信仰の大岩と山頂 こぶ岩から三角点山へ(2004.10.3)


  
P・@〜G
P・@〜G

雨の南限へ

前日は昼から青空がのぞくほどになっていましたが,夜中にはまたもや雨。朝起きると,上空は厚い雲におおわれています。県の北中部はすでに雨模様。S田さんと協議の結果,雨が降っていないぎりぎりの北限,西脇付近の山に行くことにします。途中の小野バイパスから見ると,右手の北摂方面は,空気が澄み,雨は降っていないようです。ところが,左手の笠形山はガスでおおわれ,その近くの山々も灰色におおわれています。ということは,やはり西脇が天気の変わり目?

あれやこれやと天気を目視しながら,西脇へ。やっぱり,このあたりまが限界だといことで,今日は黒田庄町のこぶ岩見物に出かけましょう。S田さんによると,その名の通りにこぶし大の岩がくっついたような大岩で,しかも裏側は何かでスパッと切り落としたかのように真っ平なんだそうです。何とも不思議な岩です。

黒田庄町に入ると,門柳川に沿って進みます。左手に白山,右手にはこれから行くかもしれない三角点山から東の稜線が続いています。日時計の丘キャンプ場を過ぎ,さらに進みます。「門柳温泉」の看板がありますが,今は営業していないとか。こんなところに温泉があったとは,ビックリです。さらにビックリは,道のつきあたり付近にお好み焼屋があること。こんな山奥にまでお好み焼を食べに来る人って?

信仰のこぶ岩へ

車を道路脇のスペース(P)にとめ,歩きで出発です。あいかわらず,空は灰色です。とりあえず,こぶ岩見物に出かけましょう。「こぶ岩」の割れたプレートが付いた橋を渡り,別荘地へ。バブル期に開発されたであろうこの別荘地は,何軒かの別荘が建っていますが,空き地も多い。この空き地が売れるほどの経済復興は,永遠にあり得ないのでしょうか。

別荘地の最奥にこぶ岩への山道があります。先ほどまで降っていたであろう雨で路面はぬれています。クモの巣も時々あり,我々が今日初めてのこぶ岩見物人のようです。道の脇には,またしても「秋の味覚」が。

こぶ岩への道は,道標があちこちにあるので,迷うことはありません。沢を渡り,朽ちた木の階段を上り,右手の谷に壊れたトタンのトイレ?が見えると,こぶ岩はすぐ上です。朽ちた木の階段を上り,こぶ岩のある広場(@)へ。尾根から少し下がった所にありますが,あたりは広場になっており,こぶ岩の前には祠,その手前にはトタンでできた小屋?があります。

  
裏から見るこぶ岩 こぶ岩を正面から
裏か見るこぶ岩
こぶ岩を正面から

こぶ岩を見ると,なるほど,こぶし大の岩がまわりにくっついているように見え,それらがまるで「こぶ」のように見えます。その一つ一つを見ると,花崗岩のように見えます。花崗岩の大岩が風化して,このようにこぶこぶになったのでしょうか。裏側を見ると,なるほど,S田さんが不思議に思うようにきれいに切れ落ちて,真っ平らな面になっています。なかなかナゾの多いこぶ岩です。だからでしょうか,このこぶ岩が信仰の対象になっているようで,その前には祠があり,大岩のまわりにはしめ繩までがかかっています。かたわらに立つ案内板を見ると,こぶ岩の効能まで書かれています。さすがは,信仰心の深い日本人の仕業です。科学的思考のかけらも感じさせません。

こぶ岩
こぶやがん封じによく効く霊験あらたかな岩
高さ 4.5米  まわり 10米余
がん・ようちょう悪性皮ふ病など封じの神
江戸時代の中期享保年間から自然の神として信仰をあつめている

自然?人工?

こぶ岩見物を終え,さてどうする?空を見ると,あいかわらずの灰色。でも,もうこれ以上天気が悪くなるようには思えません。三角点山目指して縦走といきますか。もし,途中で雨が降れば,三角点山手前の鞍部から日時計の丘キャンプ場に下ることにしましょう。運がよければ,三角点山から大パノラマが楽しめるでしょう。

ということで,尾根を登ることにしますが,早くも踏み跡程度の道です。しかも,まわりの木や草は雨でぬれているので,歩を進めるほどにズボンはぬれてしまいます。先が思いやられますが,しばらくすると歩きやすい道になり,一安心。このまま,上部のピークに向かいましょう。

ところが,勾配が急になるあたりで左手にきれいな山道があります。このまま尾根直登してもいいのですが,歩きやすそうな山道をちょっと探険。しばらく進むと,山道はしだいに高度を上げ,ピークに向かっているようです。ならば,この山道でピークを目指してみましょう。

道は植林の中へ。そこから道は不明瞭になっています。急斜面の植林を見ると,なにやら石垣のようなものが。どれどれ?と近寄ってみると,板状になった岩が積み重なっています。節理?にしては,少し不規則過ぎます。かといって,人工物と考えると,こんなところにわざわざ石垣を造る目的が?です。しかも,あたりの斜面には同じような板状の岩があちこちにあります。う〜む,こぶ岩に続いての本日二つ目のミステリーポイントです。しかも,見上げると,斜面のさらに上には岩壁がそそり立っています。

岩壁からは斜面を横切り,歩きやすそうな東の尾根を登ることにします。かすかな踏み跡をたどり,ピーク(A)に登ります。ピークも雑木林に囲まれ,まったく展望はなし。黒田庄町と西脇市の境界を示す,コンクリート杭があるだけです。登頂記念に落ちていた牛乳ビンにキノコを生けてっとぉ。

  
植林の中の岩壁 雑木に囲まれた尾根道
植林の中の岩壁
雑木に囲まれた尾根道

ガスの杉原山へ

あいかわらずの天気ですが,雨がすぐに降るという感じはないので,予定通り,東にある三角点ピーク杉原山に行ってみましょう。展望のない雑木林の中の尾根道ですが,こんなところにもビニールテープのマーキングあり,物好きがいるもんだなぁと感心。ところが,物好きどころか,Oさんの赤布マーキングも発見。こんな所をMTBを持って歩いたの?やはり,O柿さんは,常人には計り知れないサイボーグです。

雑木林の中を東に進みます。小さなピークを越えると,杉原山に向かって徐々に高度を上げていきます。しだいにまわりはガスで白っぽくなってきますが,雨が降る様子はありません。木立の間から展望を見ると,ガスで真っ白。下界から見ると,このあたりはすっぽりとガスにおおわれているのでしょう。このガスを抜けると,雲海が見えるのかな?

  
秋の味覚? その1 杉原山の三角点
秋の味覚? その1
杉原山の三角点

途中の急登では,プチ迷走。ピークを巻こうとしたばっかりに,踏み跡すら消え,木立の間を直登することになってしまいました。でも,このあたりは,木立の間はどこでも歩けるので,道にこだわらなくてもOK。急登を終えると,山頂への上りです。途中には岩があり,展望を楽しめますが,今日はガスで真っ白。杉原山の山頂でも,まわりは真っ白。さほどよくない山頂からの展望ですが,今日は360度の大パノラマポイントでも真っ白です。三角点(三等三角点 点名中畑 598.2)(B)ピークにしては,チョット悲しい。

下りは要注意!

杉原山山頂をあとに,来た尾根を戻ります。急な下りのうえに展望がないので,目測ができません。しだいに南に下りはじめ,チョット軌道修正。尾根の中央部を進みます。それにしても,展望のない尾根歩きはな〜んもおもろないなぁ。しかも,ガスでまわりの木々はびしょぬれ,服もびしょぬれ。風が吹くと寒ささえ感じます。今日はなんだかなぁ。

先ほどのピーク(A)に戻り,牛乳ビンを乗せたコンクリート杭から磁石で方向を確認し,目指すは219鞍部です。ピークからもテープがあり,踏み跡も明瞭なのでNoProblemです。順調に下ります。ただ,気をつけなきゃあいけないのが,尾根の分岐点です。ピークから少し下ったところに,東に下る尾根があります。そちらに下らないように,右手を注意です。ところが,いつしか,左手に尾根が見え,行く手にふもとの集落が見えます。おや???そげなことがありゃあすか!気をつけたつもりなのに,いつの間にやら要注意尾根に入っています。これはいかんガヤ。尾根を登り返して,分岐点を探すと,ありました,ありました。西に急な下りがあります。でも,踏み跡は要注意尾根に向かう方が明瞭です。う〜ん,やっぱり要注意やね。

縦走尾根に戻り,鞍部を目指します。下りきる手前に展望の良さそうな松の木が1本。登ってみましょう。まずは,S田さん。ところが,なんと!松の木から転落。猿も木から落ちる?というわけではなさそうです。ふだんの行いによるものでしょう。人の知らないところで,どんなことをしているのでしょう。いつもは,バチだの祟りだのと言っているのにもかかわらず,いつもバチが当たるのはS田さんです。「信じるものこそ,呪われる」 嗚呼,無情。

しかも,呪いはこれだけで終わっていはいなかったのです。それは…。

再び木登りに挑戦することはなく,さっさと歩き始めるS田さん。鞍部から少し登り返したところ(C)で,右手の尾根に進むハズ。ところが,踏み跡が不明瞭で,チョット不安。あたりをうろうろするものの,結局,縦走尾根は先ほどの地点(C)から急な下りを下るハズということでGO!

  
秋の味覚? その2 秋の味覚? その3
秋の味覚? その2
秋の味覚? その3

今度はクモの巣とシダでだちゃかんがね

下り始めると,テープがあり,踏み跡も明瞭になっています。木立の間からは,門柳川沿いの集落が見えます。急な下りを下りきると,木立が少なくなり,多少展望がよくなりますが,足元にシダが広がってきます。時には,腰までシダが伸び,これまた歩きにくい。しかも,高度が下がってきたためか,クモの巣が多くなり,クモの巣除去マシーン3号の登場となってしまいました。先ほどまでの展望のないくらい雑木林の中を歩くのもイヤですが,シダとクモの巣もイヤだガヤ。

イヤ〜なシダをかき分け,進みます。右手を見ると,白山とガスに包まれた妙見山が見えています。晴れてればもっときれいに見えるのでしょうがねぇ。残念ザンス。さらにクモの巣とシダをかき分け,進みます。行く手のはるか先に,鞍部らしいものとその向うにそそり立つ三角点山が見えています。しかも,それまでにはいくつかのピークがあります。ドエリャア遠いガヤ。

右手には門柳川沿いの集落,左手には419ピークからの尾根を見ながら,小さなアップダウンを越えていきます。あいかわらず,シダとクモの巣が多く,立ち止まることしばしば。まだまだ先だというのに,なかなか進まんがや。

祟りジャァ〜!

324ピークに近づくと,ピークにアンテナがあるのが見えます。あのピークからはきれいな道があるのでしょうか。期待をもって,324ピーク(D)へ。共同受信用?のアンテナはありますが,はっきりとした道はありません。アンテナを設置したのはずいぶん前のことでしょうか。それでも,正面に三角点があり,左手には記念池,右手には日時計の丘キャンプ場が見え,展望はこれまでで一番いい。んだで,ここでランチタイムにしよみゃぁか。ところが,ここで…。

いつものコンビニ弁当に,今日は気温が低いので温かいワンタンメンです。S田さんは,本格的な味噌煮込みうどんです。麺もコシがあり,鶏肉も入っています。山の上で食するには贅沢にも思える一品です。予想外の一品に気をよくしてS田さんは,味噌煮込みうどんを食しています。ところが,ここで祟りその2が。本格味噌煮込みうどんの汁が,服にこぼれてしまいました。アッチッチ!しかも,味噌の香りがプ〜ン。祟りジャァ〜!でもこれで,いつまでも本格味噌煮込みうどんの余韻を楽しめるってか?

ティッシュを探して,リュックの中を探すS田さんにさらなる祟りが。リュックの底でなにやらねちょっとしたものが。見ると,フルーツゼリーの汁がこぼれています。さっきの松の木からの転落の際のショックで,ゼリーの口が開いてしまったようです。本格味噌煮込みうどんをそっちのけで,大慌てのS田さん。やはり,「信じるものこそ,祟られる」 合掌〜!

あわただしいランチタイムを終え,219鞍部に向かって行こみゃぁ〜か。と,数m進んだところでビックリ!尾根は岩場になり,270度の大パノラマが広がっているのです。本日一番の大展望です。この大展望を楽しみながらランチをしたかったなぁ。この大パノラマに,S田さんは「もういっぺん,ランチしょうかぁ〜」だって。まだ何かこぼすつもりかいなぁ。

  
324ピーク下の岩場から見る三角点山
324ピーク下の岩場から見る三角点山

岩場の大パノラマを楽しんだあとは,再び,シダとクモの巣との格闘です。さっきのアンテナを設置した時は,ここにも道があったのでしょうが。それでも,ようやく,219鞍部(E)へ。この鞍部へは,記念池からの林道が上がってきています。キャンプ所へは,山道が下っています。三角点山へは,正面の尾根を登ります。

いよいよ待望の三角点山へ

いきなりの急登ですが,道はいままでとは大違い。きれいな山道です。MTBで下れるほどです。それでも,クモの巣は健在です。困ったものです。尾根は緩やかになったり,急になったりしながら,山頂に向かっています。左手の記念池の向うにはガスのかかった西光寺山が見え,振り返ると,縦走して来た尾根が見えています。まだ山頂ではないのにこの展望。山頂からの展望が楽しみです。

  
三角点山山頂 三角点山山頂付近から見る西脇の街
三角点山山頂
三角点山山頂付近から見る西脇の街

プチ岩場を越え,山頂手前の小ピークを越えると,待望の三角点山山頂(F)です。山名の通り,三角点(二等三角点 点名上比延 456.0)があります。360度の大パノラマといいたいところですが,すぐ西のピークにある木が伸びているのでそこだけが見えません。ということで,340度の大パノラマです。ガスのかかった西光寺さん,比延山のはるか向うには明石海峡大橋の橋脚が見えます。その右手には高御位山。西の方の山はガスがかかり,何がなんだかわけワカメです。妙見山は,あいかわらずガスの中。東の杉原山が遠くに見えます。期待通りの大パノラマに大満足です。

ところで,この山って,三角点が設置されたから三角点山というのでしょうか。ならば,その三角点が設置されるまでは,なんというお名前だったのでしょう。中腹に愛宕社があるから,愛宕山?それに,山頂に三角点のある山って,他にもいくらでもあるのに,どうしてこの山だけが三角点山って名前になったのかな?でも,いずれにしても山名って,ええ加減なもんだギャ。

下りはおそろしかぁ〜!

ティータイムを終え,下山にとりかかります。少し下ったピークからは,山頂からは木で見えなかった西の展望が眼下に開けています。加古川の流れが右に左に蛇行し,その両側には緑の田んぼが広がっています。のどかな田園風景です。これから下る予定の愛宕ルートを見ると,鋭いピークがいくつかあり,それからの下りもかなり急なようです。下りたって,大変そう。

南福谷コースとの分岐点を右へ。細い尾根を進みます。上から見た急なピークは,見た目ほどの勾配はなく,小さなアップダウンといったところです。尾根の先端からは,左手の谷に向かって急降下。しばらく下ると,木製の役行者像が岩壁の中に祀られています。下の方が朽ち,ちょっと見は幽霊のようです。おお,バチだの祟りだのが当たるかも。

  
チョットこわい役行者木像 中腹にある愛宕社
チョットこわい役行者木像
中腹にある愛宕社

さらに下ると,今度は石でできた祠の愛宕社があります。この下りのハイライトは,それから下です。愛宕社から少し下ると,山道は粘土の固まったような急な路面になり,しかもコケがビッシリ。その上に足を置くと,滑ること滑ること。道の脇の土の上をあるものの,それでも時おり,粘土道に出てしまいます。そのとたん,足がツルリン!ドタン!どえりゃあ,おそがいギャ。なるほど,これが祟りなんかぁ。う〜ん,三角点山,恐るべし。

ツルリン,ツルリンと滑りながらどうにか下山。下山口(G)には「三角点 愛宕ルート登山口  山頂まで約1400m」という標示があります。このルートが三角点山への一般的なルートとは…。下山口は稲荷神社になっており,赤い鳥居がビッシリ並んでいます。その出口には,トイレもあります。さらには,下の池のまわりには古墳。池の中には,祠のある小島まであります。山を下りてからも,見所が多い。このあとは,車をとめた地点まで,ダラダラとウォーキング。頭上を見ると,灰色の雲の切れ間から青空が見えています。結局,雨は降らず。一日中,しっかりと山遊びをしてしまいました。


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