青い空と白い雪 大パノラマの乗鞍岳春雪遊び (2004.4.30)


  
@〜E
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乗鞍だ〜!

待ちに待った春の大型連休だ〜!今年は,乗鞍岳で春スノボーだ〜!ということで,春スノボーの第4弾として,春&夏スキーのメッカ乗鞍岳に行ってきました。とはいえ,スノボーは半分,山登りが半分といったところ。ですので,天気がいいことが絶対条件です。そこで,週間予報を見ると,週末まで晴れ。ということで,喜び勇んで乗鞍岳へ。

29日は,仕事を終え,夕食を食べてから出発。一人なので,気楽なものです。でも,あまり遅いと,乗鞍高原に着く時間が遅くなり,結果的には寝る時間がなくなる。それでは困るので,あまりユックリはできません。食料を買い,いざ出発。20時前だからでしょうか,休日だからでしょうか,車はあまり多くはありません。出出し順調です。これから,深夜になるので,渋滞はないでしょう。阪神高速から東名高速,中央道で中津川着。中津川からR19を北上し,境峠経由で乗鞍高原へ着いたのが,1時ごろ。5時間あまりのドライブとなりました。

早速,寝袋に包まってお休み。ところが,明け方,寒さで目が覚めてしまいました。でも,せっかく早起きをしたんだから,乗鞍高原を散策しましょう。といっても,車でするのですが。一ノ瀬園地へ。朝日を浴びた乗鞍岳が,雲ひとつない青空にくっきりと見えています。数時間後には,あの頂に立っているかもしれないと思うと,ワクワクします。

登山のスタイルは人それぞれ

少し時間が早いですが,三本滝駐車場に上がりましょう。鈴蘭を抜け,上り道になります。そうそう,この道だよねぇ。乗鞍マウンテンサイクリング大会では,この上りから畳平までほとんど上りっぱなしになるんですよね。つまり,ペダルを回す足を止めることができないというわけです。あれから10年ぐらい経ったかなぁ。当時は,ファミリーで毎年のように乗鞍高原に来て,乗鞍岳に登ってたなぁ。ソフトクリームもお気に入りだったよなぁ。

三本滝駐車場(P)に着くと,早朝だというのに駐車料金の徴収係のお兄ちゃんがいます。見ると,リフトも動いています。駐車場では,山登りの用意をしている人がちらほら。やっぱり,山屋さんの朝は早いんだ。正面のゲレンデは,まだ雪はありますが,道路が2段になって横断しているので,ゲレンデとしては使えません。でも,山頂からツアーコースで滑ってくると,このゲレンデを滑ることになるとか。斜度はともかくとして,道路と雪面との段差が1〜2mもあります。事実,昨年は,この段差から道路に転落して骨折をした人がいるとか。降りやすい所はあるんかなぁ。

スキーを担いで登っていく人が,一人,また一人,あるいは連れだって。あと2時間ほど待てばバスで位ヶ原まで上がれるというのに,そんな軟弱な山登りはしたくないのでしょう。驚きなのが,リフトにすら乗らず,完全に歩きで登ろうという人です。人それぞれ,山登りにはこだわりがあるんですねぇ。そんな人たちを見ながら,コーヒーとパンの朝食をいただきます。かなり寝不足ですが,爽やかな高原の朝は気持ちのいいものです。そうこうするうちに,車が次々に到着。スキーやスノボーを積んでいますが,なかにはMTBを積んでいる車も何台かあります。いったい,ここでMTBをどう乗るのでしょうか。まさか,目の前の雪の斜面を駆け下りる?ウ〜ン,でも,それも楽しそう。

朝食を終え,出発の準備です。今日は,できるだけ荷物を軽くしたいのでガスコンロは持たず。でも,ズボンやスノボーのアダプター,その他もろもろでリュックはパンパン。そのリュックをバス停に置き,順番取りです。でも,あとでわかったのですが,この路線のバスは立ち席はないようです。カーブの多いこのルートで,客を立たせると危ないからでしょう。バスに乗れさえすれば,ユックリと座っていけるようです。しかも,バスは乗客に応じて台数が増えます。30分あまりで1100円という高額な運賃だけのことはあります。でもそれ以上に,位ヶ原までの3時間の上りを大幅に時間短縮してくれるだけでなく,体力も消耗しないので,1100円の価値は十分にあります。

バスを待っている間にゲレンデスキー氏とおしゃべり。彼は,まったくのゲレンデスキーの格好です。板も靴もゲレンデスキーの物。着ている服もスキーウェアです。それにリュックを背負っているだけ。ゲレスキ氏によると,山頂までこの靴でも十分だとか。そういえば,先発した人たちも,アイゼンは要らないって言ったなぁ。それにしても,スキー靴では歩きにくいでしょう。だって,スキーをしていた頃,駐車場からリフトまで歩くだけでも大変だったんだから。それを,2時間以上も雪道を歩くだなんて。しかも山頂付近はアイスバーンになっている所もあるっちゅうのに。そんなことを話すと,件のゲレスキ氏は,4月の初めにも来たとか。その時は,もっと雪があって,この三本滝駐車場から歩いて上がったとか。スゴイ!でも,氏によると,スキーの人は,スキー靴で上がっている人が多いそうです。プラスチックの登山靴があるぐらいだから,スキー靴だってNoProblemなのでしょうが,スキー靴のあの重さと歩くにくさを知っているボクにとっては,にわかには信じ難い話です。ゲレスキ氏とは,ほかにもいろいろな話をしました。御岳は上りは長いしキツイわりには,あまり楽しく滑れないとか。3000mの標高から滑れるのは,この乗鞍岳と立山ぐらいだとか。例年なら,このかもしか平のゲレンデは,左側のリフトが動き,スキーが楽しめるとか。

  
朝日を浴びた乗鞍岳 位ヶ原山荘へのバスを待つ人たち
朝日を浴びた乗鞍岳
位ヶ原山荘へのバスを待つ人たち

8時を過ぎ,乗客が集まってきました。見たところ,20人ほど?思ったよりも多くはありません。前もって係の人に1100円を払って乗車券を買います。でも,考えると,この目の前のリフト代が500円。距離を考えると,バス代の方が割安です。そんなことを考えていると,目の前をスキーを背負った年配の登山者が歩き去っていきます。彼は,バスどころか,リフトにも目をくれず,さっさとゲレンデを登り始めました。彼も,ポリシーのある山スキーヤーなのでしょう。

バスで位ヶ原へ

そして,待ちに待ったバスが到着。板を預け,バスに乗り込みます。座席に座り,心躍らせるボクは,まるで遠足に出かける子どもです。ゲレンデを横切る道路では,下降地点を探します。ゲレスキ氏によると,ゲレンデの右端を下れば,難なく道路に下れるとか。なるほど。それにしても,ゲレンデの中央部は,2mほどの雪の壁になっています。この上から落ちれば,骨折もするわなぁ。頭から落ちれば,命にかかわるかもね。おっそろしぃ〜!

バスはカーブのたびに高度を上げています。見覚えのある道と周りの様子が,サイクリング大会の記憶を呼び起こしてくれます。ああ,このカーブは急な上りなので,立ちこけしている人がいたなぁ。ここは,あいかわらず,がたがたの滑り止めがあるなぁ。それにしても,雪の壁はスゴイねぇ。あれ,乗鞍高原があんなに下になっちゃった。位ヶ原って,まだずっと上みたい。おやっ?小屋?冷泉小屋だね。とすると,位ヶ原山荘まではあと少し。徐々に木が少なくなってきたなぁ。樹林限界近し!ところで,ツアーコースって,どこなの?

30分ほどのバスの旅で,位ヶ原山荘(@)へ。山荘前からも除雪された道が続いていますが,バスはここまで。乗客は,板を受け取り,出発の準備です。見上げると,摩利支天岳と富士見岳は白いピークを見せていますが,肝心の乗鞍岳山頂が見えていません。どう行くんかなぁと思っていると,尾根を登る人たち,その右手の谷を登る人たち,ルートは思い思いのようです。夏場とは違って,どこでも歩けるとはいうものの,こうも人それぞれでは,いったいどうなってるの?

  
位ヶ原山荘に着き,目指すは剣ヶ峰 ハイクアップ開始
位ヶ原山荘に着き,目指すは剣ヶ峰
ハイクアップ開始

いざ,剣が峰

とりあえずは,摩利支天岳の左の鞍部を目指しましょう。まずは,目の前のピークに登ります。雪は締まっているので歩きにくいということはありませんが,いきなりの急登です。もうこの時点で,フリースを脱ぎ,半そでです。風はなく,明るい春の日差しが思いっきり照りつけているので,TシャツでもOKでしょう。これで2500m?と思ってしまいます。一つ目のピークからは,さらなるピークを避け,左手の谷沿いに登ります。こちらからも何人もの人が登っています。しばらく登っていると,どうもこの谷を登ったのでは,遠回りになるようです。近くのスキーヤーにルートを確認すると,山頂はこの尾根の向こう側とか。あれまぁ,やっぱりこの急な尾根を登らなアカンがや。

ところが,傾斜が急になると,足が滑ること,滑ること。柔らかくなった雪とともに,ズリズリ。こりゃあ,ヤバイがや。でも,とりあえず,この急な尾根を登れば…。汗をかきかき,何とか尾根へ。見ると,眼下には,谷を横切るスキーヤーやスノボーダーが列をなしています。やっぱり,あっちのルートがよかったみたい。でも,下るのももったいなので,トラバースを続けます。急斜面のトラバースだけにちょっと危ない。ここでアイゼンの登場です。持っててよかった。アイゼンを着け,トラバースを続けます。急な谷を横切り,小さな尾根へ。この尾根からは,乗鞍岳山頂が一望できます。

尾根からは,車道を目指して登ります。しばらくは急な上りですが,やがて平坦な雪原に。目の前には,トイレ?のような小さな小屋(A)の屋根だけが見えています。おそらく,車道はその脇を通っているのでしょうが,今は一面の雪原です。さて,これからどこを登るかです。ルートは2つ。蚕玉岳へ直に上るルートと,その蚕玉岳と朝日岳の鞍部に上るルートです。ただ,どちらにしても激上りであることにはかわりはありません。車道らしい平坦な雪原から,夏場は大雪渓になるあたりを登ります。登りきった斜面には,竹の棒が点々と立っています。この上の摩莉支天岳にあるコロナ測候所の所員が勤務交代のときの目印だとか。

  
乗鞍岳 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳 肩の小屋とコロナ観測所
乗鞍岳 剣ヶ峰・蚕玉岳・朝日岳
肩の小屋とコロナ観測所

強風吹きつける激上り

雪に埋もれた肩の小屋が見えると,傾斜が急になってきます。このあたりは,所々に岩やハイマツが顔を出しています。ここで一休み。これから始まる激上りに備え,水分補給です。風が強くなってきたので,ジャケットを着用し,出発です。雪面の雪質は,ベタ雪,ザラメ雪,アイスバーン,それに柔らかい雪とめまぐるしく変化します。しっかりとアイゼンを雪面に食い込ませ,一歩,一歩,前進です。斜面が急ということと高度が2600mをこえているということで,体力の消耗が激しい。先行の2人のスキーヤーも,シールが効かないのか,悪戦苦闘しているようです。

10歩進んでは歩を止める。10歩進んでは歩を止める。そんなことを繰り返しながら,じわりじわりと高度を上げます。左手には,蚕玉岳に直接登っている人たちがいますが,あのルートはさらに急なようです。あんな急な所を登っていて,足を滑らせたら滑落してしまいそうです。よくもまぁ,あんな急なルートを登るよなぁ。でも,今は,人のことを考えている余裕はありません。どうにかして,この激上りを登らなきゃあなりません。少し姿勢を起こし気味にすると,強風にスノボーが煽られ,後ろにひっくり返りそうです。ヤバイ,ヤバイ。手を雪面に着け,姿勢を低くし,雪面をよじ登ります。

激上りを終え,尾根(B)へ。蚕玉岳の手前から稜線を進みますが,夏道は雪がありません。でも,夏道は岩をつなげて歩くような道なので,雪の上を歩く方が楽そうです。アイゼンを雪面に食い込ませ,稜線を進みます。蚕玉岳に登ると,乗鞍岳山頂である剣ヶ峰が鋭いピークを突き上げています。山頂の祠も健在です。数人の登山者が確認できます。振り返ると,コロナ測候所と肩の小屋,その向こうには北アルプスの山々が一望できます。稜線の右には,白山が青い空に浮かび上がって見えています。すばらしい展望です。あの激上りを登った甲斐があるというものです。

  
蚕玉岳から剣ヶ峰への最後の上り
蚕玉岳から剣ヶ峰への最後の上り

山頂は極楽,極楽

蚕玉岳から少し下り,最後のひとがんばりです。急な上りですが,距離が短いとの山頂が目の前なのとで,一気に登りきり,待望の山頂(C)だ〜!360度の大パノラマだ〜!北アルプスの山々,中央アルプスの山々,御岳,白山などが見えるドォ〜!10年ぶり?の山頂ですが,夏場よりは空気が澄んでいるからか,遠望がききます。足元には,三角点(一等三角点 点名乗鞍岳 3025.6)もあります。やっぱり乗鞍はいいねぇ。

  
手前から摩利支天岳・富士見岳・里見岳・恵比寿岳 向こうには三俣蓮華岳・双六岳・立山連峰・槍ヶ岳・西穂高岳・前穂高岳・奥穂高岳
手前から摩利支天岳・富士見岳・里見岳・恵比寿岳 向こうには三俣蓮華岳・双六岳・立山連峰・槍ヶ岳・西穂高岳・前穂高岳・奥穂高岳

山頂には次々に登山者が登ってきます。そして,誰もが目の前に広がる大パノラマに歓声を上げています。そのあとは,写真を撮ったり,撮られたり。苦しかった2時間の上りがあっただけに,お互いに連帯感があるのでしょうか。にぎやかな,そして和やかな雰囲気に包まれた山頂です。稜線を吹き抜けていた強風も,山頂ではほとんどなく,明るく暖かな春の日差しが降りそそいでいます。聞くところによると,昨日はもっと風が強かったものの,もっと遠望がきき,展望もよかったとか。空気の澄んだ冬場にこの山頂からの大パノラマを楽しみたいものですが,それは危険ですよね。

  
北アルプスの山々をバックに にぎわう山頂
北アルプスの山々をバックに
にぎわう山頂

家を出る時にか〜ちゃんに作ってもらったおにぎりを食べる。うまい!横に座っている人が「山の上で食べるおにぎりは最高やねぇ」と言っています。アルコールの好きな人は,ビールやお酒でしょうか。祠を見ると,お神酒を上げている人もいます。あとでいただくのでしょう。まわりを見ると,スキーの人,スノーボードの人,歩きの人,いろんなスタイルで雪の乗鞍岳を楽しんでいます。それにしても,アイゼンを付けずにあの激上りを登ってきた人が多いのにビックリです。スキー靴なんて,どうやって歩いてきたの?って感じです。

  
御岳とCiao御岳スキー場 青空に浮かぶ白山連峰
御岳とCiao御岳スキー場
青空に浮かぶ白山連峰
  
木曽駒ケ岳と中央アルプスの山々
木曽駒ケ岳と中央アルプスの山々

山頂は暖かいので,ついつい長居をしてしまいました。おにぎりを食べ,おなかが一杯になったところで,下りことにしましょう。稜線を下り,蚕玉岳へ。このピークから滑り降りるスキーヤーもたくさんいます。でも,急なうえに,下の方では岩が見えているので,ヤバそうです。と,上からの颯爽とウェーデルンで滑り降りてきたスキーヤーがいます。カッコよすぎ〜!まるで,山溪の写真です。

スーパーダウンヒルへのドロップイン!

ボード万年初心者のボクは,朝日岳との鞍部にまで戻り,ドロップイン!これからスーパーダウンヒルの始まり,始まりです。歩きの2人連れを追い越し,華麗な?シュプールを描きます。ところが,ところが,雪質がめまぐるしく変化するので,重心の移動が大変です。でも,雪面が荒れていないので,助かります。ロングターンを繰り返し,できるだけ高度を下げないように滑ります。至福のひと時です。それでも,はるか下に見えていた小屋がどんどん大きくなり,とうとう車道近くへ。

  
大斜面をスーパーダウンヒル かもしか平の上部ツアーコース
大斜面をスーパーダウンヒル
かもしか平上部のツアーコース

さて,これからツアーコースへ行くのですが,車道の外を回るとか。車道は,除雪作業の真っ最中なので,車道を横切るのは難しそうです。でも,車道の外を回ると,平坦な雪原なので板は滑らず。やむなく,板を持ってトコトコ歩きです。車道を見ると,深いところでは3m以上もの雪の壁ができています。こんな所に落っこちたら痛いガヤ。それにしても,他の人たちは,どこを通ってツアーコースに行ったのでしょう。

車道を回り込むと,雪原にスキーの跡。ああ,この跡をたどればいいのかな?行ってみましょう。それでも,スキーと違って,スケーティングのできないスノボーではツライほどの平坦な斜面です。下るにつれて,スキーの跡は,あちこちに分かれています。谷に向かっているもの。左手のハイマツを越えているもの。谷に下りるというのはヤバそうなので,左手の尾根に行ってみましょう。ボードを外し,トコトコ歩き。急な斜面をトラバースし,広い谷へ。この先からツアーコースなんだろうという希望的観測で,滑り降りますが,左手にほんとうのツアーコース(D)を発見。やれやれです。ということは,車道をかなり下ったところが入口のようです。

悪雪に悪戦苦闘のツアーコース

ツアーコースに入ると,あとは下るだけです。広い林間コースになっており,雪質がよければ楽しいのでしょうが,今日はベタ雪で,板が滑りません。フロントサイドターンは決まりますが,バックサイドターンがなかなかうまくできません。それでも,強引に下るものの,平坦すぎる箇所も多く,もう大変。もっとスピードに乗って極楽ダウンヒルを楽しみたいのですが,逆に汗ビッショリ。下りでこんなに疲れるのも,珍しい。途中で何箇所かある急な下りは横滑り。それでも何度か転倒し,ズボンもびしょぬれ。あとで知ったのですが,このツアーコースをMTBで下った人がいるとか。それはグッドアイデア!楽しそう!でも,朝の間の雪が締まっている時に限られるでしょう。朝一で林道を上り,位ヶ原山荘まで行き,ツアーコースの入口からスーパーダウンヒル!これは,いいねぇ。来年はスノボーとMTBの2種目で,スーパーダウンヒルといきたいですねぇ。

かもしか平への最後の急な下り(E)を終え,雪の少なくなったかもしか平へ。ゲレスキ氏のアドバイスに従い,右へ右へとコースをとります。スキーの跡もたくさんあり,間違いはないでしょう。そして,車道とは段差のない地点へ。ここで板を外して,車道を少し下ります。カーブを過ぎると,リフト下り場からはまた滑降可能です。板を着け,最後のダウンヒルです。雪はよくありませんが,広いゲレンデを気持ちよくロングターンで下ります。今シーズン最後にふさわしい滑降で,締めくくり。長かったスーパーダウンヒルが終わりました。やっぱり,バックカントリーは最高やねぇ。ゲレンデにはない,スケールの大きさと大パノラマが感動です。春の乗鞍岳BCスノボーは,来年からのボクの定番になるかもしれません。否,スノボーだけでなく,MTBもね。

  
高天ヶ原と剣ヶ峰 その下にはかもしか平ゲレンデ 牛留池のド根性マツ
高天ヶ原と剣ヶ峰 その下にはかもしか平ゲレンデ
牛留池のド根性マツ

乗鞍,最高!

スノボーを片付け,高原の散策へ出かけます。国民休暇村から牛留池や一ノ瀬園地へ。林の中には,まだまだ雪が残り,早春の雰囲気が漂っています。ミズバショウは,牛留池にもありましたが,一ノ瀬園地の方が数も多く,きれいでしたね。シラカバ林も高原の雰囲気たっぷり。でもでも,あまり人を見かけません。春の大型連休の真っ最中だというのに,どうしたことでしょう。一ノ瀬園地のアイスクリーム屋さんにも人は少ない。やはり,乗鞍高原は夏に来るところなのでしょうか。

このあと,これまた待望の乗鞍温泉へ。白く濁ったお湯からは硫黄の臭いが強烈ですが,この臭いがあるから温泉というのが実感できます。やっぱり,乗鞍温泉は最高やねぇ。温泉で疲れをとったあとは,日没まで高原をウロウロ。夕闇迫る乗鞍岳を写真におさめ,いざ帰宅。ところが,昨夜は4時間しか寝ていないためか,それともスノボーの疲れか,眠いこと,眠いこと。とうとう,途中のパーキングエリアで2時間も爆睡。こんなことは,初めてです。結局,家に着いたのが深夜になってしまいました。

  
夕闇迫る乗鞍岳
夕闇迫る乗鞍岳

翌朝,起きると,昨日の乗鞍岳が夢か幻のようにも思えました。あまりにも早く過ぎ去った至福の時が,そうさせるのでしょうか。つらかった2時間のハイクアップも,忘却の彼方へ。心は,もう来春の乗鞍岳に。来年は,もっと雪が多かったら,ツアーコースまで一気のダウンヒルができるやろなぁ。ツアーコースだって,もう少し雪がいいかもね。それなら極楽やなぁ。でも,MTBで登れるかなぁ。位ヶ原山荘からツアーコースの入口まで行くが大変やなぁ。今年みたいに道路を除雪してくれてたらいいんだけど。スノボーでドロップインする地点は,蚕玉岳のピークかなぁ。やってみたいなぁ。ウ〜ン,乗鞍,最高!


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