海と山とJAZZ 舞鶴の五老ヶ岳・建部山(2006.8.5)


五老ヶ岳

  
P・@〜B
P・@〜B

長かった梅雨がようやく明け,いよいよ本格的な夏の到来です。夏といえば,舞鶴の赤煉瓦サマージャズでしょう。今年も,遠路はるばる行って来ました。往路に3時間もかかってしまい,舞鶴に着いたのが11時ごろ。ランチのざるそばを買い,まずは五老ヶ岳へ。山頂から遊歩道が緩やかに下っているので,これをMTBで走ろうという目論見です。ただ,行きはよいよい,帰りはシンドイ。五老ヶ岳ドライブウエーをひたすらヒルクライムです。幸い,斜度はそれほど急でないのが救いです。

  
五老ヶ岳ハイキングコース案内 建部山
五老ヶ岳ハイキングコース案内
建部山

五老ヶ岳山頂には,展望タワーがありますが,何もそんなところにお金を払って上らなくっても,360度の大展望が開けています。ここからの展望が,「近畿百景」の第1位に選ばれたことがあるとか。特にすばらしいのは,舞鶴湾の景色です。複雑に入り組んだリアス式海岸に点在する島々。瀬戸内海を思わせる光景です。東には,双耳峰の青葉山もくっきりとシルエットを現しています。西には,このあと登る予定の建部山(丹後富士)もインターナショナルな標識の間から見えています。真夏の太陽が照りつけていますが,山頂を吹きぬける風は爽やかです。

  
多島美の舞鶴湾
多島美の舞鶴湾
  
舞鶴湾の向こうに青葉山
舞鶴湾の向こうに青葉山

爽やかな風に吹かれながらランチを終え,MTBで出発です。遊歩道は,山頂広場の下を迂回するように延びています。山頂からも公園や展望台を経て遊歩道と合流するのですが,こちらは丸太階段があり,観光客もいるようなので,パス。舗装された遊歩道を下ります。やがて,山頂からの道と合流し,登り返します。振り向くと五老スカイタワーが。やがて,山頂公園の東端松の広場へ。遊歩道は,この広場から始まっているハズ。広場を見渡すと,東の方に丸太階段が見えます。行ってみると,そこが遊歩道の始まりです。ただ,夏草が生い茂り,遊歩道を隠してしまっています。やはり,真夏のこの時期にこの遊歩道を利用する人は稀なのでしょう。

いきなりの丸太階段!しかも,階段は急です。これじゃあ,階段が無くたって,MTBで下ることはできんガヤ。しかも,周りは木立に囲まれ,海が見えんギャ。いきなりの目論見違い。こりゃあ,参ったなぁ。急な下りを下りきると,右手の木立の間からドライブウエーが見えています。さりとて,ここからドライブウエーで引き返してしまうのもシャクです。ええい!このまま遊歩道を行っちゃえ!

少し登り返し,214ピークを下ったあたりから,ようやくMTB乗車可。木立の中のシングルトラックは,超極楽です。先ほどまでのぼやきはどこへやら。MTBで気持ちよく下ります。時々,倒木があります。歩くには問題なしでしょうが,MTBには問題あり。遊歩道を整備してくれんかなぁ。時々,道標があり,五老公園からと共楽公園からの距離が表示されています。また,木のベンチも何箇所かにあり,舞鶴の遊道百選に選ばれているとか。葉の落ちる冬場だと,舞鶴の海を眺めながら歩けるのでしょうか。

  
遊歩道をダウンヒル 西舞鶴小学校前の登山口
遊歩道をダウンヒル
西舞鶴小学校前の登山口

126.8の三角点ピークからは少し展望がありますが,それでも海を眺めながらというわけにはいきません。そして,下りきった尾根の先端からスイッチバックで登山口へ。西舞鶴小学校の前に出ます。遊歩道の乗車率は60%といったところでしょうか。地形図で見ると,なだらかな尾根道のようですが,実際は丸太階段があったりするので,それほど乗車率は高くはありませんでした。しかもこの暑さ。おまけに,クモの巣も。やっぱり,夏場に利用する人が少ないはずです。

下山後は,五老ヶ岳山頂までロードの練習です。五老トンネルの手前からドライブウエーに入り,ヒルクライムです。前半は,傾斜が緩やかですが,保養センターの手前数百mはえりゃでかんわ。再び,汗だくになりながら五老ヶ岳山頂へ。次は,建部山だドォ―!

 

五老ヶ岳公園12:45  遊歩道入り口13:25  三角点14:00  登山口14:10

 

建部山(丹後富士)

  
P・@〜A
P・@〜A

車で登山口を探します。西舞鶴の下福井から北上。喜多貯木場の手前に登山口の標識を発見。住宅の間を登ると,すぐに案内板があります。駐車のできるスペースもあります。1時間ほどで登れるとか。ちょうどいい時間です。車をとめ,出発!

  
建部山ハイキングマップ
建部山ハイキングマップ

建部山の概要と歴史
建部山は,別名『丹後富士』と呼ばれ,標高316mの舞鶴湾を望む山です。
平安時代には笛原寺(てきげんじ)が建てられ,南北朝時代には山城がつくられました。室町時代には,丹後の守護となった一色修理太夫満範が建部山城に入城しました。
また,旧語集には,建部山について『是を田辺富士と云ならはす,高山なり,八分目に小池あり…』と書かれています。さらに近世の地誌『丹後風土記』にも,『諸山に勝れ,海を麓にし田辺府城を前にして景勝よき処也。誰みても富士とやいはん建部山 みどりの松にかかる白雪,京極高盛』とあります。
明治32年には,舞鶴重砲連隊(陸軍)がロシアへの備えとして建部山堡塁砲台が築造され,頂上付近には軍の施設が整備されたが,終戦とともに使われなくなって今に至っています。
   
舞鶴ライオンズクラブ結成40周年記念事業 2003年3月16日

田んぼの脇の道の向こうに登山口があります。害獣除けの柵を越え,登山道へ。と,いきなり,車両進入禁止の標識と車止め。あとでわかったのですが,登山道は,軽トラックなら通ることができほどの広さの林道なのです。注意書きがなければ,車はともかく,オートバイなどが走りまくって,路面がメチャンコいたみそうです。丹生山系の二の舞です。それを未然に防ぐ,賢明な方法です。でも,車両進入禁止となると,MTBも進入禁止になるので,チョット残念です。

  
建部山登山口 車両進入禁止! 安寿姫塚からの合流点
建部山登山口 車両進入禁止!
安寿姫塚からの合流点

登山道はすぐに二手に分かれていますが,どちらを通ってもすぐ上で合流しています。その合流地点付近に水場があります。もちろん,飲むことはできないでしょうが,下山してきたときに汗を流すことはできそうです。もっと大きな川だと,水浴びができるのでしょうが。

水場を過ぎても,登山道が狭くなる様子はありません。どうやら,この登山道は,山頂にある砲台を建設する際に開かれた作業道のようです。登山道は木立に囲まれ,日陰になっているので少しは涼しいものの,展望はまったくなし。

  
五老ヶ岳と青葉山
五老ヶ岳と青葉山

登山道が北側に回りこんだあたりで,西からの安寿姫塚からの登山道と合流。ここからは九十九折れの道です。ところどころで道幅が狭くなっているものの,軽トラックなら走行可能。MTBだけでも走らせてくれ〜と叫びたくなるような道です。山頂近くになると,左手に道があります。突き当たりからは,西舞鶴の街並み,貯木場のある湾の向こうには数時間前までいた五老ヶ岳,さらにその向こうには青葉山が見えています。建部山の数少ない展望ポイントの一つでしょう。

  
建部山堡塁砲台跡案内
建部山堡塁砲台跡案内

再び,登山道に戻り,数分。やがて,左手にコンクリートの残骸が見えてきます。その上は,山頂です。山頂には,明治時代に造られた保塁砲台跡があります。歴史的遺構ですが,ちょっとした心霊スポットともいえそうです。もちろん,中には何もなく,がらんとした空間が広がっているだけです。夏場ということもあってか,まわりはヤブっぽく,そのなかにわずかな踏み跡があるだけです。木立の切れ目から由良川が見えます。その向こうにそびえるのは由良岳でしょうか。山頂とはいえ,ほとんど展望のないのが悲しい。

  
建部山堡塁砲台跡 由良川と由良岳
建部山堡塁砲台跡
由良川と由良岳

下山は,ピストンです。この下りこそ,MTBやろ!極楽ダウンヒルだガヤ。それを歩きだとは,えらいでかんわ。それにしても,船のエンジン音を聞きながら山を下りるってのは珍しいよね。山と海が一度に楽しめるなんて,お得だギャ?最後は,水場で汗を流し,さっぱり,さっぱり。

 

登山口15:25   安寿塚分岐点15:45  建部山山頂16:10

 

さて,これからお楽しみの赤煉瓦サマージャズです。今年は,ニューヨーク最前線と題して,ニューヨークからのジャズメンの登場とか。でも,何がニューヨーク最前線なのやら,わっからせんギャ。

  
舞鶴湾に落ちる夕日 第1部 RINKOと東京キッド
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vincent Herrig Quartet 赤煉瓦倉庫群
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赤煉瓦倉庫群

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