日本海を望みつつヤブを漕ぐ 高竜寺ヶ岳(2004.5.23)


  
@〜G
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大パノラマを期待して

一足早い梅雨の到来を思わせるうっとうしい天気の続いた週でしたが,ようやく,週末になって晴れ間が見えるようになりました。今日は,但馬の高竜寺ケ岳へwithMTBで登ります。同行のS田さんは他にもいくつかの山を考えていたのですが,ボクが高竜寺ヶ岳にはまだ登ったことがないし,山頂からの大パノラマが楽しめるということで,決定!

遠坂峠を越え,夜久野町から但東町へ。たんたんトンネルの手前から林道に入り,谷の分岐点の奥の草地(P)に車をとめます。ピストンなら林道の終点まで車で上がることができるようですが,高竜寺ヶ岳の山頂から県境尾根をたどり円城寺越えから下山するという周回ルートを目論む我々には,林道入口近くの方が都合がいいのです。

MTBは快調,快調!

車からMTBを降ろし,準備をととのえ,いざ出発。いきなりの急登ですが,路面はコンクリート舗装されています。後輪タイヤ,リアディレイラー,ワイヤー,フリーなどを交換したので,変速がすこぶる快調。カチッ,カチッと変速が決まると気持ちがいい。ペダルを踏んでいても,ほとんど雑音がしないのも気持ちいい。やっぱり,整備は大切ですね,S田さん。とはいえ,この快調なメカも半年ももたいないでしょう。

コンクリートの急登を終えると,地道の上りになりますが,それまでほど急ではないのでのんびりとMTBで上がれます。新緑の中を抜け,しだいに高度を上げていきます。路面はフラットダートだし,緑はきれいだし,鳥のさえずりは聞こえてくるし,MTBは快調だし。気持ちのいい上りです。

日本海や!小天橋や!

九十九折りを終え,高竜寺ヶ岳への分岐点を右に進むと,尉ヶ畑峠(@)です。峠とはいえ,さほど展望があるわけではなく,尾根を横断している感じです。丸太のベンチと古びた標示板が峠の面影を残しています。S田さんによると,この峠には石像があったとか。今では,それらしい所には供花の入れ物が残されているだけです。それでも峠からは,高竜寺ヶ岳が見えます。さほどと奥にあるようには感じません。30分もあれば着くでしょう。

  
尉ヶ畑峠から見る高竜寺ヶ岳 ブナの林を走る
尉ヶ畑峠から見る高竜寺ヶ岳
ブナの林を走る

先ほどの林道分岐点に戻り,今度は高竜寺ヶ岳を目指して,左手に進みます。ほどなく,尾根に上がる山道があり,登山口(A)となっています。細い尾根上の山道はゆるやかに上り,徐々に高度を上げていきます。振り返ると,久美浜町側の集落が点々と見えます。そのずっと向こうにかすんで見えるのが,日本海です。山の上から海や湖が見えると,なぜかうれしくなってしまいます。

登山道は明瞭で,所々に案内板もあり,迷うことはありません。足下を見ると,つやつやした葉っぱがたくさん見えます。イワカガミだそうです。4月ごろだと花がきれいだそうですが,今は葉っぱだけになっています。上りが急になると,あたりはブナの林になり,若葉のやわらかな緑が鮮やかです。うれしくなり,MTBで下ってみたり。そのブナ林を抜けると,最後の急登になります。とはいっても,山頂は目の前です。さほど時間はかからず,山頂(B)へ。

  
ブナの林を下る 高竜寺ヶ岳山頂
ブナの林を下る
高竜寺ヶ岳山頂

山頂は芝生広場

山頂の少し下には東屋があり,山頂付近はなだらかな芝生広場になっています。三角点(二等三角点 点名資母村 696.7)のすぐ横の木には登頂記念のプレートがたくさん下がっています。その脇には,金属製の山名標示板が立っています。このあたりだけを見ると,山頂というよりも,公園の一角といった感じです。その芝生広場に立つと,330度の展望が楽しめます。北は,日本海と小天橋。南は,大江山から床尾山,その奥には電波塔の建つ粟鹿山のなだらかな山容が見えます。予想通りの展望の良さに気をよくして,少し早めのランチタイムにします。

いつものように,コンビニ弁当に,夏場の定番ざるそばです。もちろん,暑くても,食後は熱〜いコーヒーです。日差しは夏を思わせるものがありますが,山頂を吹き抜ける風はさわやかです。このまま,この芝生の上で昼寝というのもいいですねぇ。

いきなりの極楽ダウンヒル!

すっかり,なごんだあとは,下山にとりかかります。下山ルートは,このまま県境を西にたどり,円城寺峠から法沢山に向かうというものです。もちろん,道があるかどうかは,不明です。でも,地形図には点線ルートがあるうえに,県境なので,踏み跡ぐらいはあるでしょう。とりあえずは,南麓の高竜寺に下るルートを進みます。山頂からいきなりの急な下りです。でも,路面がフラットなのでMTBで下りやすい。気分よく,ダウンヒルを楽しみます。下りきると,今度は少し上り返して,小ピーク(C)へ。ここから登山道は南に下っています。しかし,県境尾根は直進です。その県境尾根を見ると,山道どころか踏み跡さえも見えないササヤブです。♪どうする〜♪

  
高竜寺ヶ岳山頂直下の極楽ダウンヒル ササヤブを強引に走る
高竜寺ヶ岳山頂直下の極楽ダウンヒル
ササヤブを強引に走る

ササヤブですが,MTBに乗って強引に突破できそうです。とりあえず,行ける所まで行ってみましょう。GO,GO,GO!1mほどのササなので,強行突破はできます。しかし,ササで路面が見えないのが恐怖です。ところどころに木の根や倒木があるだけに,気は抜けません。踏み跡すらない下りですが,MTBに乗れるだけでマシというものです。踏み跡はありませんが,ところどころに境界を示すコンクリート杭が頭を出しています。こちらも要注意です。でも,境界杭があるということは,この尾根が県境尾根ということです。だったら,地形図が正しければ踏み跡ぐらいはあってもいいのになぁ。繁殖力の強いササに消されてしまったのでしょうか。

県境尾根はヤブヤブヤブ

そんなことを考えながら小ピーク(D)へ。このピークから県境尾根は南に向かっていますが,西に向かう尾根の方がなだらかだし,尾根らしい。地形図とコンパスで方向を確認して,南に向かいます。ところが,この尾根が大変。ササヤブに潅木が林立し,おまけに倒木も多い。MTBに乗るどころか,押すのさえ大変です。地形図では,なだらかな下りの尾根だというのに,なんじゃこりゃ〜!?しかも,さっきのピークから西の尾根を見ると,MTBに乗れそうな尾根です。尾根の下を見ると,林道もあります。何だか,見た目では西の尾根の方が県境尾根に見えます。となりの尾根は,極楽に見える?

542のピーク付近になると,右手に害獣除けのネットが出現。さらに,このあたりから木々が斜めや横に倒れて生育います。おそらく,積雪のためにまっすぐ育てないのでしょう。そのゆがんだ木々のために,MTBが引っかかり,もう大変。この尾根をO柿さんは登ったらしいのですが,ホンマかいなぁ。下りでもこんなに大変なのに,登りだなんて。考えたくもありません。

ますます木々が密生し,前進が困難になったところで,ネットの向こう側に出ることにします。ネットを越えると,なんと歩きやすいことか。気分を取り直して,前進。ネット沿いに進んでいると,しだいに尾根が北に向かっています。おや?こりゃあ,ヘンだなぁ。地形図を見ると,どうやら支尾根に入り込んでいるようです。バック,バック。小ピーク(E)をトラバースし,県境尾根に復帰。あいかわらず,乗れない尾根ですが,先ほどよりはまともに歩けます。そして,最後のピークへ。

  
県境尾根から見る小天橋 苔生す円城寺峠
県境尾根から見る小天橋
苔生す円城寺峠

ようやく円城寺峠へ

このピークから峠はすぐです。ここで横着を企み,歩きやすい植林沿いを下り始めると,こりゃああきまへん!県境尾根から少しずれています。しかたなく,植林の中の尾根を下り,円城寺峠の上部へ。ここから峠へは,激下りです。S田さんは迂回して植林の中を下るようです。でも,それもあまり歩きやすそうにないので,このまま激下りを下ることにしましょう。立ち木につかまりながら,ずるずる。MTBもあるので,これまた大変。でも,最後はガケにもなっていなかったので,なんとか峠(F)へ。

峠には,久美浜町の川上小学校6年生たちによる峠越え記念の木柱が3本立っています。その脇には,フタリシズカの群落があります。峠の両側は,切り立っていますが,久美浜町側に少し行くと,苔むした石垣や石像もあります。昔は,この峠が交通の要所だったのでしょう。時間も時間ですし,法沢山への尾根も,これまでと同じようなヤブが予想されるので,縦走はこれにて終了。さて,これから地形図にある破線ルートを南下することにしましょう。はじめは,谷の右岸についた踏み跡をたどります。もちろん,MTBには乗ることはできません。う〜ん,残念。

しばらくは,押しが続きますが,ようやく林道へ。やっと乗れるぞ〜!久しぶりの乗車に,思わず笑みがこぼれます。しかも,林道なのでスピードが出ます。気分よく下っていると,左の谷から鹿が出現!数m先を走り去っていきました。数秒でしたが,鹿を追走するものの,やはり鹿は速い。そして,最後は,害獣除けの電線に激突寸前。フルブレーキで,なんとかストップ。やれやれ,最後まで気の抜けない縦走でした。あとは,車道をチンタラ走って車まで。

  
麓の集落にある道標
麓の集落にある道標

今回の縦走コースは,やはり妥当とはいえません。MTBで行くのなら,我々が登ったルートで登り,下りは尉ヶ畑峠から久美浜町側に下るのが楽しそうです。下山後のたんたんトンネルを走るのが,ちょっと恐い気もしますが,新しいトンネルなので道幅が広いでしょうから,MTBで走っても大丈夫でしょう。

 

スタート10:00  尉ヶ畑峠10:30  登山口10:45  高竜寺ヶ岳山頂11:25〜12:15  小ピーク分岐点12:30  円城寺峠14:30  下山終了15:10


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