐらいでポールに頼らずに,自力で歩けよとも思ってしまいます。そんなに楽をしたけりゃあ,車で登れよ!なんてね。

丸山・鵯越・烏原〜菊水山〜鍋蓋山〜大龍寺

高取山を下ると,丸山,鵯越の住宅地を抜けます。ここも,10月に歩いているので迷うことはありませんが,それにしても菊水山までが長く感じます。歩きながら,高菜のおにぎりを1個食べてしまいました。鵯越駅から烏原貯水池へ。菊水山が見えると,登り口はすぐです。線路をくぐり,山道になると人が数珠繋ぎです。山中の人家を過ぎ,「菊水山900m」の標識からは,急な登りが続きます。当然?渋滞です。三歩進んで,二歩下がるって感じで登ります。やっぱり,登りは休憩ポイントです。山頂が近くなると,神戸の街が一望できます。小春日和の今日,春らしく遠景がモヤっています。暖かいのはいいけど,モヤは困りものです。

  
菊水山 菊水山への登り口
菊水山
菊水山への登り口

菊水山山頂では,たくさんの人が休憩しています。500mに満たない標高とは思えない大パノラマを見ながら,リフレッシュといったところです。10:30ごろなので,ランチタイムには少し早いかな。登りで十分休憩したので,そのまま菊水山を下ります。急な下りで,目の前にはこれから登る鍋蓋山が見えます。下るにつれて,有馬街道を通る車の音が大きくなります。そして,車が見えるころになると,天王吊橋です。ハイカーのためにできたような橋です。

  
菊水山山頂
菊水山山頂

天王吊橋から鍋蓋山山頂までは,九十九折りの急な登りがあります。薄暗い林の中を黙々と歩く人の群れ。♪山を登る人の群れは誰も無口で〜,足音だけが響いてる♪ この登りも,今まで同様,渋滞です。ということは,休憩ポイントです。のんびりと登り,鍋蓋山山頂へ。11時20分。この山頂からも展望はいいので,ランチタイムにしているグループがたくさんあります。もちろん,この山頂もそのまま素通り。大龍寺を目指します。

  
鍋蓋山への急登 鍋蓋山山頂
鍋蓋山への急登
鍋蓋山山頂

なだらかな山道を下っていると,ついつい,小走りになってしまいます。でも,無理に歩くより,重力にまかせてそのまま下ってしまう方が合理的かもね。でも,小走りになるのはいいけど,欽チャン走りになってはいけません。10月の半縦走の時に見つけたOLのポストを発見。やはり,昨年の再度山OL大会で回収し忘れたものでしょう。神戸大OLKのポストのようです。しかたがないので,撤収して,西日本OL大会でお渡ししましょう。

暗い山道を進むと,再度山を巻き,大龍寺へ。広場がチェックポイントだと思っていたのですが,そうではなく,山門にあるようです。急な舗装路を下り,赤い山門へ。ここでは,神戸市民生協の炊き出しや弁当の配布があったりしますが,ボクには関係なし。チェックをしてもらって,市ガ原を目指します。

  
大龍寺の紅葉 チェックポイント大龍寺
大龍寺の紅葉
チェックポイント大龍寺

市ガ原〜稲妻坂〜天狗道〜摩耶山

車道をどんどん下り,工事現場を抜け,市ガ原へ。ここには,縦走大会の参加者だけでなく,たくさんの人々がアウトドアを楽しんでいます。小春日和の今日なら,河原でのバーベキューも楽しいものでしょう。会社の集まりのようなグループもいます。車で河原に乗りつけて,タープを張ってバーベキューというパターンが多いですが,今でもこんな風にアウトドアを楽しんでいる人がいるなんて,ちょっと意外でした。

市ガ原では11:47なので,ここでランチをする人もいたりで,休憩所も混雑しています。ここで初めて腰を下ろし,かつおぶしのおにぎりを1個食べることに。さほど足は疲れていません。半縦走の時の方が足が疲れています。やはり,登りのペースが遅いのが幸いしているのでしょう。それとも,足は疲れていても,ノーミソがボケているので,疲れを感じなくなっているのでしょうか。あり得ない話ではありません。

おにぎりを完食し,いざ天狗道へ。半縦走の時に迷いかけた上りを見ながら,稲妻坂へ。ここからすでに急登は始まっています。案の定,ペースはスローダウン。食後の休憩といったところです。しばらく,スローペースに付き合うものの,休み過ぎるのもダレるので,時々は追い越しながら登ります。木立ちの間から見える山の紅葉がきれいです。学校林道からは勾配がゆるくなり,ついつい,欽チャン走りに。

その勾配がきつくなり始めると,天狗坂です。ところどころに岩場があります。花崗岩の六甲山らしく,露岩は花崗岩です。風化が進行中で,もろくなっている所もあります。茶色の反射板が見えると,摩耶山はもうすぐです。そして,アンテナの林立する摩耶山へ。

  
六甲の紅葉 ホットレモンポイント 掬星台
六甲の紅葉
ホットレモンポイント 掬星台

縦走路中,最大の難所といわれる天狗道をクリアした参加者は,一様に晴れやかな表情です。これで縦走路の中間地点ということですが,これからの高低差を考えると,半分以上はクリアした感じです。この摩耶山山頂の掬星台では,ホットレモンのサービスです。ありがたいことです。ここでも,腰を下ろし,アンパンをかじります。ついでに水も補給。準備が整い,縦走再開です。

アゴニー坂〜丁字ヶ辻〜記念碑台

まずは,オテルド摩耶へ,山道を進みます。オテルド摩耶では,ポカリスエットを1本買いました。オテルド摩耶からは,アゴニー坂で奥摩耶ドライブウェイを目指します。急な下りですが,前方には六甲山牧場が見えてきます。あそこでチーズフォンデューを食べたいなぁなどと思いながら下ると,車道です。これから自然の家までは車道歩きです。歩道が整備されているので安心です。とはいえ,やはり,車を見ながら歩きは,いい感じはしませんね。

  
アゴニー坂から見た六甲山牧場 神戸の街
アゴニー坂から見た六甲山牧場
神戸の街

自然の家からは山道です。あまり展望のない,歩くだけの道です。このあたりからは,参加者がまばらになってきました。時々,開ける展望を楽しみながら,再び,車道へ。ここから三国池に向かう山道に入るつもりでいると,参加者はみんな,車道を歩いています。???近くの人に,縦走路を確かめると,車道を行ったらいいということです。これはラッキー。須磨の巻き道といい,六甲山上の車道歩きといい,やっぱりこれは六甲全山手抜き縦走かな?でも,半縦走の時は,これからのいくつもの小さなピークの登りがイヤになったので,助かります。手抜きでも足抜きでも,縦走できればOKさ。

丁字ヶ辻は,表六甲ドライブウェイも合流しているので,一気に車の通行量が増えてきます。丁字ヶ辻からも車道を歩き,六甲山ホテル,六甲山郵便局の前を通過。この車道からは,神戸の街がよく見え,気分がいいものです。六甲山郵便局の方からは,温かい甘酒をいただきました。おいしかったです。チェックポイントのある記念碑台はすぐです。

  
六甲山ホテル みよし観音
六甲山ホテル
みよし観音

ゴルフ場〜凌雲台〜一軒茶屋

チェックポイントでは,ボクからライトの点検が始まったようです。もちろん,ライトは持っていたので,問題なし。でも,ここでライトのチェックをするということは,東六甲の下山コースあたりで暗くなるのでしょうか。これはマズイです。元来,強度の近眼なのですが,それに加えて,最近は老眼もコラボレイトされ,暗い所では物が見えにくいのです。信号待ちをしていると,後ろから参加者の声です。「去年は,これぐらいの時間だったけど,結局,ライトは要らんかったのになぁ…」と言っています。!!!ならば,ふつうに行けば,ライトは要らんのか。

信号を渡り,六甲山小学校へ。緑の舗装路の脇にコンクリート造りの六甲山小学校がありました。もっと,山らしい造りを想像していたので,ちょっとガッカリ。カレー屋を過ぎ,神戸ゴルフ倶楽部へ。ここからは,展望のいい山道を進みます。ゴルフ場を見下ろすと,山の中のらしい起伏に富んだコースになっています。ここでゴルフをする人は大変でしょうねぇ。右手にOLポストを見ると,ゴルフ場の中の山道は終りに。

一旦,車道に出ますが,みよし観音からは階段の山道に。ここで緊急事態発生!なんと,足がつりかけています。やはり,筋肉の疲労はあるようです。ただ,ノーミソがそれを感知していなかったのです。困ったものです。つりかけた足を伸ばしながら,凌雲台へ。このあたりは,新しいショッピングセンターを作っています。凌雲台には,観光客が多く,参加者の中にはここでうどんを食べる人もいるようです。でも,のんびりしていて,日没になると大変です。近眼と老眼のコラボレーションが待っています。先を急ぎましょう。

六甲天文通信館の南の山道を進みます。展望を楽しみながら進むと,極楽茶屋のある車道へ。ここからも,参加者は車道を歩いています。路肩が狭いものの,車の通行量が少ないので,さほど危険は感じません。ここから六甲山最高峰直下にある一軒茶屋までは,小さなピークを7つほど越さなきゃあなりませんが,車道だと全部パス!これりゃあ,楽だ。しかも,車道からだと,南北に展望があります。小さなピークは,ほとんど展望がなく,ただただのアップダウンを繰り返しているので,余計に疲れてしまいます。

楽チンで一軒茶屋へ。14:54なので,半縦走の時は,ここから2時間ほどで下山したことを考えると,ゴールは17時ごろ。ということは,ライトは要らないでしょう。よかった,よかった。ここからも車道を歩き,東六甲分岐点へ。結局,ほとんどの参加者は車道を歩いていたようです。何人かは,小さなピークに向かったり,小さなピークから下ってきましたが,そのあとはやはり車道を歩いていました。帰宅後,パンフレットを読むと「尾根とドライブウェイのどちらを歩いても結構です。」とありました。それで,車道にも「ハイカーに注意」と書かれた看板が立てられていたのかぁ。納得。そして,東六甲分岐点へ。

東六甲分岐点〜船坂峠〜大谷乗越〜塩尾寺〜宝塚

この分岐点にはチェックポイントがあります。チェックと共に,番号札をもらいました。「8××」だったので,ここを通過した順番なのでしょう。これからの山道に備えて,ここで赤飯のおにぎりを1個食べる。さほどおなかがすいていたわけではないのですが,美味い!

  
チェックポイント東六甲分岐点 水無山への極楽尾根道
チェックポイント東六甲分岐点
水無山への極楽尾根道

さて,最後の山道です。いきなりの急坂を下ると,あとは極楽尾根道です。こんな道を見ると,つい「Give me MTB!」と思ってしまいます。気持ちよく下っていると,路面がぬかるんでいます。先日までの寒波で霜が降りて,ぬかるんでしまったのかもしれません。滑りやすいので,ヤバイです。気をつけながら,ゆるい下りは走ります。やっぱり,走ると身体がリフレッシュできます。でも,ホントは,走っちゃいけないんですよ。

水無山を越え,ところどころにある急な岩場を下り,順調に進みます。このあたりも参加者はまばらです。ときおり,登ってくる人に出会い,ちょっと???です。こんな時間に登って大丈夫なのでしょうか。船坂峠では,ガスボンベをいくつも用意している人に遭遇。不審に思っていましたが,あとで考えると,スタッフだったのでしょう。分岐点である船坂峠で迷わないように,ガスランタンの準備をしていたのです。

それにしても,この大会のスタッフには頭が下がる思いです。早朝のスタートから,深夜のゴールまで。さらには,その途中でのチェックやコース案内,ホットレモンのサービス。それに加えて,東六甲縦走路での照明の準備まで。危険箇所には,電気の設備まで設置していました。こんなスタッフのおかげで縦走大会が開催されていることに感謝しなければなりません。

東六甲縦走路も,ピークをかすめながら下っています。大平山では,「六甲縦走のみなさんごくろうさまです。ここは太平山(船坂無線中継所)です。ゴールまであと8kmがんばれ!!」という横断幕まであります。でも,ゴールまで8kmというのは,激励になるのでしょうか。ビミョ〜なところです。再び,山道に入り,スタコラサッサ。大谷乗越手前の急な岩場では,電気照明の準備中でした。

大谷乗越から山道に入ります。道は水平か,ゆるやかに下っているので,ジョギングにちょうどいい道です。気分よく,ジョギングです。前の人に追いつくと,慌てて道を譲ってくれたりするので,ちょっと申し訳ないです。走っちゃあいけないのにね。岩原山,譲葉山と巻き,眼下に甲山が見えてきます。その向こうには,阪神の街が見えます。街は,まだまだ昼の太陽の光ですが,山では夕日です。あたりが少し暗くなりかけ,赤い夕日が木々を照らしています。

塩尾寺まであとわずかです。ええい,ジャマくさいからこのまま走っちゃえ。祠のある岩倉山を過ぎ,砂山権現を見上げながら,風化した岩場を下ると,そこは塩尾寺。やれやれ,これで一安心です。これからは舗装路なので,少々暗くっても大丈夫。途中の木立ちの間から見える宝塚の街は,夕景に変わっています。先ほどまで昼間のような太陽が照っていたのに,秋の釣瓶落としとはよく言ったものです。

  
塩尾寺 宝塚の夕景
塩尾寺
宝塚の夕景

甲子園大学の横を抜け,住宅地に下ると,ゴールです。ゴールでは,認定証と完走記念品をいただきました。申込書が1200円でしたが,参加費が不要だったので,実質の参加費は1200円ということですが,それだけの参加費でこれだけのサポートをしてもらえ,あらためてスタッフに感謝の一日でした。

  
ゴ〜ル!
ゴ〜ル!

全縦を終えて

この縦走に際して,一番考えたのが,服装です。半袖だと寒すぎるかもしれないけど,ウインドウブレーカーでは暑すぎるかも。もし,雨が降ったら…。それに,ゴール後の着替えも要るでしょう。それらをリュックに詰めなきゃあならないので,あれもこれもは入りません。結局,昼間は小春日和だったこともあって,半袖でもよかった感じです。ボクの場合は,長袖Tシャツに半袖Tシャツ。下は,CW−Xのタイツにジャージ。帽子をかぶり,手袋着用です。朝の渋滞中は,寒かったので,ウインドブレーカーを着用。飲食物は,おにぎり4個とパン1個。濃厚アミノバイタル1本とアクエリアス1本,追加にポカリスエットを1本。時間があれば,お弁当を食べたかったのですが,夕陽との競争だったので,それもままならず。

今回の縦走は,ピークを巻いたり,車道を歩いたりと,本来の縦走路とは少し違うコースでした。手抜き縦走といわれてしまいそうです。それでも,競争じゃないので,OKなのでしょう。縦走の楽しみ方は,人それぞれといったところでしょうか。山歩きを楽しむというより,六甲全山縦走という一つのイベントに参加した感じです。これはこれで,たまにはこんなのもありかな?

(参考タイム)

スタート6:15  栂尾山登り口6:58  須磨アルプス7:57  妙法寺小学校8:38  高取山9:10  菊水山登り口10:10  菊水山10:34  鍋蓋山登り始め10:58  鍋蓋山11:19  大龍寺11:35  山門11:37  市ガ原11:47  再度山12:56  六甲記念碑台14:00  一軒茶屋14:54  東六甲分岐15:03  太平山15:46  塩尾寺16:30  ゴール16:48


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