巡視路はMTB天国 小野市鴨池周辺(2004.2.22)
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雨の前にチョットお散歩へ
この1週間の季節はずれの陽気で,すっかり春の気分です。ところが,運の悪いことに,今日は昼から雨の予報。ところがところが,朝,起きてみると青空が見え,いい天気です。素人判断では,昼からも雨は降りそうに思えませんが,とりあえずは,朝の間だけでも散歩に行きましょう。
MTBでお手軽コースということで,久しぶりに小野市鴨池周辺のお山に行くことにします。鴨池周回コースは,自然歩道として整備されていますが,MTBで走って楽しいのは,その北の山にある関電巡視路です。プラ階段などがあり,担ぎや押しは覚悟しなければなりませんが,標高が低いので短時間で終わります。急な上りを登って,なだらかな下りを下れば,乗車率もぐんと上がります。
久しぶりの鴨池自然歩道
鴨池キャンプ場の駐車場(P)に車をとめ,MTBで出発です。まずは,自然歩道の案内板(自然歩道鴨池一周コース 全長4.8km)に従って,ゴルフ場の中の道に入ります。両わきには,ゴルフ場の芝生が見え,間近でプレーを見ることができます。ゴルフ場もハイカーが間違って侵入しては困るので,すべての入口に「進入禁止」のプレートを立てています。それでも,ハイカーにとっては,ゴルフ場の中に迷い込んでしまったような気になります。
ゴルフ場を抜け,墓地を過ぎると,車道(@)を左折します。少し上ると,水道施設の前です。ここから先は,車では入れません。水道施設前のガレた急坂を登ると,歩きには十分な幅の自然歩道になります。夏場なら,この自然歩道の脇にモウセンゴケなどの貴重な植物を見ることができます。
しばらく走ると,左手にゴルフ練習場が見えてきます。というよりも,ゴルフ練習場の上部に出ます。見下ろすと,クラブを振る人たちが丸見え,打球がこちらに飛んできます。まわりを見ると,ゴルフボールがあちこちに見えるので,この自然歩道近くにまで飛ばすロングヒッターもいるようです。でも,もう少し飛ばすと,自然歩道を歩く人に当たるんじゃないでしょうか。大丈夫かいなぁ。
ゴルフ練習場の向こうには,紅山や小野惣山などからなる小野アルプスの山々のシルエットが一望できます。手前には鴨池も見えています。この自然歩道で唯一のビューポイントです。ゴルフ練習場を過ぎても,道は広く,路面はさほど荒れてはいません。ところどころ,急な上りがあったりしますが,MTBで快適に走れます。
そういえば,何年も前に,ナイトツーリングと称して,真夏の夜にこの自然歩道を走ったことがあったっけなぁ。あれから7,8年たった今,この自然歩道だけでは物足りず,巡視路まで走ってしまっています。これも,進歩っていうのでしょうか?
自然歩道を走っていると,親子連れのハイカーや単独のハイカーに出会います。やはり,この道は自然歩道なんですねぇ。右手に北に下る道(A)を見たものの,自然歩道の極楽さに,ついつい通り過ぎてしまい,とうとう出口へ。
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巡視路1stステージ
車道に出て,権現ダムの北の送電線鉄塔(B)から巡視路に入ることにします。車道のすぐ脇に鉄塔がたっていて,巡視路を示す「火の用心」プレートもあります。ただ,このプレートの文字は,風雨にさらされたためか,見えなくなっています。ふり返ると,権現ダムと山陽自動車道のPAが,その向こうには平荘湖周辺の山々が見えています。
登り切ると,2つ目の鉄塔です。ここからは下りですが,急なうえにプラ階段が続いているので,MTBでは乗車不能。このあたりだけだと,逆ルートの方が乗車率が高かったでしょう。一旦,谷に下り,再び登り返します。距離は短く,時間的にも数分ですが,押してくだって担いで登るというのは,精神的に良くありません。
3つ目の鉄塔からは,快適ダウンヒルです。気持ちよく下り切ると,ため池のほとりに出ます。ため池の土手を走り,「火の用心」から再び,巡視路へ。なだらかな鞍部を横切り,再び集落へ。今度は,黒い日よけのかかったシイタケ栽培場が目の前です。
シイタケ栽培場を過ぎ,再び,巡視路へ。すぐに二手に分かれています。右はNO24鉄塔に行く道です。左はNO24鉄塔をパスして,谷を上る道です。まずは,NO24鉄塔へ行ってみましょう。しばらく登ると,鉄塔が見えてきます。その脇には,何かの施設もあります。NO25鉄塔へ向かうプラ階段もありますが,MTBでは下れそうにないので,先ほどの分岐点へ。
分岐点から谷道を進むと,またもや,分岐点です。巡視路は左に進むようですが,直進の道は行ったことがないので,行ってみることにします。明確な山道がしだいにササで覆われるようになり,ついにはMTBを押して進むことになってしまいました。が,それもしばらくの間だけ。すぐに目の前が広がり,車道(C)にとび出します。
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巡視路2ndステージ
車道を下り,頭上に送電線が見えると,右手に注意。「火の用心」プレート(D)です。これから,しばらくの間は,急な九十九折りの上りが続きます。まずは,疎林を抜け,プラ階段へ。急な上りです。気温自体が高いためもありますが,ウンイドブレーカーの中は汗でびっしょりです。そして,たどり着いたのがNO2鉄塔です。こちらの送電線は,先ほどの送電線社線NO25鉄塔から分かれた小野支線になります。
この鉄塔の下からは,北に小野の丘陵地帯が見えますが,モヤのために遠望がききません。さて,いよいよこれから,今までの急な上りを登った御褒美コースです。MTBのペダルを踏み込みます。すぐに現れるのが三角点(三等三角点 点名不動ヶ尾 148.0)です。尾根道の途中に突然現れたような三角点で,展望は全くなし。
さらに巡視路を進みます。何年か前に来た時は,倒木があったりしたのですが,今では取り除かれたり,朽ちたりして,MTB乗車率100%の極楽コースです。ただ,左右の木立のために展望は全くなし。こんな道って,MTBで走るには楽しいでしょうが,歩きだと全然おもしろくないでしょうねぇ。
分岐点では左に進み,NO3鉄塔へ。しばらく,展望を楽しみます。そして,再び,先ほどの分岐点へ戻り,今度は右に進みます。下り基調の極楽道です。MTBで走ってくださいと言わんばかりの巡視路です。
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気持ちよく下りきると,鞍部へ。ここから,上りになります。が,それも数分の間だけ。再び,MTBに乗り,気持ちよく進みます。そして,またもや分岐点。これも左に行ってみましょう。すぐに鉄塔です。ここでも展望をチェック。が,春の陽気の今日,空気も春のように霞がかかり,全く遠望はきかず。かろうじて,加古川の流れが見えるぐらいです。
再び,分岐点に戻り,右手へ。ここからは,里へ一気の下りです。が,下り始めると,右手に切り開きがあります。何でしょう。早速,おジャマすることにします。切り開きを登ると,そこは古墳跡のようです。古墳の保存事業でしょうか。
再び,巡視路に戻り,ダウンヒル!最後の鉄塔(D')に到着。鉄塔からは,加古川とその向こうに小野の町がかすんで見えます。空気が澄んでいれば,六甲山なども見えたでしょう。残念です。鉄塔からも楽しい下りが続きます。プチガレ場,プチドロップオフ,プチ岩場等々。楽しく下りきると,水路の下に階段が見えます。???遊歩道?先ほどの古墳までの遊歩道を作っているのでしょうか。あの楽しい下りが階段になると,ガッカリだなぁ。
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巡視路おまけステージ
短い階段を下り,人家の裏を抜け,集落へ。これからは鴨池へ帰るだけです。でも,時間もあるし,雨はまだ降りそうにないので,次の鉄塔に行ってみましょう。田んぼを抜け,巡視路鉄橋を渡り,鉄塔を目指します。ゆるやかな上りを登っていると,左手の林の向こうに人家らしいものが見えます。神社かもしれませんが,それらしい建物は見当たりません。やっぱり,人家なのでしょうか。だとすれば,お屋敷?
お屋敷を過ぎ,さらに登ると,鉄塔(E)です。向こうを見ると,加古川が見え,巡視路はそこで途切れているようです。しかも,このあたりはササやシバを刈っているので,その切り口がタイヤに刺さりそうです。ここは,引き返すとしましょう。なだらかな山道を下り,鉄橋へ。ちなみに,この巡視路鉄橋は,片方に手すりがあり,150kgの重量制限もあります。これをMTBで通ると,ハンドルが支柱に引っかかりそうで,ちとヤバイ。
もう少し時間があるので,MTBで付近をうろうろ。結局,どの道もゴルフ場に出てしまうようなので,ダメ。自然歩道に戻り,鴨池(P)へ。何年かぶりの鴨池巡視路コースでした。このコースは,ボクが巡視路の楽しさを知ったころに見つけた思い出のコースです。久しぶりに行っても,やっぱり,楽しい。やっぱり,巡視路は楽しいねぇ。
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