楽あれば苦あり,そして最後に… 雨ヶ岳縦走withMTB(2004.2.15)


  
P・@〜G
P・@〜G

微妙な天候

立春が過ぎ,厳しかった?寒さがしだいに和らいできました。時おり,やって来る寒波も長続きはせず,日差しにも春が感じられるようになってきました。ということで,今日は久しぶりに北のお山に行くことにします。S田さんがかねてより目をつけていた山崎の山です。山崎の中心地から見える国見山の西,雨ヶ岳から稜線を西に進み,新しくできた高圧線鉄塔に行こうというものです。さほどアップダウンのない稜線は,倒木さえなければMTBに乗れるでしょう。しかも,登り初めは林道で稜線まで行けるので,ちょっとは楽そう。中間地点にある本郷峠からのリタイアも可能です。

姫路バイパスから姫路西バイパスを経て山崎へ。北を見ると,黒い雪雲が覆っています。南は青空。どうやら,ここ山崎がその境目のようです。雲が少し下がれば,雪雲に覆われてしまう微妙な天候です。中国自動車道をくぐり,林道の入口付近(P)に車をとめます。早速,MTBの準備にとりかかります。思ったほどの寒さはなく,冬型の気圧配置はそれほど強いものではなさそうです。ラッキーです。

林道で標高稼ぎ

MTBにまたがり,林道を進みます。舗装のなごりがあり,車が通った跡もたくさんあります。幸いなことに,轍はなく,フラットな路面です。いったい,こんな林道を誰が何のために通るのでありましょうか。

植林の中を登る道なので,薄暗く,展望がありません。ただ,シンドイだけの道です。でも,MTBを担いで山道を登ることを考えれば,はるかに楽チンです。山腹をうねうねと巻きながら,徐々に高度を上げていきます。植林の間からは,ふもとの集落がちらりと見えます。その向こうには,篠ノ丸からのなだらかな稜線が延びてきています。やっぱり,あの稜線は魅力的だよなぁ。道があれば,極楽MTB天国でしょう。

植林を過ぎると,山肌にへばりつくように林道は延び,それなりに展望はよくなります。が,このころにはもう汗びっしょり。サングラスも汗で曇ります。曇り止めを塗っていたって,すぐに役に立たなくなってしまいます。冬場の恒例行事?とはいえ,これは困りものです。

山上のオフロード広場?

勾配がゆるやかになり,山頂近しと思われる時,右手に壊れたコンクリート壁が見えます。地形図を見ると,雨ヶ岳へは,登ってきた林道を右折,そのコンクリート壁のある林道を進まなければいけません。看板もありますが,まぁいいっか。

右折してみると,正面に何やら広場のようなところがあります。行ってみると,壊れたコンクリート壁があり,4WD車が走り回った跡があちこちにあります。轍があまり深くないところをみると,オフロードバイクは走っていないようです。では,ちょっと探険してみましょう。土の広場には,あちこちに道があり,急な下りもあります。右手の林の中には4WD車の残骸も放置されています。グルッと一周りして,元の地点へ。こんな広場があるなら,MTBの大会によさそうです。林道ではヒルクライム大会。ここまで登ると,今度はこの広場でクリテリウム。一粒で二度おいしい大会が開けそうです。こんな所,加古川周辺にもありませんかねぇ。

再び,林道を登ります。ここからは道が少し悪くなりますが,それでも車の轍はしっかりとあります。登り切り,正面に雨ヶ岳が見えると,左手の展望もよくなります。はるか遠くには,明神山が見えています。暖かい春の日差しを浴びながら,汗だくになって林道の終点(@)へ。

まずは雨ヶ岳へ

林道の終点では,地形図通りに山道が東西に延びています。特に東向きはきれいな山道です。そそられますが,それを下ると,先ほどの林道に逆戻りしてしまいます。さて,ここから雨が岳に向かっての登りです。見ると,踏み跡らしいものはありますが,枝や倒木があちこちにあり,歩きにくそうです。でも,行くっきゃないのでGO!

途中の展望ポイントで展望を楽しみ,さらに登ります。さほど高低差はありませんが,歩きにくいのでシンドイ。MTBに絡みつく枝を払いながら登ると,平らな長細い山頂は雑木林になっており,展望はまったくなし。もちろん,道らしいものもなし。あるのは,獣の踏み跡?のようなものだけ。でも,MTBで強引にでも走れるだけマシってものです。 そして,三角点(三等三角点 点名雨ヶ岳 490.4)へ。三角点の脇には,朽ちた赤白のポールが落ちています。三角点を設置した当時は,展望はよかったのでしょうが,今ではすっかり雑木林の中です。な〜んも見えまへん。

  
雨ヶ岳山頂 雨ヶ岳からの下り 尾根を縦走 その1
雨ヶ岳山頂
雨ヶ岳からの下り 尾根を縦走 その1

なぜか,下りは乗り乗り尾根道

では,これから縦走の開始です。三角点を出発し,雑木林を抜けます。またもや,MTBにまたがり,強引に突破を図りますが,枝や倒木で思うように進めません。なんとか下りになった時,目の前に植林が広がり,あたりは下草のない落ち葉のじゅうたん状態です。喜んでMTBで下ります。が,落ち葉の中に柴の株が隠れたいたりすると前転しそうになります。用心,用心。雨ヶ岳の上りは枝や倒木で大変でしたが,下りはMTBで乗車可能。これが逆だったら押して登って,担いで下るという最悪パターンになっていたところです。ラッキーです。

さらに下ると,今度は細い尾根です。変化のある楽しい下りです。でも,それ以上に楽しいのは,MTBに乗って下ることができるということ。立ち木の間をすり抜けるスラロームダウンヒルです。そして,下りきった鞍部の左手には,これまた落ち葉の谷が広がっています。あまり人の入らない山でも,見所はあるもんですねぇ。

  
尾根を縦走 その2 尾根を縦走 その3
尾根を縦走 その2
尾根を縦走 その3

正面のピーク483に向かって登ります。踏み跡らしいものはあるものの,倒木や枝があるので,それを避けながら右へ左へ進路を変更。担いでいるMTBにも気をつけなきゃあいけません。息を切らして,483ピークへ。長細いピークは雑木林です。またもや,木立スラロームでクリアー。ピークからは,植林の中の下りです。倒木を避け,木立を避け,鞍部に下ると,切り倒した木があちこちに散乱しています。きちんと片付けてくれれば,MTBに乗れるのになぁと欲が出ます。薄暗い植林の中ですが,下草が生えていないので,歩くには問題なしです。

再び,小さなピークを登り返すと,今度も植林の中の気持ちのいい下りです。下りきると,細い尾根道になっており,これまたおもしろい。なぜか,我々が下る方にはMTBで下れるようにうまい具合にスペースがあります。逆に上りだと,倒木があったりで,逆ルートならMTB乗車率5%ほどって感じだったことでしょう。やっぱり,ラッキーです。

暗〜い本郷峠

快調に次々と小さなピークを過ぎます。もちろん,下りはMTBで木立スラロームです。上りはチョットしんどいけどね。途中のピークでは,木に名前を彫っていたりします。いたずらでしょうが,こんな山奥にまで来ていたずらをするなんて,呆れてしまいます。最後のピークを巻き,道が良くなり,本郷峠間近です。あいかわらず,下りは木立スラロームで,最後の急坂を下ると,本郷峠の真上です。北側を見ると,木でできた祠があります。山道が南北に延び,これぞ峠だ!といった雰囲気です。

(A)に下り立つと,薄暗い植林の中に古い祠があります。中には三体の石像がありますが,祠の板には落書きがびっしり。どの落書きもかなり古いもので,昔はこの峠をたくさんの人たちが行き来していた証ともいえそうです。さて,この本郷峠で中間地点です。これまでの様子から,この先も植林があり,強烈なヤブ漕ぎはないでしょう。ということで,峠の急斜面をよじ登り,三角点のある397.3ピークを目指します。

  
本郷峠の祠 三角点 点名青木
本郷峠の祠
三角点 点名青木

このあたりになると,道というようなものはなく,歩けそうな木の間を進むという感じです。やっぱり,本郷峠で下山すればよかったのかなぁという気がしますが,せっかくなので三角点までは行きましょう。長細い山頂の奥に三角点(四等三角点 点名青木 397.3)があります。この三角点からも展望は全くありません。チョットがっかり。日当たりもよくないので,ランチにするには陰気すぎます。もう少し先に行ってみましょう。

尾根(B)に出ると,風の音が大きく聞こえますが,まわりの木立のおかげで,風は直接吹きつけてはきません。うまい具合に,日だまりを発見。ここをランチポイントにしましょう。落ち葉の上に座り,倒木にもたれながら,のんびりランチをいただきます。

峠からはヤブ&倒木も

日だまりでのランチタイムを終え,縦走の再開です。が,行く手を見ると,道らしいものはなし。無理に見れば,踏み跡に見えるようなすき間があるだけです。でも,行くっきゃないっしょっ。GO!標高差は30〜50mほどしかない小さなピークがいくつも現れます。登る距離は少ないものの,急斜面のうえにヤブっぽいのでしんどい。しかも,はっきりしたピークでは,地形図で方向を確認しなければ,あらぬ方向へ行ってしまいます。

ランチポイントから3つ目のピークからは,南麓の大内谷に向かう尾根が延びています。地形図を見ると,こちらの尾根もあまり起伏のない快適そうな尾根です。ちょっと探険です。ピークの南端から見ると,はっきりとした道は見当たりませんが,木立の間を抜けて行けそうです。こちらの尾根も,木立スラロームコースのようです。

なだらかなピークに戻り,西の方向を確認。谷をへだてた向こうの尾根には高圧線鉄塔が見えています。その右手にも,鉄塔があります。尾根の延び方からすれば,右手の鉄塔から左手に鉄塔に向かうのでしょう。木立を強引にすり抜け,行くぞ〜!

  
倒木だらけの鞍部
倒木だらけの鞍部

ひとつピークを越え,またもや強引に下ると,倒木だらけの鞍部(C)です。左手には,廃道状態の林道の終点が見えます。おやっ?地形図にはない林道です。地形図には破線ルートが記されていますが,そのルートとは微妙にちがっています。S田さんは,林道でピークを巻きたがっていますが,実際に巻いているかどうわからないし,さほど長くもない上りなので,忠実に尾根をたどります。

フィナーレは大パノラマ!

連続する2つのピークを越えると,またもや先ほどの林道が鞍部に接するようについています。林道は倒木があったりするので,やはり廃道なのでしょう。小さなピークを越え,尾根をたどっていると,右手に広いヌタ場が出現。まわりの木には,泥がこすりつけられています。

  
植松山とヒルガタワ 黒尾山
植松山とヒルガタワ
黒尾山

473ピークを過ぎると,突如,右手に展望が広がります。鉄塔が間近に見え,その向こうには雪をかぶった植松山。右手には,黒尾山も見えています。今日の縦走路のなかで一番のビューポイントです。久しぶりの展望に気を良くして,さらに進むと,今度は「火の用心」プレートを発見。正面には,赤白の鉄塔も見えています。これは,さっきよりも展望がいいかもね。レッツゴー!

鉄塔のある斜面の上部(D)に立つと,180度の大パノラマです。500mにも満たない標高ですが,これはスバラシイ!右手には黒尾山。正面には,植松山,後山から駒の尾山の白い山並み,その手前には日名倉山。左手を見ると,雪で白くなった那岐山も見えます。鉄塔がジャマですが,しかたがありません。

  
那岐山 駒の尾から後山連山 手前に日名倉山
那岐山
駒の尾から後山連山 手前に日名倉山

さてこれからです。このまま,巡視路で下山するか,次の鉄塔から西の尾根を下るか。こちらの尾根もなだらかで,倒木やヤブがなければ,MTB天国でしょう。でも,これまでのように,木立スラローム&ヤブ漕ぎだと,下山がいつになるかわかりません。S田さんと協議し,巡視路で下山することに決定。「火の用心」プレートから谷をトラバースするように巡視路はついています。幅が狭いので,左手にこけると,谷底に真っ逆さまです。慎重にMTBで下ります。倒木があったりもしますが,それでもほとんど乗って下れます。谷を巻き,尾根に出ると,今度はプラ階段の連続です。落ち葉があるので,プラ階段の段差が多少緩和され,少しは下りやすい。ガタガタ,ドンドン,ズルズル,ドドド〜!尾根の下りは,急なだけにかなりおもしろい。

見る見る,高度が下がり,やがて鞍部(E)へ。ここから,プラ階段を上り返して,次の鉄塔です。鉄塔の手前には,害獣除けのネットが張り巡らされています。ゲートを抜け,鉄塔直下(F)へ。ここから巡視路をさがすものの,見つからず。おそらく,この鉄塔は「行って来い」なのでしょう。風も当たらず,日当たりがいいので,ここでティータイムとします。

温かいコーヒーでリフレッシュし,最後の下りです。ゲートから出て,先ほどの鞍部(E)へ。鞍部から林道へ。林道への出口には「火の用心」プレートがあります。やっぱり,あの鉄塔は「行って来い」だったようです。あとは,この林道を下るだけです。とはいうものの,この林道も倒木があります。倒木を避けながら下ると,東雲池です。その先で,中国自動車道の下(G)をくぐり,ゲートです。これで下山終了。あとは,中国自動車道の側道を遠り,車まで一気に走り,チャンチャン。

今回は,極楽尾根道というわけにはいきませんでしたが,雨ケ岳から本郷峠までの下りは,MTBで乗り乗り。本郷峠からは,ヤブっぽかったり,倒木が多かったりと,MTBで下るのもかなりの強引さが必要でした。でも,最後の鉄塔からの大パノラマは,必見。今度は,中国道をはさんで,北にある篠ノ丸からの尾根を縦走だぁ〜!

 

出発10:00  オフロード広場10:30  林道終点10:55  雨ケ岳11:08  本郷峠12:10  三角点青木12:27  廃道林道終点14:00  展望ポイント14:12  展望鉄塔14:25  下山15:25


「山と自転車」にもどる

ホームページにもどる


女の子お絵かき掲示板ナスカウィルダイレクトiPhone修理池袋 ブラジリアンワックス無料の同人誌アップローダ