三木の里山はMTB天国 石上山(2003.1.19)


  
P・@〜D〜C〜F
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再度,三木の里山

北摂ラリーから1週間。その間に,ボクは風邪からなんとか復活,同行のS田さんはインフルエンザから復調。とはいっても,お互いに治り切っていないうえに,昼からの雨模様ということで,今回は近場でMTB遊びをすることにしました。ターゲットは,三木の石上山です。地形図に山名があり,『播磨山の地名を歩く』にも紹介されている山です。二等三角点もありますが,点名は中里とあります。200mほどの山で,ふもとの果樹園を通れば10分ほどで登れてしまいますが,それではMTBで遊ぶ間もありません。その西にある蓮花寺から尾根を縦走するか,高圧線鉄塔の巡視路を使ってアプローチするのが楽しいでしょう。

巡視路を東へ

どんよりと曇った空の下,蓮花寺(P)に車をとめ,MTBで出発です。まずは,巡視路を使って石上山に行ってみましょう。蓮花寺を下り,田んぼの向こうに見える「火の用心」を目印に,高圧線鉄塔を目指します。田んぼの畦から急なプラ階段を登ります。ほどなく鉄塔(@)に到着するものの,展望はなし。ちょっとガッカリ。

この鉄塔から尾根に向かって道があれば,尾根を縦走して石上山まで行けるのですが,さてどうでしょう。巡視路を進みます。残念ながら,道は尾根を外れ,谷に下っています。いったん下ったところで登り返し,展望のいい草地の尾根に出ます。この尾根からは,ふもとののどかな田園風景が一望できます。山道は,尾根を巻きながら,次の谷に向かいます。

谷の下りきると,路面は草地から落ち葉のじゅうたんに変わります。この谷からも,急なプラ階段を登り,鉄塔(A)へ。あまり展望はよくありませんが,巡視路が尾根に向かっています。ここから尾根の縦走路になるのでしょうか。嬉しくなって,先を急ぎます。ところが,すぐ先のピークから急な尾根を下っています。残念ながら,この尾根には縦走路は内容です。急な尾根を下り,林道へ。

池の脇の林道は,谷の奥に向かっています。車が通れるほどの林道が竹林の中を抜け,最後は砂防ダムへ。竹林の中には,車やバイクが放置されています。巡視路は,竹林の中ほどから東に向かっています。竹林を抜け,プラ階段を登ると,鉄塔(B)です。これまでの巡視路は,上りがプラ階段で,下りはMTBに乗れる斜面なので,逆ルートだと悲惨なことになっていたでしょう。ラッキー,ラッキーです。

  
@からの尾根道を行く Aからの下り!
@からの尾根道を行く
Aからの下り!

巡視路は極楽尾根道へ

この鉄塔からは,尾根に巡視路が延びています。すぐ先のピークからは鞍部へ下り,再び登り返しです。上り返したところが,鉄塔(C)です。尾根には巡視路が延びていますが,左手に下る山道も見えます。これは,下山に使うことに決まり,尾根道を進みます。この尾根道は,石上山までMTB乗り乗り道です。巡視路とはいえ,これほどまでの極楽山道とは思っていなかったので,ビックリ!落ち葉を踏みしめ,ほとんど高低差のない尾根を進みます。ところどころで倒木があるのが,ちょっといただけません。

細い尾根なので迷うことはありません。尾根道が右に90度曲がる小ピークには,風化した石像?石碑?があります。このピークから石上山はすぐです。とはいえ,なぜか,このあたりから倒木が多くなっています。巡視路にしては,整備が行き届いていません。不思議に思いながら分岐点へ。石上山は,右の尾根を進むとすぐにあります。

  
極楽尾根道 アンテナ林立の石上山山頂
極楽尾根道
アンテナ林立の石上山山頂

山頂(D)には,三角点(二等三角点 点名中里 228.4)があり,その周りにはTVのアンテナが何本も立っています。奥には,高圧線鉄塔に行く巡視路が延びています。この高圧線鉄塔は,尾根の中腹にあり,展望が良さそうですが,今日はパス。三角点広場でコーヒータイムを楽しみ,今来た道を引き返します。このまま,巡視路をたどって東にあるオリムピックゴルフ場まで行ってもいいのですが,先ほどの尾根道が気になります。

下山も極楽尾根道

帰りは,倒木を除け,極楽尾根道をさらに極楽にします。今度来た時のためということですが,はたして,今度来ることはあるのでしょうか。枯れた枝を折り,倒れている松を道の脇に寄せたりと,まるで巡視路の保守をしているようです。でも,倒木を取り除いた後で走る尾根はさらに気持ちのいいものです。落ち葉のじゅうたんを踏みしめながら,快適に走ります。そして,尾根道の分岐点(C)へ。

ここから,尾根道を下ろうというわけです。地形図では,尾根に沿って,なだらかな山道が下っています。路面さえ良ければ,MTB天国のハズです。分岐点から見たところは,きれいな尾根道です。しかし,過去に幾度も地形図にダマされているので,油断はできません。倒木だらけであったり,MTBのハンドルさえも通らない極細STであったり,ひどい時には道がなくなっていたり。でも,とりあえずはGO!です。

下り始めると,なだらかな落ち葉の山道がずっと続いています。心配された倒木はありません。この様子だと,ふもとまで極楽尾根道でしょう。気分を良くして,下ります。残念なのは,道の両側は木立に囲まれているので,展望はまったくないことです。

気分よく下っていると,いきなり林道に出ます。左手の小ピークに登ると,小さな祠(E)があります。この祠へ登るための林道のようで,軽自動車なら登れるぐらいの幅の林道がふもとに続いています。極楽の山道はここで終了。あとは林道を下るだけです。ふもとはすぐです。田んぼが見え始めると,舗装路(F)に変わり,下山終了です。このあとは,少し時間があるので,車をとめた蓮花寺周辺の山道を探検です。

  
尾根道の途中で祠を発見! 蓮花寺 県指定重要文化財の鐘
尾根道の途中で祠を発見!
蓮花寺 県指定重要文化財の鐘

道がない!

地形図では,蓮花寺周辺には破線の道がたくさん記されています。2時間ほど,蓮花寺周辺の道を探検をしてみましたが,結局のところ,見つかった山道は1本だけ。蓮華寺の西の尾根を登って,南に下る山道です。あとの破線ルートは,尾根付近ですべて消えてしまっています。利用する人がいなくなると,道はなくなってしまうということです。

今回は,西から巡視路で石上山,そして尾根道を下るというルートでしたが,巡視路だって,東からの逆ルートだと,階段ばかりでMTBに乗ることはできなかったでしょう。そんなことは知らず,偶然,西からの巡視路を選んだので,MTBの乗車率が高くなり,メデタシ,メデタシです。それにしても,石上山への尾根道と分岐点からの尾根道はよかったです。MTBのためにあるような山道でした。こんな低山でも,まだまだお楽しみエリアはあるんですねぇ。

蓮花寺      真言宗大覚寺派

大化元年(645)法道仙人の開基と伝えられ,また,弘法大師が修行した地と伝えられています。
天暦8年(954)村上天皇の勅命で中興され,蓮花寺と称するようになりました。
一時は,18院33坊を容する大寺院として栄えましたが,天正7年(1579)羽柴秀吉の三木城攻めに際し,兵火によって全山灰塵となりました。
その後再興され,今は七堂伽藍が配されています。本堂には十一面観世音菩薩立像が,奥の院には十一面観世音菩薩座像が,本尊として安置されています。
鐘楼には,貞和2年(1346)の銘の入った室町時代初期の古鐘があり,装飾的要素を最小限にとどめたすぐれた名鐘で,県の重要文化財に指定されています。
2月の節分には鬼の面をかぶり,タイマツをふりかざして踊る豪壮な追儺式の行事が知られ,秋には,紅葉の名勝として知られています。


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