リンドウの花咲く展望尾根 大江山(2003.11.1)


  
P・@〜E
P・@〜E

元伊勢?

先週の薊岳に続いての兵庫県外のお山行きです。今回は,withMTBで尾根を快走できそうな大江山です。鬼で有名な地域ですが,ふもとには元伊勢神宮もあります。現在の伊勢神宮ができるまで,各地を転々とした伊勢神宮だそうですが,この大江山のふもともその一つだたので,今でも元伊勢神宮があるそうです。氷ノ山越えにある伊勢への道標も,この元伊勢神宮を指しているとか。現代の伊勢市の伊勢神宮しか知らないボクには,想像もできなかった事実です。でも,伊勢と同じように,天の岩戸があったり,五十鈴川が流れていたりします。

その想像もできないこと,もう一つ。それは「鬼」です。ここ大江山の鬼伝説は,いくつかあるそうですが,いずれにしても「伝説」です。その伝説の鬼にちなんで,町のあちこちに鬼のモニュメントがあります。大江山の登り口の公園には,巨大鬼瓦があります。鬼の博物館なるものも存在しているようです。こんなに鬼がたくさんいる大江山に,桃太郎がやってきたらどうなるでしょう。どの鬼を退治していいものやら。しかも,数が多いので,桃太郎の方が返り討ちにあいそうです。いやはや,なんとも…。

本日の予定コースは,超楽チン(=手抜き)コースです。車で,鳩ヶ峰と鍋塚の鞍部(P)まで上り,そこから千丈ヶ嶽と鍋塚へそれぞれピストンします。時間があれば,鍋塚の東にある鬼の岩屋や航空管制塔のあるピークへも行ってみましょう。地形図を見ると,尾根はさほど急激なアップダウンがないので,MTBの乗車率はかなり高そうです。しかも,展望も良さそうです。大いに期待がもてます。

6時半に加古川を出発して,9時ごろには大江山のふもとに着きましたが,鬼の像の前で写真を撮ったり,道を間違えて鬼嶽稲荷神社に行ってしまったり。結局,予定の鞍部に着いたのは10時前。天気は快晴。ですが,モヤのために遠望が利きません。これはちょっと残念。天橋立が見えるかもと思っていたのですが。

大江山 いく野の道の 遠ければ  まだふみも見ず 天の橋立

でも,モヤがあるということは,さほど気温は下がらないということでしょうか。じっとして太陽光線の直撃を受けると,かなり熱く感じます。今日は気温が高くなりそうです。

展望のいい尾根道

MTBの準備を整え,さあ出発!駐車場からすぐに展望のいい尾根に出ます。路面には岩がゴロゴロ,下りでもとても乗れそうにありません。こりゃあ,困ったもんだ。でも,こんなガレた所はここだけじゃないの?と,前向きに考えることにして,MTBを肩に登ります。振り返ると,車をとめた鞍部が見え,その向こうには鍋塚に続く小ピークが見えています。尾根の西側斜面は,赤や黄に色づいています。ふもとの加悦町の街並みも一望できます。期待通りの展望の良さです。気分を良くして小ピークに登ります。小ピークからは,MTBで気持ちよくダウンヒル。短いながらも,展望のいい尾根道をMTBで走るのはいいものです。これだから,MTBはやめられまヘン。

気持ちよく下ったあとは,当然のことながら,上りが待ち受けています。が,今日はさほど登る距離はありません。先週の薊岳のように3時間の上りだとツライものがありますが,今日は長くて10分ほどの上りです。しかも,展望がいいので気分良し。岩だらけの上りを登り,鳩ヶ峰へ。草地の山頂(@)からは,360度近くの大展望が広がっています。南には,これから登る千丈ヶ嶽が見えています。予想以上の展望に感激。この分だと,千丈ヶ嶽山頂はもっと展望がええやろなぁ。でも,モヤがジャマやなぁ。モヤがなければ,もっときれいでしょうに。

  
鳩ヶ峰山頂 千丈ヶ嶽を正面に見ながら
鳩ヶ峰山頂
千丈ヶ嶽を正面に見ながら

鳩ヶ峰からの下りは,これまた岩だらけの急な下りです。でも,道の脇を見ると,あちこちにリンドウが青紫の花をつけています。野生のリンドウって,2年前のハチ高原で見て以来です。ちょこっと感動です。と,突然,後ろからS田さんの叫び声が。「イッタ〜ッ!」岩で足を滑らせてドスン!お尻を打って,アイテテテェ〜!ところが,この尻もちは,あとに起こる悲劇のプロローグに過ぎなかったのです。でも,実際,金具の付いたSPDシューズで岩場を歩くというのは,かなり危険です。滑りやすいことこの上なしです。

360度の展望の千丈ヶ嶽

岩場を過ぎると,今度は乗り乗りです。気持ちよく千丈ヶ嶽直下までMTBを走らせます。このあたりは木立に囲まれて展望がないかわりに,色づいた木の葉が日の光を通してきれいです。木の葉のモザイクを走り抜けると,無粋な丸太階段が現れてきます。もちろん,MTBはここまで。あとは,担ぎです。MTBを肩に登ります。丸太階段ですが,岩場よりはマシかも。先ほどのダウンヒルの快感はどこへやら。思いっきり汗が噴出します。やっぱり,今日の気温は高いのだ。しだいに急になる丸太階段を登り,いったん平地へ。そして再び,丸太階段の上りです。この丸太階段を登り終えると,木立はきれ,視野が一気に広がります。千丈ヶ嶽山頂(A)です。

山頂には三角点(二等三角点 点名千丈ヶ岳 832.5)があります。山名標示板もあります。10人ほどのハイカーもいます。誰もが,山頂からの展望を楽しんでいます。眼下には,ふもとの集落や田畑が一望できます。360度の展望の上に,この高度感が気持ちいい。さすが,人気スポットだけのことはあります。なだらかな山頂は,草地になっており,ボール遊びぐらいならできそうです。ベンチもあるので,この山頂だけを見ると,公園の一角のようです。ランチタイムにはまだ早いので,ここでは小休憩だけ。時間的に考えると,車をとめた鞍部でランチタイムになりそうです。ということは,駐車場でランチタイム?そりゃあ,ないでしょ。

  
千丈ヶ嶽山頂 千丈ヶ嶽からの下り
千丈ヶ嶽山頂
千丈ヶ嶽からの下り

とりあえず,千丈ヶ嶽を下ります。先ほどの丸太階段の脇を押したり,乗ったり。予想以上に乗れてしまうので,こりゃあラッキーッ!が,調子に乗って下っていると,落ち葉に隠れた岩に乗り上げ,ズッテン!となるので,注意,注意。丸太階段を下り,鳩ヶ峰への鞍部に向かいます。木の葉のモザイクを抜けると,岩場の急登です。ここはMTBを肩に登りましょう。またもや,汗がドバーッと出ます。暑い!S田さんは,Tシャツで真夏モードです。それでも暑い!とか。

絶好のランチポイント

尻もち岩場を慎重に過ぎ,鳩ヶ峰山頂(@)へ。目の前に鍋塚山を見ながら,山頂からのダウンヒルです。が,それはすぐに,MTBを担いでのダウンヒルとなってしまいます。来る時に予想されたことですが,やっぱり,下りの担ぎはツライものがあります。展望を楽しみながら,岩場を下ると,小ピークへの上りです。岩を避けながらMTBを走らせます。そして,鞍部手前の小ピークへ。このピークを下ってしまうと,鞍部です。ランチにするには,ちょっと好ましい場所ではありません。

  
鳩ヶ峰山頂を下る ランチポイントの岩場から
鳩ヶ峰山頂を下る
ランチポイントの岩場から

小ピークを下りながらランチポイントはないかいなぁ。見ると,左手の笹ヤブの中に踏み跡があります。もしかすると,展望ポイントへの踏み跡かも。早速,行ってみましょう。数mで展望岩場に出ます。ここからは,加悦の街並みや鞍部の黄葉紅葉も一望できます。ランチポイントは,この岩場に決定。いつものように,コンビニ弁当とミニラーメン。食後のコーヒーも定番です。秋の日をいっぱいに浴びながらのランチは,気持ちのいいものです。

おなかが一杯になったところで,縦走の再開です。鞍部に下り,ここで荷物を軽減。ランチは済んだので,ガスコンロや湯沸しなどは必要なし。寒くなることはないでしょうから,着替えも不要。リュックに入れるのは,水だけでOKです。不要なものは車に置き,身軽になったところで縦走再開。いきなりの急登です。しかも,岩があちこちに顔を出しているので,滑らないように気をつけなければいけません。MTBを肩に登りますが,おなかがいっぱいなので,苦し〜い。

大江山は人気スポット

それでも,なんとか小ピーク(B)に登ります。ピークからは,MTBで快走です。ピーク付近は木立に囲まれているので展望はありませんが,色づいた木々がきれいです。ピークを過ぎ,下りに入ると,木立は切れ,前方に鍋塚山のこんもりとしたピークが見えます。ササ原のピークは,先ほどの鳩ヶ峰と同じような雰囲気です。山頂には,たくさんのハイカーがいるようです。ちょっと,ヤな感じ。鍋塚直下までMTBを走らせ,山頂へはMTBを肩に登ります。この上りも,岩があちこちに顔を出し入るので,要注意。汗だくになって,鍋塚山山頂(C)へ。

  
鍋塚山に向かって 鍋塚山山頂
鍋塚山に向かって
鍋塚山山頂

山頂には,やはり,たくさんのハイカーが休んでいます。団体のハイカーもいるようですが,ファミリーや友だちと来ているハイカーもいるようです。やはり,大江山は人気スポットです。この山頂にも,三角点(三等三角点 点名大江山 763.0)があり,360度の展望が楽しめます。先ほどの千丈ヶ嶽といい,鳩ヶ峰といい,この鍋塚山といい,展望のいいピークがいくつもあり,それらを結ぶ尾根道も展望が良かったり,木立に囲まれたりと変化に富んでいます。しかも,アップダウンが少ない。大江山が人気スポットになっているのもうなづけます。人気があるというのは,それなりの理由があるんだなぁ。

この鍋塚山で引き返すには,ちょっともったいない。山頂にいるハイカーに聞くと,この先の鬼の岩屋までは,なだらかな道で,自転車でも行けるとか。見ると,気持ちのよさそうな下りが延びています。こりゃあ,行くっきゃないっショ。とりあえずは,鬼の岩屋を目指してGO!下り始めは気持ちのいい下りですが,すぐに丸太階段の下りになってしまいます。こりゃあ,行けません。でも,丸太の脇を見ると,ハイカーによる踏み跡ができています。ここを下ってみましょう。ところが,これが強敵です。粘土の固まったような路面に落ち葉が積もっているので,MTBのタイヤが滑ること滑ること。しかも,ところどころに岩が飛び出しています。気をつけて,慎重に慎重に…。

  
鍋塚山山頂からの下り 鬼の岩屋
鍋塚山山頂からの下り
鬼の岩屋

と,後ろからS田さんの叫び声が…「イッタ〜!」振り返ると,S田さんが丸太階段で尻もちをついています。近寄ると,今度は朝とは反対のお尻を打ったとか。しかも,今回はかなりの痛さとかで,しばし動かず。動いているのは,口だけです。しばらくして,なんとか復活。縦走を再開しますが,S田さんはお尻が痛いのでMTBに乗るのもままならないようです。それでも,延々と続く丸太階段を下りきり,鞍部へ。鞍部には,道標があり,避難小屋もあります。どうやらこのあたりは,ふもとの池ヶ成公園の一部になっているようで,遊歩道もあります。

←鬼の岩場 航空管制塔  鍋塚(763m) 千丈嶽(833m)→     ←池ヶ成公園 加悦青少年山の家

鞍部からは車でも通れそうな遊歩道を進みます。もちろん,先ほどのハイカー氏が教えてくれたように,自転車でも登れます。色づいた木々を眺めながらMTBで走ります。その遊歩道が急になると,鬼の岩屋が近づいてきます。見ると,展望台もあります。鬼の岩屋には,ベンチがあり,観光スポットになっているようですが,このときは誰もいませんでした。早速,鬼の岩屋(D)をのぞいてみましょう。狭い入口では,毒蛇?がエサをくわえています。これはちょっと危険。ヘビがどこかへ行ってしまうのを見計らって,鬼の岩屋に侵入。狭い洞窟には,なぜか洗面器があります。奥では,上からもれてくる日の光が差しています。入口の案内板では,この洞窟はもう少し下に延びているようですが,地面がぬたっているのでこれにて終了。

鬼退治伝説 鬼の岩屋
♪ むかし 丹波の大江山   鬼ども多くこもりいて   都に出ては 人をくい   金や宝を ぬすみゆく ♪

宮津湾が見える740ピーク

遊歩道に出て,航空管制塔のあるピークに向かいます。鬼の岩屋からも新しい丸太階段が続いています。MTBを担いで上がっても,下りは乗れそうにないので,MTBを置き,出発です。航空管制塔まで丸太階段を登ります。出た所は,航空管制塔の裏です。金網越しに見る航空管制塔は,無人の電波基地のようです。聞くところによると,日本海を飛んできた飛行機はここからの電波を受けて関西に向かうとか。重要な施設なんですねぇ。

航空管制塔の裏を抜け,740ピーク(E)へ。この山頂には,ふもとから車道がついており,おっちゃんが軽トラックでやってきました。山頂からは宮津湾が見えています。パラグライダーの発射?台があり,北の展望がすばらしい。軽トラのおっちゃん曰く,大江山はこっちの方がいいとか。ガイドブックなどでは,千丈ヶ嶽から鳩ヶ峰,鍋塚山の縦走コースがよく紹介されていますが,この740ピークに足をのばすと,海も見え,それまでとはちょっとちがった景色が楽しめます。せっかく縦走するなら,740ピークまでの縦走をお薦めします。

  
鬼の岩屋から鞍部に向かって なんじゃ,こりゃ!?
鬼の岩屋から鞍部に向かって
なんじゃ,こりゃ!?

なんじゃ!?こりゃあ!?

展望を心ゆくまで楽しみ,740ピークをあとにします。丸太階段を下り,MTBを取り出し,丸太階段を下ります。鬼の岩屋(D)を過ぎ,広い遊歩道を快適にダウンヒル。下りなので,あっという間に鍋塚山との鞍部です。鞍部からは,丸太階段の上りです。もちろん,MTBに乗れません。MTBを担ぎ,あるいは押しながら丸太階段を登っていると,なんと!ミョ〜なものを発見!登山道の真ん中に黒いかたまり。なんじゃ,こりゃあ!?見ると,何かの動物のフンです。シカではありません。イノシシやクマのような大きな動物のものです。でも,イノシシのフンにしては前に見たのとはちょっとちがうかも。ということは…クマ!?1時間ほど前にこの道を下ったのに。もう少し早く通っていれば,出くわしたかもしれません。フンだけですんで,やれやれです。

延々と続く丸太階段がようやく終わると,鍋塚山山頂(C)です。山頂では,1組のファミリーがいるだけで,2時間前とは大違いです。静かな山頂をあとにして,岩だらけの尾根道を下ります。もちろん,MTBは乗車不能。それどころか,下りだというのに,MTB担ぎです。ちょっとツライ。足元に気をつけながら,岩場を下り,鞍部からはMTB乗り乗りです。時刻は15時だというのに,前から団体のハイカーがやってきます。ハイカーたちは,こちらのMTBをビックリしているようですが,ボクはボクで,今ごろ鍋塚山に登ろうとするハイカーたちにビックリです。

あまり急ではない上りを登り,鞍部手前の小ピーク(B)へ。小ピークを過ぎると,岩だらけの下りです。鞍部を見ながら,岩場をそろりそろり。部分的にはMTBにも乗れます。これはちょっとうれしい誤算。気分よく,鞍部(P)へフィニッシュ。

大江山は,人気スポットだけあって,ハイカーは多かったものの,氷ノ山ほどの混雑はなく,楽しい尾根走りができました。展望のいいピークと尾根,この開放感も大江山の魅力の一つなのでしょう。今回は,鞍部まで車で登ったので,尾根とピークのおいしい所取りをした山行きでしたが,そんな手軽さも大江山ならではの魅力なのでしょう。

  
紅葉黄葉
黄葉紅葉

 

駐車場9:52  鳩ヶ峰10:15  千丈ヶ嶽10:54  鳩ヶ峰11:32  鞍部11:49〜12:30  鍋塚12:39  鬼の岩屋13:36  740ピーク13:55  鍋塚14:47  鞍部15:15   


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