日だまり岩尾根ハイクその1 数曽寺山塊西(2004.12.25)


  
P・@〜D
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数曽寺その2

いよいよ2004年があと1週間ほどになりました。だからといって,何がどうなるわけでも,どうするわけでもありませんが…。今日は久しぶりの山歩きです。S田さんお薦めの数曽寺山塊岩尾根ハイクです。山域は,社町と西脇市の境界にある数曽寺山塊です。この山塊は,麓を走るR372からもその全貌がよく見えます。岩尾根がいくつもあり,300m前後の標高の山には似つかわしくないほどの山容です。数年前にこの山塊の東半分を縦走したのですが,今回は西分を縦走しようという魂胆です。

登り口は,数曽寺谷の西にある別荘地の奥ですが,車をとめるところがありません。しばらくうろつくものの,結局,山口公民館(P)にとめることに。早速,S田さんが近くのお家におジャマして,車をとめる承諾と,山に関する情報を仕入れています。「何なさってるんですかぁ〜」「オッ!エヘッヘッヘッヘ〜!ちょっと,今,あれだガヤ…」「この町のすばらしいところってどんなどころですかぁ〜」「そうさなぁ…」といったやりとりがあったかどうか…。

別荘地へ

今日は歩きなので,リュックを背負ってぶらぶら歩き始めます。別荘地に入ると地図があります。その地図と現地を比べると,まだまだ空き地の方が目立ちます。急な山肌にへばりつくように建てられた別荘は,そのどれもが個性を主張しています。南向きの斜面が多いので,日当たりが良く,それだけでも解放感いっぱいです。S田さんは,しきりにこの別荘地で別荘を建てたいと見果てぬ夢を語っています。「初冬の朝の見果てぬ夢ぞはかなかりける」

別荘地の最上部(@)に到達。りっぱな門構えの別荘の左手から尾根に向かいます。登山口の表示はなく,それらしい印もありませんが,踏み跡だけはしっかりとあります。ふり返ると,200m足らずの標高ですが,別荘地が一望でき,その向こうには,三草山が見えています。

別荘の西側を巻くように踏み跡をたどると,別荘の最上部に出ます。敷地との境界とおぼしきあたりに有刺鉄線で柵ができ,その中には別荘の住人たちがくつろぐためのテーブルとイスがセットされています。なるほど,ここから展望を楽しみながらオープンカフェとはリッチですよねぇ。金が豊かにあると心まで豊かになれる?人はパンのみで生きるにあらず,が…,パンなくして生きることあたわず。…残念!

  
ふもとの別荘地から見る岩尾根 岩尾根を登る
ふもとの別荘地から見る岩尾根
岩尾根を登る

岩尾根!また岩尾根!

別荘から離れると,いよいよ岩尾根の登場です。勾配は急ですが,よく乾いた岩盤はグリップがいいので安心して歩けます。しかも,南向きの斜面なので,冬の日がいっぱいに降り注ぎ,暑いほどです。歩くほどに展望が開け,気分爽快です。やっぱり,岩尾根は楽しいなぁ。

しばらく登ると左手に支尾根(A)が見えてきます。もちろん,この支尾根も岩尾根です。もし,尾根を歩いている人がいれば,目で見えるし,大声で話もできそうなほどです。こういうのを「指乎の間」というのでしょうが,いくらなんでもボクの指はそんなには長くはありません。…残念!

  
1本目の岩尾根(A)
1本目の岩尾根(A)

右手を見ると,そちらにも岩尾根(C)があります。こちらもなかなかの爽快感が期待できそうです。展望を楽しみながら一つ目のピークに登ると,左手にまたもや見事な岩尾根(B)が出現。298ピークから南西に派生する支尾根ですが,先ほどの支尾根に負けず劣らずの見事な岩尾根です。ふもとの道路からもこれらの岩尾根は確認できますが,やはり近くで見るとその爽快感が倍増です。このあたりの風景は,高御位山の岩尾根とよく似ています。あちらが播磨アルプスというのなら,こちらは北播磨アルプスってか?

  
2本目の岩尾根(A)
2本目の岩尾根(A)

岩場のあとは…

ケルンのあるピークをあとに298ピークを目指します。こちらも勾配は急ですが,岩尾根なので歩きやすい。展望もよく,お気楽ハイキングです。ふり返ると,三草山やそのふもとの昭和池,さらにその向こうには播磨の山々と町が見えています。300m足らずの標高でこれだけの展望が得られるというのはチョット不思議な気がします。お得な気分です。

  
ケルンのあるピーク 銀色に光る昭和池
ケルンのあるピーク
銀色に光る昭和池

298ピーク(A)に到着。ここにも小さなケルンがあります。テープもあったりするので,これまでにも何人ものハイカーが訪れたのでしょうが,HPでの記録はまだ見たことがありません。問題は,ここからです。それまでの岩尾根ハイキングからシダ柴イバラハイキングにかわります。なぜか,岩尾根にはこのシダと柴とイバラというのは付き物です。ほとんど土のない貧弱な土地には,シダと柴とイバラしか育たないのでしょうか。育たんでもええのになぁ。

ブツブツ愚痴りながら歩いていると,前を行くS田さんの声。「危ない!」見ると,やせた尾根の途中がいきなり切れ落ちています。こういうのをキレットというのでしょうか。とはいえ,1mほどの段差なので,飛び越せばOKです。せぇ〜のっ!ジャンプ!なぜか,S田さんはへっぴり腰でズリズリと段差をずり落ちてきます。そっちの方が危ないガヤ!

キレットを過ぎても,あいかわらずのシダと柴とイバラの尾根道です。298ピークまであった快適な尾根道はすでに消滅。あるのはシダの中にわずかに残った踏み跡のみ。う〜ん,人生,楽あれば苦ありってところかぁ。でも,苦あればさらに苦ありもっと苦ありってこともあるので,最初だけでも楽があったのでOKということにしておきましょう。

巡視路はいいねぇ

踏み跡をたどって3つ目のピークへ。ここからは,これから進む予定の三角点ピークや鉄塔が見えています。それまでの岩尾根とはちがって,雑木に覆われた斜面がほとんどです。本日のハイライトはすでに終えた感があります。とりあえずは,299.0の三角点ピークへGO!

地形図にあるようになだらかな尾根になり,多少は見晴らしもよくなってきます。気を取り直して,299三角点ピークへ。三角点(四等三角点  点名上三草 299.0)はあるものの,展望はなく,日当たりもよくないのでランチポイントには向きません。すぐ先にある高圧線鉄塔に行ってみましょう。

  
三角点 点名上三草 三角点山の向こうに白山・妙見山
三角点 点名上三草
三角点山の向こうに白山・妙見山

高圧線鉄塔(B)は「播磨線165」とあります。すぐ東には何年か前に登った大坂山(E)が見え,南の三草山もきれいに見えています。朝のもやがなくなり,空気が澄んできたようです。地形図にはここに向かって破線ルートが記されていますが,それらしい道は見当たらず。上空には雲が広がり,日当たりが悪くなってきたので,風を避けてのランチとなってしまいました。S田さんは,あいかわらず,モチ入り鍋焼きうどんです。というボクも,あいかわらず,お弁当にこうどんです。今年一年,結局はな〜んの進歩も変化もないおっさんコンビです。

オレンジテープ

ランチタイムを終え,縦走の再開です。まずは,眼下にある巡視路を下ります。巡視路は,数曽寺谷の最深部の峠に下っているので,途中で左の尾根に入らなければなりません。ここが要注意です。とはいえ,巡視路は快適そのもので,気持ちがいい。大坂山を見ながら,尾根の先端に。このあたりから北の尾根を探さなきゃあと思っていると,これまでに何回か登場したオレンジのテープが。その奥を見ると,北に向かう踏み跡があります。なるほど,このオレンジテープの主も我々と同じ計画だったのかな?

当たり前のことながら,それまでの巡視路と一変してヤブっぽい尾根道に。それでも踏み跡ははっきりしているので,少しは楽です。それにしてもこんなところを,我々以外のも歩いた人がいるというのはビックリです。人のことは言えんけど,物好きにも程があるっちゅうねん。

急登を終えると,320ピークです。ここから鉄塔までは小さなアップダウンがあります。尾根道には踏み跡はありますが,シダ藪の中を通ることもあるので,チョットいや。右手には399.3の三角点ピーク金城山(D)がどっしりと山容を見せています。S田さんの朝の聞き込みによると,我々の通ったルートからあの金城山まで行けるとのこと。でも,これから先が大変です。次のピークから下るにしても,地形図を見るとかなりの急斜面です。ガケもあるようなので,一般的なルートではなさそうな。

峠への激下り

このあたりで,S田さんは,金城山へ行くことを提案。しかも,峠には昔は茶屋もあったそうで,その跡を見るのも一興とか。しかも,予定の巡視路ルートはまだまだ先で,かなりの時間がかかりそうです。巡視路に固執するわけではないので,S田さんの提案にあっさりと同意。でも,峠にどうやって下りるかなぁ。

320ピークから次のピーク(C)に到着。尾根道はさらにヤブっぽくなっています。北を見ると,先ほどのオレンジテープが,峠への入口を暗示するかのように木にくくりつけられています。S田さんは,こんなところからわざわざ峠に下りるんだから,きっと峠に何かあるんやでと興味深げです。なるほど,それはおもしろそうだギャア。行こみゃあか。

しかしというか,当然というか,峠への下りは急斜面です。踏み跡はあるものの,立ち木につかまりながら足元に注意!ズルズル滑りながら,あっちへ行ったり,こっちへ行ったり。途中からは踏み跡なんだか,単なる木の間なんだかわからなくなってしまいましたが,とにかく下っていることは確かです。もちろん,方向も間違いはありません。見晴らしのいい地点で地形図を確認すると,何と!地形図では峠は最低鞍部より少し上にあります。はて?こんなことってあるんかいなぁ。

  
峠へのヤブの激下り 峠
峠へのヤブの激下り

さらに下り,どんどん下り,もっと下り,ついには峠(D)へ。おや?やっぱり,峠は最低鞍部だったガヤ。この峠には,西脇市?の設定した金城山への登山口がありますが,標示はありません。テープがあるだけです。まわりを見まわしても,茶屋があったような広場は見あたりません。結局は,何にもない,山の中の小さな峠かぁ。あの急斜面をわざわざ下ってきたのが,チョットむなしい。ガッカリ。

帰りはお散歩気分

金城山へ登る時間はないので,このまま数曽寺谷から帰りましょう。金城山への登山道となっているためか,道はよく整備され,倒木なども切って退けられています。峠からだとMTBでもほぼ全乗りです。だからといって,そこまでMTBを担いでこようという気にはなりませんが。植林の中の道なので,薄暗いものの,風もなく快適です。沢を越え,林道に出ると,数曽寺谷への峠道はすぐです。

そして,峠道へ。ここは,前回,数曽寺山塊の北側を縦走した時にも帰りに通った道です。車こそ通れませんが,MTBやオフロードバイクなら余裕。それでも登るにつれて,道の横にある小川に倒木や流木が目立ちます。先の台風で,このあたりもかなり荒れたのでしょう。こうやって,道が残っているだけでもマシかも。

  
数曽寺谷の峠
数曽寺谷の峠

そして,見覚えのある峠へ。ここには西から巡視路が下ってきており,東へも踏み跡があります。展望はまったくなく,名前すら付いていない峠ですが,マーキングのテープはあちこちにいっぱい。何でこんなにテープが必要なんやと言いたくなってしまいます。でも,中には見たことのあるオレンジテープもあります。彼の御仁はいったいどんなルートでどこへ登ったのでしょう。この山塊を歩きまくっているのでしょうか。「数曽寺山を愛する会」だったりして。

峠を越えると,ガレた山道になります。これから数曽寺池に出るまでの間に,何回も小川を横切ります。時には小川の中を歩くこともあります。その小川の水も,時には表面を流れたり,時は伏流水となって川底深くを流れていたりします。左手には,巡視路もあります。2つ目の巡視路は見覚えのあるものです。数年前にこの巡視路から登って,大坂山から北の山塊を縦走したんだよなぁ。

谷が広くなり,イノシシ捕獲用のオリで一芸をかまし,目の前に池が見えるとそこが数曽寺池です。まわりには別荘が建ち,その裏には岩尾根が見えています。結局,今日のルートのハイライトは,前半の岩場です。あの岩場を巡るハイキングコースがあれば,短いながらも人気スポットになりそうです。昨今のハイキングブームで,登山コースを整備する自治体が多いのですから,社町もこのあたりを整備するのも一策かと。かくして日だまり岩尾根ハイクは無事終了。メデタシ,メデタシ。

 

山ノ口公民館 9:30   登リ口 9:45   298ピーク 10:04  三角点ピーク 11:20  高圧線鉄塔bP65 11:30〜12:20   峠 13:10   数曽寺峠 13:50   数曽寺池 14:35


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