秋を感じて 桶居山・高御位山縦走(2003.9.23)


  
P・@〜G
P・@〜G

雨やがなぁ…

今日は,めずらしく平日のOFFです。週末なら人でいっぱいの山も,平日ならさほど混んではいないでしょう。となると,目指すは氷ノ山。もちろん,WITHMTBです。以前はMTBでよく登っていた氷ノ山ですが,最近はあまり行っていません。氷ノ山の魅力は,なんたって,山頂からのロングダウンヒルです。乗車率90%以上のダウンヒルは,他では味わえない爽快感があります。

期待に胸を踊らせて,車を走らせます。ところが,福崎にさしかかると,フロントガラスに雨が当たり始めました。北の方を見ると,真っ黒い雲が一面に広がっています。ありゃりゃ。やっぱり,天気予報通り,北部は昼まで雨のようです。これはいけません。早々に退散。といって,このまま家に帰るのももったいない。

海岸線は,青空が広がっています。地図はないけど,桶居山なら迷うことはありません。高御位山と桶居山を,今まで通ったことのないルートで歩いてみることにします。まず,神吉町側から北山へ抜ける。北山から高圧線鉄塔のある支尾根から縦走尾根へ。桶居山まで往復し,高御位山へ。高御位山からは,一つ目の鉄塔の巡視路を使って下山というルートで行ってみましょう。

高御位山アルペンルート

車を東端の西神吉町辻にある墓地の駐車場(P)にとめ,高圧線巡視路の「火の用心」(@)を目印に登り始めます。いきなり,急な九十九折りの道です。道の脇には「つづら(三十)曲り」のプレートがかかっています。急ですが,さほど長くはない九十九折りの上りを登り終えると,高圧線鉄塔に出ます。これまでは木立に囲まれた薄暗い山道でしたが,これからは展望のいい尾根道になります。道の脇には「高御位山 アルペンルート」のプレートあり。

ピークを迂回するように南に出ます。これからは,播磨灘を見ながらの山歩きです。加古川の流れが銀色に光り,海岸線には神戸製鋼の高い煙突が何本も立っています。そのはるか向こうには,明石海峡大橋がはっきりと見えています。今日は,先週とはちがって,空気が澄んでいるので遠くの景色もはっきりと見えます。

  
太閤岩から平荘湖を望む
太閤岩から平荘湖を望む

尾根道は小さなアップダウンののちに,太閤岩への登りにさしかかります。見ると,ハイカーが太閤岩の上に立っています。平日のこんなマイナーなルートで,ハイカーに出会うとは驚きです。あいさつを交わし,太閤岩に登ります。この岩の上に立つと,北,東,南の三方が見渡せます。東は六甲連山まで,南は播磨灘のはるか向こうの四国まで,北はこの地点の標高が低いので残念ながら加西の山ぐらいしか見えません。でも,このパノラマがすばらしい。

太閤岩のあるピークに登ると,そこは堂島の米相場を手振り信号で伝えたという旗振り所跡です。ここからも小さなアップダウンを繰り返し,徐々に標高を上げていきます。展望のいいゆるやかな尾根をのんびり歩くのはいいものです。あたりはススキの穂が風にたなびき,秋の訪れを感じさせてくれます。たった一週間経っただけなのに,季節の移り変りは早いものです。

初めての北山コース

気分よく183ピークに到着。ここから鉄塔を目指します。といっても,さほど距離はなく,数分で到着。鉄塔からは巡視路を使って,北山に下ることにします。よく整備された山道からは,高御位山から鷹ノ巣山,百間岩にかけての播磨アルプス中央部が一望できます。初めてルートですが,それだけに予想外の発見があって,うれしいものです。道の脇は,色づいた葉がちらほら。秋は確実にやって来ています。

  
北山コースから見る鷹ノ巣山 日笠山連山と播磨灘
北山コースから見る鷹ノ巣山
日笠山連山と播磨灘

なだらかな尾根を下り切ると,平らな岩場に出ます。巡視路は尾根の右に延びていますが,ハイキングコースは尾根の左です。ハイキングコースの案内板もあります。近くの岩陰では,キキョウが青紫の鮮やかな花をつけています。岩場の下には,すっかり色づいた木もあります。岩場を下り切ると,そこは北山鹿島神社の境内(A)です。駐車場から出ると,ハイキングコースの案内もあります。ということは,このコースは,ボクが知らなかっただけで,実は有名なコースだったのかな?

これまたマイナーコースで

第一ラウンドを終え,次は鉄塔のある茶色の尾根に向かいます。案内板にある長尾の登山ルートとは,1本西の尾根です。集落を抜け,色褪せた「火の用心」(B)を見つけ,尾根に向かいます。竹林の中を抜けると,シダでおおわれた山道になります。巡視路にしては,あまり整備の行き届いていない道です。斜面をななめに登ると,広い尾根に出ます。木立の向こうには茶色い鉄塔が見えています。やっぱり,巡視路に間違いはなかったようです。

鉄塔からは,急な岩場の尾根を登ります。所々に灌木がありますが,展望のいい尾根です。足元には,キキョウの花が咲いています。この山域には,キキョウの花がたまに一輪だけで咲いているのが見られますが,あれって自然のキキョウなのでしょうか。それとも,キキョウって,群生はしないのでしょうかねぇ。 ?です。

急な岩場を登り終えると,高御位山への縦走路(C)です。桶居山へは,高御位山とは反対の方向,鷹ノ巣山に向かって歩きます。この稜線は,大きなアップダウンはなく,南に開けた展望を楽しみながら歩けます。眼下には,市の池公園,左手には岩場の馬の背と百間岩が見えています。ふもとの田んぼや溜め池が幾何学的な模様を描いています。この展望が播磨アルプスの魅力の一つです。

桶居山アルペンルート?

鷹ノ巣山への急登が始まったあたり(D)に桶居山への案内プレートがあります。案内に従って右折。急な下りを下ると,前方はるか彼方に桶居山のテッペンがちょこっと見えています。その手前には,これから進む縦走尾根が見えています。左手下には,射撃場が見えていますが,今日は平日のためか,鉄砲の音は聞こえてきません。低木の間をぬうように尾根を進みます。いったん,林の中に入りますが,すぐに露岩の尾根道になります。右手には,大きな岩壁が見え,その奥には反射板のある高御位山山頂が見えています。

小さなアップダウンのあと,182ピークでランチタイムです。先週に懲りて,今回はお弁当&コーヒーを用意。しっかりランチを摂ることにします。誰もいない明るいピークで静かなランチタイムです。吹き上げてくる風は,強いものの涼しくて気持ちいい。1週間でこうも気候が変わるものかと驚いてしまいます。コーヒーを飲みながら,まわりの景色を楽しみます。高御位山からの展望ほどの高度感はありませんが,あちこちに見える岩壁や岩稜が播磨アルプスを演出しています。

  
楽しい桶居山からの案内プレート 桶居山
楽しい桶居山からの案内プレート
桶居山

お腹が一杯になったところで,桶居山に向かってGO!縦走路は急に下り,この縦走路中の最低鞍部に下ります。ここには「火の用心」があり,これからは巡視路を進むことになります。薄暗い林の鞍部を抜けると,巡視路らしくプラ階段があります。急な階段を登りきると,展望のいい尾根に出ます。はるか彼方に高御位山を見ながら高圧線鉄塔へ。尾根道はさらに続きます。巡視路の「火の用心」を見ながら登っていくと,前方のピークへ行く道がありますが,桶居山へはそのピークを巻く方が楽です。こちらも「火の用心」が立っています。少し行くと,先ほどのピークから下ってきた道と合流。前方には,高圧線鉄塔が建っています。

高圧線鉄塔を過ぎると,桶居山がど〜んと正面に見えます。テッペンだけは少し丸いものの,鋭角的に尖った山頂はいつ見ても見事です。小さなピークに登るたびに,その桶居山の姿はどんどん大きくなってきます。今日も山頂からの展望はよさそうです。ついつい,歩くペースが上がってしまいます。最後のピークに登ると,大きくなった桶居山の向こうには姫路の街並みが見えています。桶居山への鞍部に向かって下っていると,道の両側にはキキョウ,ツリガネニンジン,オミナエシなどが色とりどりの花を咲かせています。山火事から3年。早くもこれだけの回復をしているとは,自然の力の偉大さを感じてしまいます。

山頂からは360度の大パノラマ

遠くから見ると激上りに見えた上りは,さほど急ではなく,グリップの効く岩場はヒョイヒョイと登れます。土の部分は滑りやすいので岩場を選んで登り,まもなく桶居山山頂(E)へ。さほど広くはない山頂には三角点があり,そのまわりには航空測量用の白いプレーが並べられています。木立のない山頂は,360度の展望です。東は高御位山,南は播磨灘とその沖に浮かぶ家島諸島,さらにその奥には小豆島が見えます。西には,姫路の街並みが,その向こうには西播の山々が見えます。北には笠形山が見えています。標高が250mほどの山頂からとは思えないほどの展望のよさです。山頂を吹きぬける風も涼し〜い。

  
桶居山山頂の三角点 播磨灘に浮かぶ家島群島
桶居山山頂の三角点
播磨灘に浮かぶ家島群島

山頂からの展望を心行くまで楽しんだあとは,高御位山へ引き返します。高御位山の縦走路の分岐点までは,同じルートをたどるのですが,往路では背にしていた景色を目の前にするのですから,一粒で2度美味しい?アップダウンを繰り返し,鉄塔を過ぎ,最低鞍部へ。急な上りを登ると,鷹ノ巣山を見ながら分岐点(D)へ。分岐点から高御位山へは,ゆるやかな稜線歩きです。しだいしだいに山頂の反射板が大きくなり,最後の上りを登り終えると,高御位山山頂(F)です。

高御位山を岩登り

山頂には,平日にもかかわらず,何人ものハイカーがいます。山頂直下の岩壁を見ていると,下から声がしてきます。よく見ると,なんと!岩壁を登っている人がいます。この岩壁を登る人がいるというは聞いたことがありますが,実際に見るのは初めてです。興味津々で覗き込みますが,なんと恐ろしいこと!落っこちたら,間違いなく,頭,バ〜ン!ノーミソ,ドバ〜ッ!カラスの格好のエサです。でも,そんな危険な香りもスリルに感じてしまう魅力が,岩登りにはあるのでしょう。

  
高御位山山頂の岩場 山頂直下の岩登り
高御位山山頂の岩場
山頂直下の岩登り

山頂の岩場でのんびり。あとは,小高御位山から巡視路で下るだけです。長尾コースと成井コースの合流点を直進。岩場の急な下りですが,グリップがよく効くので,トントンと下ることができます。振り返ると,高御位山山頂直下の大岩壁が威風堂々とそそり立っています。いつ見てもいいものです。少し登り返すと,小高御位山への案内があります。近くなので寄ってみましょう。数分で到着。大岩のある山頂からは,東方面の展望がGOODです。あとからきたハイカーは,ここから尾根を下るそうです。展望を楽しみながら下れるので,こちらのルートで降りようかなぁとも思いましたが,それでは遠回りになるので,今日は予定通り巡視路で下ることにします。

  
ふもとの田園風景 小高御位山
ふもとの田園風景
小高御位山

小高御位山からピークに戻り,岩場を下ると,高圧線鉄塔があります。その先の左手に巡視路分岐点があります。巡視路は,夏草が茂り,しかも谷へ向かう道なので,まったく展望がありません。路面は粘土質で滑りやすく,急な下りなので滑らないように注意,注意。九十九折の急な下りを終えると,林の中の道です。倒木があったり,クモの巣があったりと,あまりいい道ではありません。そして,ふもとの田んぼ(G)へ。あぜ道をあちこちしながら,墓地の駐車場(P)へ。振り返ると,青空に高御位山が黒いシルエットを描いていました。


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