梅雨空の大徳山(2003.6.15)


  
P・@〜B
P・@〜B

梅雨前線をさけて但馬の山へ

梅雨に入って初めての日曜日。梅雨の晴れ間というわけにはいかず,どうにか雨が止んでいるという空模様です。梅雨前線は太平洋側にあるので,今日は日本海側が天気はマシなようです。同行のS田さんと駐車場で目的地の相談です。但馬の山なら天気はいいでしょう。初めっからMTBで行く気のないS田さんは,歩きのコースを検討。ひと月前に登った大徳山に行って,「いい物」を探そうと言います。光り物ならともかく,石像なんて,ボクは修行僧じゃないので全然興味はありませんが,行ったことのない山域なので興味津々です。ということで,今日の山行きは大徳山に決定!

R312からR9,道の駅但馬楽座から大屋川沿いに上り,大徳山南麓の玉見の集落に到着。さて,車をどこにとめましょう。とりあえず,集落の上に行ってみましょう。狭い道を上り,集落の外れ(P)へ。畑に作業中のおじさんがいます。「こんにちは〜。何なさってるんですか〜?」早速,S田さんが情報収集です。おじさんの話によると,大徳山の西側の峠道はこの先の谷とか。車をとめ,準備です。もしかして,ヒルがいるかもしれないということで,S田さん持参の「ヒルノック」を靴に吹きつけます。効果は一日持続するそうです。皮膚につけてはいけないということなので,かなり強力な毒性があるのでしょうか。でも,あのおぞましいヒルが近寄ってこないなら,OKです。

いきなりのヤブ

谷を目指して登ります。水路沿いの草地を登ると,前方はヤブです。???この谷を登ったところが峠じゃなかったっけ?地形図を見ると,破線は尾根をたどっています。う〜ん,でも,あのおじさんはこの谷って言ったしねぇ。でも,行く手にはヤブ。強行突破は可能ですが,尾根までヤブ漕ぎだと,こりゃあ大変。ルートを変更して,地形図の破線に向かいます。

鹿除けの電線柵に沿って,水平移動。小さな谷を2つ越し,尾根へ。はっきりとした山道が尾根についています。これが地形図の破線なのでしょう。登りましょう。雑木林の中の山道は,まったく展望がなく,薄暗いものの,頭上を見上げると木々の葉の緑が鮮やかです。掘割のような山道を登ります。昔の人はこの山道を越えて,北の八鹿の町に行っていたのでしょうか。数十年の時の流れをさかのぼったような錯覚に陥ってしまいます。

  
尾根道から南麓の玉見を見る 炭焼きがま跡にて
尾根道から南麓の玉見を見る
炭焼きがま跡にて

あたりが植林になり,山道が急にゆるやかになると,テラス状の広場に出ます。広場の先には,まだ使えそうな炭焼きがまがあります。今まで見た炭焼きがまは,跡ばかりでしたが,こんなふうに天井まであるのは初めて見ました。早速,記念撮影です。尾根は正面のピークを直登ですが,山道はピークを左に巻いています。もちろん?左に巻いている山道を進みます。

不思議な地形

しばらく進むと,平らな場所(@)に出ます。尾根がすぐ上のはずなのに,こんなに平らな所があるのはナゾです。鉱山のズリ捨て場のようです。ところが,尾根に近づくと,もっと広い平地が広がっています。まるで,寺跡のようです。S田さんは,石像がないかとあたりをうろうろしています。落ち葉の敷き詰まった広場は,開放感に満ちています。こんな山の上に,不思議な地形です。しかも,まわりの木を見ると,なぜか,大きな木にツルのように巻きついた木が目立ちます。木の幹をぐるぐると巻いているのはもちろん,結び目のように巻いている木もあります。これって,自然にできたものなのでしょうか。これまた,ナゾです。

  
この木 何の木 その1 この木 何の木 その2
この木 何の木 その1
この木 何の木 その2

大徳山へは,尾根を東に進むだけです。尾根は,南側はなだらかな斜面になっていますが,北は急激に切れ落ちています。尾根道は植林の中についています。左手の植林の間からは,八鹿の山なみがチラチラと見えています。小さなアップダウンをくり返しながら,大徳山を目指します。途中のピークから見ると,かなり遠く感じる大徳山ですが,地形図からの距離では,さほどありません。しかし,距離がなくてもなかなか近づけないのが我々の特技?ビューポイントでは,山座同定し,写真を撮る。道に咲いている花を見れば,這いつくばって接写!珍しそうなものを見れば,わざわざ近寄って確認。遅々として進まず。

ようやく,大徳山山頂直下に延びる林道に到着。山頂は展望がなく,虫も多いということなので,この林道に座りこんでランチタイムとします。あいかわらず,空は灰色一色ですが,雨は降りそうにありません。展望はあるものの,モヤっているので,遠望はききません。梅雨時なので雨が降らないだけでもマシというものですが,チョット残念です。食後のコーヒーは,大徳山の山頂でいただくことにして,出発です。

「展望台」から大パノラマ

林道から尾根を登ります。S田さんによると,この林道の終点からも山頂に行けるそうですが,ここから直接山頂に向かう方が近道だとか。アカマツの林を見ながら尾根を登ります。ふり返ると,大屋高原が見えてきます。登りきると,左手に絶好の「展望台」があります。これを見逃すテはありません。早速,おジャマしてみましょう。「展望台」に登ると,期待通り,北側の大パノラマが一望できます。東は床尾三山,光明山,それらをぬうようにして円山川が流れています。北に目をやると,妙見山へ連なる山々が横たわり,その先には大きな山容の妙見山が白くかすんで見えています。こりゃあ,絶景,絶景!

国有財産 大徳山反射板 4m×6m反射板GL+5.0m  
近畿地方建設局 豊岡工事事務所 施工 岸本無線工業株式会社

  
円山川と八鹿の町 大徳山山頂
円山川と八鹿の町
大徳山山頂

大パノラマを楽しんだあとは,数分で大徳山山頂です。S田さんの言ったとおり,展望のない,薄暗い山頂です。チョット悲しい山頂です。三角点(二等三角点 点名広谷 555.8)(A)のまわりには,登頂記念の石のプレートや碑があります。

広谷小学校  昭和56年度6年生登頂記念  昭和56年11月

昭和57年10月31日  親子のつどい登山記念  広谷小学校6年親子

登頂記念  平成13年度 浅野小学校5・6年生  2001(平成13)年5月吉日

これだけの人たちが登っている山ということは,我々が登ってきたルート以上にポピュラーなルートがあるはずです。しかし,S田さんが知っている限りは,先ほどの林道以外にそんなルートはないとこのこと。とすれば,南麓の浅野小学校の子どもたちは,どんなルートで登ってきたのでしょう。子どもたちを連れて登るのですから,荒れた道やヤブっぽい道を登ったはずはないでしょう。これまた,ナゾです。

寺跡&祠は何処へ?

少し遅い食後のコーヒーを楽しみ,いよいよ下山です。ここでS田さんが「いい物」の正体を発表。寺跡と岩壁のもとにある祠だとか。ナンノコッチャ〜!ったく,予想通りや〜!でも,ボクにとっては先ほど「いい物」を発見したので,あとはどうでもヨロシ。南の尾根を下り,林道に飛び降ります。その林道の左下が寺跡のようです。林道を少し進んだ所に,下に下るブル道があります。植林の伐採用に造った道のようで,先ほどの林道の下を引き返すようについています。S田さんは,尾根の先端に行っては,岩壁を探しています。でも,岩壁どころか,ガケっぽいところも見当たらず。しかたなく,寺跡らしい所へ行ってみます。平らな広場状になっていますが,今は寺があった痕跡はまったくなく,植林地になっています。せめて,石像か瓦のかけらでも,というS田さんの願いはむなしく,な〜んにも見つからず。

岩壁の祠をあきらめきれないS田さんは,あちこちの尾根を探してまわりますが,結局,わからず。しかたなく,下山にかかります。先ほどのブル道を下りきったところから,尾根を下る道があります。尾根に出ると,正面は植林です。その先の谷には,石積みが続いています。こんな山の上で,何のための石積みなのでしょう。やはり,このあたりにあったといわれる仙源寺の跡なのでしょうか。植林の中には,枝うち用のはしごが放置されています。

クマが出たかも?

尾根からは,九十九折りですが,ハッキリした道です。この道が大徳山の登山道なのでしょうか。見晴らしのいい所で現在地を確認しながら,下っていきます。道が,東の尾根に変わった所で,石積みの荒れた山道と合流。この荒れた山道が,大徳山への登山道なのでしょうか。道の脇に石積みがあり,路面も石が敷きつめられた跡があることから考えると,山頂近くにあったといわれる仙源寺への参道だったようです。

  
植林の中の石積み 石積みの参道
植林の中の石積み
石積みの参道

石積みの脇を下っていると,朽ちたタフロープでマーキング?があります。しかも,コースロープのように張り巡らされているのを見ると,浅野小学校の子どもたちのために張られたロープなのかもしれません。参道は荒れ,ところどころで小川になっているので,石積みにつかず,離れず下ります。麓を走る車の音が大きくなると,砂防ダムが見えてきます。そして,下山終了。砂防ダム(B)の下には,害獣除けの電線柵があり,その脇にはクマ捕獲用のオリが設置されています。設置日が新しいところを見ると,今年になってクマが出たのかもしれません。ということは…,我々もクマに出会ったかもしれません。おっそろし〜い!

今回の大徳山は,さほど見どころがあるというわけではありませんが,絶対に人に会うことはなく,静かな山歩きが楽しめます。山頂直下の「展望台」からの大パノラマも見事です。S田さんの言っていた岩壁を見つけることができたら,そこからの展望もよかったでしょうねぇ。ちなみに,その岩壁は我々が探していたポイントよりもさらに西の尾根だったようです。


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