ガスと倒木の生野の道 洞滝から巡視路へ(2004.10.31)


  
P・@〜F
P・@〜F

台風の威力

秋晴れの続かない今日この頃。今日も今日とて,晴れの天気予報にもかかわらず,生野に近づくにつれて上空は灰色の雲が広がっています。地震に台風,それに秋の長雨。日本はいったいどうなってんねん?!と思ってしまいます。でも,こんなことって,地球が誕生してからの長いスパンで見ると,大したことではないのでしょうね。それを,10年や20年の短いスパンで見て,異常だ!異常だ!と騒ぐのはどうかと思ったりしますが,それでもやっぱり,週末に雨が降るとちょっと怒りモードになってしまうとです。

雨の心配をしながら,青垣峠(地形図では生野峠)を越え,麓の梅ケ畑への入り口へ。神社の手前の空き地(P)に車をとめ,MTBで出発です。目指すは,南にある新田への峠です。何年も前にこの林道を新田から下ったことがあるのですが,全く記憶にありません。

六地蔵を過ぎ,梅ケ畑の集落へ。集落ったって,数軒の人家があるだけで,実際に人が住んでいるのはそのうちの2,3軒でしょう。山の斜面を見ると,崩落した斜面が見えます。近寄ると,なんと!その倒木は谷を越えて林道にも広がっています。早速,台風の影響が現れています。倒木を迂回し,植林の中を過ぎると,木立の中にコテージが何軒かたっています。車で林道を通れないためか,利用者はもちろん,管理人すらいません。このあたりは,夏場はヒルがいるということですが,そんなところに泊る人がいるのでしょうか。考えただけでも,キッショ〜!

  
梅ケ畑の六地蔵 林道をふさぐ倒木
梅ケ畑の六地蔵
林道をふさぐ倒木

洞滝

コテージを過ぎると,またもや林道に倒木が。何ヶ所にもある倒木を越えるのですが,MTBを担いでいる身にとっては,けっこう大変です。何ヶ所にもある倒木ポイントを過ぎると,ようやく,目指す洞滝(@)です。林道からそれらしい流れは見えますが,なんともショボイ。滝というよりも,単なる段差という感じです。足尾の滝の1割にも満たないスケールにちょっとガッカリ。でも,せっかくなので近寄ってみましょう。

小川を越え,滝に近づくと,滝のスケールよりもそのまわりのようすにビックリ。なんと!滝を囲むようにあたりが大きくえぐれています。洞滝の「洞」というのが,この地形のことをいっているのでしょう。そしてそこには,お決まりの祠が。大岩があれば祀り,大穴があれば祀り,滝があれば祀り,大木があれば祀る。古代日本のアニミズムは現代にも生きてるんですねぇ。

  
洞滝 その1 洞滝 その2
洞滝 その1
洞滝 その2

洞滝は,5〜7mほどの落差で,しかも先日の台風の影響で倒木があるので,見た目はあまりいい感じではありません。倒木がない時なら,まわりの地形とあいまって,それなりに見応えがあったのでしょう。こんな所にも台風の影響が現れています。

ガスにけむる峠

林道に戻り,MTBで峠を目指します。しだいに倒木はなくなり,快調に林道を進みます。舗装がきれ,地道になると,もうひとがんばり。登るにつれて,あたりはガスっぽくなってきます。遠くの山やまはガスで白くかすみ,あたりもひんやり。地形図にある破線ルートは見つけられず,林道をさらに登ります。上るにつれて,ゆるやかになるので,楽チンです。ただ,ガスで遠望がきかないのが残念です。

ガスっぽい中を峠(A)へ。1年半前に加美アルプスから焼山谷へ縦走した時以来です。この峠は,S田さんによると「新田越え」というのだそうですが,地形図にも峠の名前はありません。峠には,峠の名前を示す標示はありませんが,「帰去来」の石碑があります。新田側を見ると,通行止めの標示があります。ということは,この峠に来るのは歩きか自転車でなきゃあ来られないということ。なるほど,誰もいないはずです。

定番の記念撮影を終え,以前に来た時とは違って,今日は町境尾根をたどって三角点ピークにいくことにしましょう。切れ落ちた法面の上部を登り,尾根へ。尾根から見ても,まわりはガスで白っぽくなっています。今日の展望はダメだこりゃ。MTBを肩に三角点ピークまで登ります。林道からはしだいに離れますが,S田さんによるとガスさえなければ紅葉がきれいだとか。ちょっと残念。

  
「帰去来」石碑の峠 三角点ピーク
「帰去来」石碑の峠
三角点ピーク

ガスにけむる紅葉

最後の急登を終えると,三角点ピーク(四等三角点 点名高路奥 813.6)です。ここの三角点は,上部が白ペンキで塗られています。ちょうどランチタイムなので,このピークでランチとします。風はなく,あたりはガスがたちこめ,幻想的な雰囲気のん中でのランチです。早速,ガスコンロに火をつけるものの,肝心のガスボンベにガスが少ない。あたりはガスが充満しているのに,ボンベの中にはガスがないとはこれいかに?心細くなったガスでコーヒーまで沸かし,メデタシ,メデタシ。

おなかが一杯になったところで,尾根縦走の再開です。細い尾根は,あいかわらず,MTBには乗れませんが,ガスの中の縦走は深山の趣がいっぱいです。と,前方に岩場出現!MTBを担いで登るには,ちょっと大変。かといって,巻き道はなし。しかたがないので,岩場を直登。ガスで濡れた岩場は滑りやすい。ましてや,SPDの靴なので,危険このうえなし。足場に気をつけながら,慎重に登る。ふり返ると,眼下に九十九折の林道と色づいた木々が見えます。紅葉の最盛期には,さぞかしきれいなことでしょう。

巡視路にも台風のつめ跡が

  
町境尾根にある岩場 根こそぎ倒れた大木
町境尾根にある岩場
根こそぎ倒れた大木

岩場を越え,小ピークを越えると,見覚えのある尾根へ。南にある鉄塔からの巡視路と合流です。この尾根も倒木があちこちにあり,台風の影響大です。巡視路入口(B)に着き,巡視路を見るとプラ階段が続いています。ありゃまぁ。MTBを肩にプラ階段を下っていると,根こそぎ倒れた大木が何本もあります。中には,プラ階段ごと持ち上げている倒木もあります。あんなに大きな木が倒れるなんて,台風の威力ってすんごいですねぇ。あらためて,ビックリ。

巡視路とはいえ,台風のために折れた枝などがあちこちにあり,なかなかMTBに乗れません。地形図では,アップダウンのない平坦な尾根のはずなんだけどなぁ。ブツブツぼやきながら巡視路を進みます。ところで,このあたりの巡視路は,「火の用心」プレートがまったくありません。プラ階段はあったのに,どうしてなのでしょう。行って来いの鉄塔があったりするというのに。その行って来い鉄塔への尾根分岐点(C)を過ぎると,ようやくMTB乗車可能に。喜び勇んでMTBに乗りますが,いきなり転倒!見ると,折れた木の枝にタイヤで滑った跡が。しかし,転倒はこれだけにとどまらず。木の枝がホイルに絡んだり,木の枝につまづいたり,木の枝に滑ったり。恐るべし,木の枝。

  
ようやくMTBで快走 でも,調子に乗っていると…
ようやくMTBで快走
でも,調子に乗っていると…

「火の用心」のない巡視路

気分よくMTBで走った後は,702ピークを巻きます。片斜面の極細巡視路は,withMTBだと歩きにくい。足元に気をつけながら,702ピーク南西の尾根へ。ようやくここにきて,「火の用心」プレートが出現。はて?とりあえず,鉄塔に行ってみましょう。鉄塔(D)から尾根を確認し,なだらかな尾根へ下ります。これまでとは違って,尾根がなだらかなだけに要注意です。方向と現在地を確認し,MTBに乗ったり,押したりで,巡視路を北上。ピークを直角に曲がり,下りきると,前方がいきなり開けます。これまでは薄暗い林の中の道だけに,開放的な気分になります。が,顔に冷たいものがポツリポツリ。

最後の鉄塔目指して,斜面を横切り,尾根を下ります。この尾根からの展望がなかなかGoodです。足元には車道を走る車が小さく見え,正面には生野の山やまが見えています。ところが,よく見ると,その車道の手前には川があります。でも,地形図を見ると橋の記号はなし。???どやさ???

橋のない巡視路

とりあえず,川まで下るどォ〜!鉄塔(E)を過ぎ,尾根を下っていると,巡視路の真ん中に倒木が山盛り。しかたなく,倒木を迂回すると,巡視路がわからなくなってしまいました。???こうなれば,植林の中を下るしかおまへん。行け!下れ!しばしのMTBを楽しみ,川のそばへ。見ると,川から車道へはコンクリート護岸です。とても登れそうにありません。しかも,肝心の橋が見当たりません。さて,どうする〜?

  
展望尾根を下る 渡渉withMTB
展望尾根を下る
渡渉wihtMTB

上流に行けば小学校がありますが,そこまでに岩場があり,そこをクリアするのが大変そう。下流には田んぼがあるので,橋があるハズ。距離も短いので,田んぼから橋を渡って車道に行きましょう。田んぼがあるためか,植林を抜けると,しっかりした道があります。ところが,田んぼを見ると,廃田のようです。ということは,…。橋があるであろう地点(F)に下り立ち,川を見ると,あるハズの橋がない!橋があったであろうこん跡は,両岸から道が下っていることでもわかります。でも,橋がなきゃあねぇ。でもでも,ここ以外に渡渉できそうなポイントはありません。こうなりゃあ,川に入って渡るしかありません。今日,初めて使うLAKEのMTBシューズは水没の憂き目に。ジャブジャブと川を渡り,無事,車道へ。帰る道すがら橋を探したのですが,結局,見当たらず。巡視路だと鉄の橋があるハズなのに,それすらなし。そういえば,「火の用心」プレートも途中までなかったし。ここの巡視路は一味違うようです。

強くなった雨の中,MTBを走らせ,駐車ポイント(P)へ。今日は,山中の乗車率が20%。もちろん,峠までの林道の乗車率は100%です。地形図では,MTB乗り乗りの尾根のように見えますが,実際はそれほどではありませんでした。やっぱり,行ってみなきゃあわかりません。

 

駐車場10:15  洞滝10:58  峠(新田越え)11:35  三角点ピーク11:54  巡視路入口12:50  下山(渡渉)14:38


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