お山はツツジの花盛り 日笠山〜一本松山(2006.4.22)
久々のMTB
最近は,週末になると雨模様で,なかなか遊びに行けません。晴れても,いろいろ用事があったり。そこで,今回は,昼間での時間を利用して,MTBで遊ぶことにしました。時間があまりないので,遠出はできません。近場で…と考えていると,思いついたのが日笠山です。この時期はツツジの花がきれいだということです。しかも,MTBの乗車率も高い。さらには,超近場。よし!日笠山へ行くドォ〜!
久しぶりにMTBの準備をし,日笠山(P)へ。桜の終わった日笠山は誰もいないだろうという予想に反し,バードウォッチングの人やら散歩?の人やら。多くはありませんが,この公園を利用する人はいるようです。
入口に行くと,「起き上がり古木」のプレートがあります。神戸新聞にも紹介されていましたが,何ヶ月も倒れていた木が,ある朝,起き上がっていたというのです。理由は諸説あるそうですが,決め手はないとか。いずれにしても,日笠山縦走路に見所が一つ増えたことになります。
遊歩道化した縦走路
MTBで縦走路に入ると,最初のピーク。展望所のあるピークですが,その上りには木の階段ができています。その木の階段を上ると,またもやビックリ!数年前は,木立のためにほとんど展望のなかった展望所ですが,今では南側の木が切り払われ,180度の展望が広がっています。木のベンチもあり,お休み所となっているようです。数年前に,牛谷トンネル側から始まった整備事業が,東端の日笠山まで進んだのでしょう。こうなると,日笠山縦走路の全コースが公園化されてしまったようで,ちょっと???です。
展望所から一旦下り,急な上りを登り終えると,今度はピークの北側を下ります。その途中にあるのが「起き上がり古木」です。この日は,作業をしているところでしたが,起き上がりの不思議さに神の力を感じたのでしょうか,その幹には紙垂が巻きつけられています。起き上がりのご利益にあやかろうというのでしょうか。
馬坂峠(@)に到着。ここは,小さな車なら通り抜けることができそうなほど,整備された峠道です。ここからは,なだらかな坂道を上ります。最初は,畑の横を通るのですが,すぐに片斜面の山道となります。谷側に落っこちないように注意です。そして,上りきった所が鉄塔のすぐ上の広場です。ここも整備され,木のベンチが置かれています。鉄塔はすぐ下です。
巡視路は畑の中へ
鉄塔で,縦走は一旦中止。西に下る巡視路をたどってみましょう。しかし,初めこそ,木立の中のテクニカルコースでしたが,すぐに耕作地のど真ん中に飛び出してしまいます。谷を埋め尽くすように作られた畑。次の鉄塔も畑の中です。巡視路を示す「火の用心」は,支柱だけになり,巡視路はあぜ道です。ただ,あぜ道だってMTBに乗れるのでマシ?
畑を抜け,御嶽神社へ。そこから再び,畑を抜け,住宅地へ。ここから山のふもとを回り,再度,馬坂(@)へ。馬坂から片斜面を上り,鉄塔へ。鉄塔から縦走の再開です。急坂を担ぎ上げると,小さなアップダウンの稜線走りです。このあたりは木の階段がなく,MTBでも気兼ねなく走ることができます。
やがて,前方に一本松山が見えるようになると,両側に菜園や野草園が現れます。このあたりが,一番初期に整備された地点だったように記憶しています。ここから,牛谷トンネル上部の峠まで一気の下りですが,峠への下り部分は木の階段ができてしまっているので,MTBで下るわけにはいきません。MTBを押しながら下り,峠(A)へ。この峠は,以前,北浜小学校に通う牛谷の子どもたちが通った道だとか。今では,トンネルができているので,ハイカーぐらいしか利用していないでしょう。
日笠山からこの峠までは,整備された公園の中の道って感じでした。この様子だと,一本松への道もどうなっていることやら。ちょっと不安。
ツツジ満開の一本松山
いきなりの急登を上り終えると,満開のツヅジの花がお出迎えです。足元には,紫色のスミレの花。これまでの縦走路とは違って,野生の草花がたくさん咲いています。やっと,山に来たという実感がわいてきます。それでも,以前と比べると,この道もずいぶん歩きやすくなっており,MTBでも気持ちよく走ることができます。この程度の整備ならいいのになぁ…と,勝手な言い分です。
急登にかかると,右手に岩場が現れます。正面に高御位山連山,ふもとの町も一望できるこの岩場は,絶好のランチポイントです。MTBを肩に急登を上りますが,道の両側にはピンクのツツジが咲き誇り,足元のスミレも途切れません。
急登を終えると,山頂まではもう少しです。右手に谷を見ながら,登っていると,前方にハイカーを発見。見ると,なにやら木を切っています。最後の上りを登りきると,山頂への稜線に出ます。高い木がないので,広々とした感じの尾根です。しかも,道の両側にはツツジの花が咲き続いています。三角点ピークは,20mほど先です。途中には岩場もあり,南側の展望が得られます。
三角点ピーク(B)には,先客がお一人。ピークの先端からは,南と東の展望が開けています。東を見ると,縦走路も見えています。南には播磨灘。モヤっているのが残念ですが,空気が澄んでいるときには明石海峡大橋も見えるかもしれません。このピークから直接南に下山することができるそうですが,MTBで下るには急すぎます。ピストンで下るのがいいようです。
ツツジの回廊をまわり,下山にとりかかります。急だった上りも,下るとなると何とか乗れるもの。縦走路のように整備されていないのがいいのかもしれません。下りきったところで,山菜取りの人に遭遇。こんな里山でも山菜が採れるんだと感心。峠(A)への最後の激下りは,残念ながら押し。あとは,乗ったり押したりで日笠山(P)へ。
まともに走れば,往復で1時間もかからないほどの山ですが,寄り道をしたり,写真を撮ったりと,久しぶりの山を楽しみました。それにしても,里山が荒れるというのは残念ですが,これほどまでに整備されてしまうとちょっと…。