巡視路は極楽 尼子山縦走(2003.2.23)


  
P・@〜G
P・@〜G

週末ごとの雨模様

この2週間,週末になると天気が崩れ,青空が見られません。この日も,千種の山にスノーハイキングの予定でしたが,雨模様とか。ガスった中をスノーハイキングしても,展望はないし,寒いしで,楽しくありません。ということで,今日は雨が降りそうにないという播磨灘沿岸のお山に行くことにしました。行き先は,赤穂市の尼子山です。

尼子山は相生から赤穂方面にR250の高取峠を下っていると,右手に見えるとんがりピークです。中腹には,巨岩が点在し,岩山らしい雰囲気がいい感じ。おまけに,山頂には尼子城があったということで,展望も期待できそうです。ただ,この尼子山を登るだけなら,さほど時間はかかりません。それではwithMTBの意味がありません。withMTBなら,尼子山から北に巡視路をたどってみるのがおもしろそうです。

急登の尼子山

千種川沿い(P)に車をとめ,いつもの相方であるS田さんとMTBで出発。青空が広がり,春を思わせる日差しが暖かい。千種をやめて,こちらに来たのは正解だったようです。来る時に第一村人から聞いた情報をもとに,上高野の集落の真中にある尼子山登山口に向かいます。

尼子山城跡登山口(徒歩40分)
尼子山城は尼子将監義久の居城であったが,永禄6年(1563)毛利元就に背後から攻められ落城。
海抜259mの山上には,東西25間南北40間の本丸跡のほか,外郭には屋敷跡の遺構が残っている。

徒歩40分とありますが,見上げるとかなりの急斜面です。担ぎ100%のようです。コンクリートの階段を登ると,しばらくは水平に道はついていますが,しだいに傾斜を増します。林の中の薄暗い九十九折りの道になると,木立ちの間からはふもとを流れる千種川が見え始めます。幾度となくスイッチバックを繰り返し,しだいに展望が開けてきます。

尾根は展望バツグン

  
ふもとから見る尼子山 尾根からの展望
ふもとから見る尼子山
尾根からの展望

スイッチバックを繰り返しながら,山道は,しだいに右手の尾根に向かっています。登り始めて30分,もうすっかり汗だくです。尾根(@)に出ると,一気に展望が広がります。南は宝珠山から播磨灘,家島諸島の向こうには,小豆島が見えています。千種川の向こうには,雄鷹台山に高山,黒鉄山までも見えています。標高200mからの展望とは思えません。期待通りです。尾根には,巨岩が点在し,その岩によじ登るとさらにスリル満点です。このあたりから,トラロープが張られていたり,安全帯の着用を促す標示があったり。以前,何かの工事があったのでしょうか。

  
家島群島 小豆島
家島群島
小豆島

岩場を過ぎると,石の鳥居がお出迎えです。その奥の山頂では,今度は赤い鳥居のお出迎え。奥には祠もあります。この山頂に城があったということですが,今では三角点(四等三角点 点名尼子山 259.4)があります。山頂の北西には巨岩があります。ふもとから見れば,この巨岩が山頂のように見えます。登れそうですが,SPDの靴なのでちょっと危険な香り。今日は辞退いたしましょう。東には,植林の中を下る山道があります。それ以外に山道らしい道はありません。ということは,尼子山から北上するには,この植林の中の道を行くしかないのかな?

  
尼子山山頂 極楽巡視路
尼子山山頂
極楽巡視路

どうする〜?そのT

植林の中の道を下ると,すぐに仮設トイレが出現。なんじゃ?この仮設トイレへのアクセス路やんたんかぁ。よく見ると,まわりの植林は,平地が棚田状態になっています。このあたりが,屋敷跡なのかもしれません。でも,それにしても,このあたりのゴミの散らかりようといったら。なんでこんなにゴミが散らかっているのでしょう。ところが,このあと尼子山から北上しても,ゴミがあちこちに散乱していました。こんな山の中でゴミを散らすなんて,あきれてしまいます。

仮設トイレをあとに,植林の中の踏み跡をたどり,山頂を下ります。植林を抜ける所で,またもや意外なものを発見!井戸の手押しポンプです。エエッ〜!?なんでこんな所に井戸やねん!?手押しポン部で山頂に水を上げていたのでしょうか。ということは,もしかして,あの仮設トイレは水洗?ポンプの脇を見ると,電気コードもあります。ということは,もしかして,もしかして,あの仮設トイレはシャワートイレ?そんなアホな。チャンチャン しかしこの井戸は何のためにあるのでしょう。しかも電源コードがあるということは,今は電動ポンプで揚水しているのでしょうか。昔は尼子城があり,屋敷跡もあったということなので,そこに住む人たちのための井戸だったのでしょうが,それが近年まで,あるいは今も?使われているというのがナゾです。ナゾがナゾを呼ぶ山頂直下の井戸です。

ナゾの井戸を見学したあと,はたとまわりを見回すと,こりゃあ大変。今までたどってきた踏み跡は,この井戸へのアクセス路だったのです。まわりはシダのジャングル。これから我々が行こうとしている東のピークへは,道らしいものが見当たりません。 …どうする〜?アイ○ル

シダジャングル!

しかたがないので,MTBを置いて,それらしい方向へ下ります。シダジャンと木立の境を抜けると,踏み跡があります。念のためにもう少し行ってみましょう。さらに進むと,東方向に展望が広がり,これから進む予定の東のピークが見えています。この踏み跡を行ってみましょう。っていうか〜,この踏み跡を行くしかあ〜りませんか。都合のいいような希望的観測で踏み跡を進みます。MTBはほんの十数m乗車できますが,すぐに押し&担ぎです。それでも東のピークへの鞍部に向かって下っているので,メデタシ,メデタシです。

さほど時間はかからず,鞍部着。振り返ると,尼子山のとがりピークが見えます。南には,播磨灘。海が見えるのはこのあたりまでです。目の前のピークを登ると,相生市と赤穂市の境界線があるので,切り開きがあるでしょう。これまた希望的観測で,先を進みます。ところが,この上りあたりから,またもやシダジャンです。イバラとのコラボレーションもあり,イテテテテェ〜!MTBにひっかかり,アリャリャ!

山中に たえてシダジャンのなかりせば ヤブを行くのも のどけからまし (野イバラの血ダラケ) 

ようやくシダジャンを脱出し,ピーク(A)へ。ところが,このピークには市境らしい明確な切り開きはありません。あるのは踏み跡ばかりなりけり。残念!それでもはっきりとした踏み跡ですし,眼下にはこれから進む鉄塔が見えています。谷には,山陽自動車道が見えています。あいかわらず,MTBには乗れませんが,ルートがハッキリしているだけでもマシというもの。

踏み跡をたどり,鞍部へ。この薄暗い鞍部にもゴミが散乱。こんな所にハイカーが来るわけでもなく,かといって仕事で来る人はいないだろうし。…なんでだろう〜?なんでだろう〜?鞍部からは巡視路が鉄塔に向かって登っています。西の谷にも,巡視路が続いています。これからは巡視路ルートなので,もうシダジャンとバトルすることはないでしょう。やれやれ

ようやく巡視路へ

鉄塔(B)からは,尼子山をはじめ,南の宝珠山やそこから延びている高圧線ルートが一望できます。このあたりは,高圧線が東西と南北に交わる所で,巡視路があちこちに延びています。足元の地下には,山陽自動車道の尼子山トンネルが通っています。これからは目の前の岩壁ピークを巻き,右手上方に見えている高圧線鉄塔に向かいます。

中腹を横切り,行って来いの「火の用心」を見て,しばしのMTBライディングを楽しみ,高圧鉄塔へ。残念ながらさほど展望はよくありませんが,北に的場山などが見えます。よ〜く見ると,ここから明神山も見えます。明神山って,播磨地方のほとんどの山から見えるのって,…なんでだろう〜?なんでだろう〜?しかも,この高圧鉄塔の下には木切れがたくさん散乱しています。これって,…なんでだろう〜?再び,MTBに乗り,分岐点へ。

しばらくはMTBを押しますが,すぐに極楽ダウンヒルルートになります。やっぱりMTBはエエなぁ。ところが,このあたりから雨がポツポツ。登りはじめの青空は見えません。上空には,雪雲のような黒い雲が広がっています。こりゃあ,先を急がねばなりません。こんな所で本降りになったら,もう悲惨。極楽DHを楽しみ,目の前のピーク(C)を巻き,巡視路を進みます。市境はピークをたどっていますが,巡視路はわざわざそんなピークをたどる必要がないので,中腹を巻きショートカット。我々もこのルートの方が大助かり。関電さんに感謝,感謝。といっても,我々が払っている電気料金には,この巡視路の整備費も含まれているのですから,これは当然の権利?

  
尼子山トンネルの上から天下台山方面を見る 極楽巡視路その2
尼子山トンネルの上から天下台山方面を見る
極楽巡視路その2

気持ちよく,尾根道をサイクリングです。海岸部特有のやせた尾根には,アカマツぐらいしか生えていないので,展望はバツグン。尼子山での苦労を補って余りある?この極楽ルート。しかも,このルートは,上りも下りもプラ階段がありません。やっぱり,巡視路は最高やねぇ。しだいに緩やかになる巡視路を進むと,これまたゴミ散乱ポイント出現。そのゴミ場からすぐに林道(D)に飛び出します。

電波塔と処分場

林道からの入口には,「水神宮 300m 高雄の歴史を語る会」の標示があります。先ほど通ってきた巡視路の途中で水神宮ってのが,あったのでしょうか。左手奥には電波塔があります。「関西セルラー電話株式会社 相生通信所」と「関西電力株式会社 周世無線中継所」です。林道は東西に下っていますが,東に下ると,車に帰るのが大変です。西に下りましょう。と,すぐにゲートが見えます。このゲートの向こうに巡視路があるのです。雨が降り始めた時は,さっさとこの林道を下って帰ろうという話になっていましたが,やっぱりあの巡視路を味わうと,さらに巡視路を…と思ってしまうのが人の常。

ゲートの脇を抜け,車道を登ります。市境からは離れていますが,巡視路はこの車道を利用しているのでしょう。それにしてもなんやろねぇ,この車道の奥は。山から見たらユンボが見えたから工事現場かなぁ。採土場かなぁ。などと話しながら登っていると,目の前に作業小屋。そこにかけられた看板を見た時,…アッとその時〜@ローン 「赤穂市不燃物最終処分場管理事務所」 予想外の展開に一同唖然!作業小屋を過ぎると,その処分場が一望できます。その向こうには,鉄塔の建つ尾根が小さく見えています。こんな山の上に処分場とは…。

処分場を過ぎ,北に見える鉄塔を目指します。小さな谷の入口には「火の用心」があります。ここから,本日初のプラ階段です。思ったよりも長い上りを登りきると,鉄塔(E)です。お昼過ぎなので,ランチタイムとしましょう。雨が降っていますが,さほど気になるほどではないので,いつものようにコンビニ弁当とこうどん,食後のコーヒーを楽しみます。

どうする〜?そのU

満腹になったうえに,高圧線から出る電磁波を体いっぱいに浴び,元気が出たところで巡視路サイクリングの再開です。地形図通りにアップダウンの少ない快適な山道です。まるで,MTBのために作られたような道です。これで青空だったら言うことなしなんだけどなぁ。そんな欲張りなことを思いながら,MTBで走ります。2つ目の鉄塔からは鞍部の破線ルートはすぐです。小さなピークを越え,鞍部(F)へ。地形図では,赤穂市と相生市の両方に道があるはずですが,ハッキリとした山道は相生市側だけです。赤穂市側には,シダの中に踏み跡があるだけです。しかも,ヤブっぽい。この踏み跡を進むか,今まで通り巡視路を北上するか。さて,どうする〜アイ○ル

S田さんは,「巡視路を北上すれば,周世坂を登らなアカンやん。見て見て,この道,ハッキリしとるでぇ。」と,強引にシダの中の踏み跡を高速道路に見立てようとしています。しかたがありません。行ってみましょう。初めはハッキリしていなくても,谷に下りれば明瞭な道があるということも,よくあることですから。シダジャングルを抜け,立木の間を抜け,踏み跡はしだいに谷に降りますが,道らしいものはありません。しかも,MTBに乗るどころか,押すことさえ大変な状況です。しか〜し,もうあとには戻れません。人生と同じです。前進あるのみです。

ところが,植林に入るあたりから谷の左を徐々に登り始めています。そして,尾根へ。地形図を見ると,破線の暗部です。ということは,地形図通りに進めば,この鞍部から下ることになります。ところがこの下り。さよならしたはずのシダジャンの再登場です。もちろん,道と呼べるようなル〜トではありません。121のピークから尾根を下るというテもありますが,この下りはさほど距離がないようなので,強引に下りましょう。それにしても,国土地理院!もっと正確に地図を書いてくれ〜!

シダジャンをかき分け,木立ちの間をこじ開け,谷を下ります。思ったよりも時間がかかり,ようやくふもとの植林へ。いきなり石垣の出現です。???石垣の向こうには,「集水口」の標示があります。林道に出た所(G)にこのあたりの案内があります。

猪垣と坊主開き
段々畑の四方を石垣で囲み,集水施設・貯水池・井戸などが見られる。この地を「坊主開き」と呼び,高雄山神護寺の僧侶が薬草園として開拓したものと伝えられる。

あの石垣は,猪垣なのかぁ。猪除けにあんな石垣を作るなんて,ちょっと大袈裟すぎやしませんか,という気もしてしまいます。それにしても,あのあたりが薬草園だったなんて,今では信じられません。さすが「高雄歴史を語る会」です。

このあとは,周世の集落に出て,車道を帰ろうとしていると,ミョ〜なものを発見!蛍光ピンクのテープが畑のあちこちにいっぱいついているのです。これは何の呪いでしょう。スタッフは,早速,お邪魔することにした。近寄ってみると,畑に限らず,ササヤブ,荒地にも点々とついている。一体これはなんでしょう。第一村人を発見して,あのピンクテープについて質問をしてみた。「何なさってるんですかぁ〜。(ヘッヘッヘッへ〜!)畑にあったあのピンクのテープは,何なんですか〜?(あれは,地籍を…&$#©qþçÑ¥…?)…そうですか。ありがとうございました…?」とにかく,呪いではないことは確かである。

あとは車道で車に帰るだけです。車道を走れば,10分ほど。山道を回れば,4時間半。当たり前のことだけど,山道は遠し。しかし,山道は楽し。今回は,尼子山では展望を楽しみ,巡視路ではMTBを楽しみました。尼子山からは少し大変でしたが,それもMTBを楽しむための前菜のようなもの。ただ,最後の鞍部からの破線の道は,いただけませんでしたねぇ。

 

9:34登山口  10:06尾根  10:20山頂  10:45井戸  11:48鉄塔  12:02分岐点  12:15電波塔  12:40ランチタイム  13:22峠の下り  13:53集水口  14:00下山


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