やっぱりMTB天国だゼィ 扇ノ山(2006.8.15)


  
P・@〜D
P・@〜D

MTBといえば扇ノ山だギャ

残暑厳しいお盆の真っ只中。日本列島が帰省ラッシュで大混雑。そんなときこそ,静かな山で涼をとりたいものです。ついでに,MTBで走れるとさらに良し。ということで,今回は,扇ノ山に行くことになりました。姫路コースから大石コースで下るという計画です。ふるさとの森からも姫路からも,上りに関してはMTBに乗車不能です。それなら,できるだけ大石コースに近い方ということで,姫路から登ることに決定。しかも,姫路コースなら,尾根の途中に岩場があり,展望ポイントになっています。

まずは,姫路の集落に向かいましょう。R29から案内があるだろうと思っていたのですが,見つからず。結局,鳥取市近くまで走ってしまい,バック。道路地図を見ると,ふるさとの森への入口にあたる志谷の集落から山越えで行くことが判明。鳥取市内からだと私都川に沿って上っていくようです。ところが,一難さってまた一難。今度は,その志谷からの山越のルートがわかりません。案内板に従って志谷集落に入っても,それらしい道はなし。やむをえず,先に進むと,なんと!2つ目の案内板があり,立派な車道が山の中腹に向かっています。なんのこっちゃ!?もっと正確に案内を書けよ!

山越で山志谷の集落へ。住人には失礼ですが,こんな山奥にも人が住んでいるんだなぁと感心。冬場の積雪期は,どのような生活を送っているのでしょうか。他人事ながら,気になってしまいます。山志谷の集落を過ぎると,姫路に向かう幹線道路に出ます。2車線のきれいな道です。やはり,鳥取市から入るのがメインルートのようです。

車道は,明辺への分岐点からは狭くなり,1車線ほどの広さになっています。道の脇を見ると,「小耶馬溪」と書かれた看板があります。見ると,規模は小さいながらも,滝あり,岩場ありの渓谷です。下山後の水浴びにいいかもね。でも,この上に集落があるということなので,水はきれいとは言い難い?

再び,道が広くなると,目の前に姫路の集落が見えてきます。まず最初に見えるのが,テニスコートとキャンプ場を完備した姫路公園です。グラウンドゴルフや水遊びができるアウトドア施設の他に,安徳天皇資料館というのもあります。なんでも,壇ノ浦の戦いに敗れた安徳天皇が生き延び,この地で暮らしていたという安徳伝説が元になってできたようです。義経がジンギスカンになったり,キリストの墓が青森にあったりと歴史は摩訶不思議なことが多いようです。

姫路の集落を抜けると,林道をひたすら上ります。狭く曲がりくねった道ですが,車で通れるだけマシです。やがて,東因幡林道へ。なんと!この林道との合流点(P)の左右が倒木でふさがれています。つまり,ここで車はおしまいです。とはいえ,ここから姫路コース〜扇ノ山〜大石コースと周回するには問題なし。倒木も,車なら通行不能でしょうが,歩きならOK。準備を終え,出発!

姫路コースで熱中症寸前

倒木をすり抜け,東因幡林道を東進します。行く手の尾根には風の広場の東屋も見えていますが,姫路コースの登山口はその手前です。先ほどの倒木がウソのようにきれいなアスファルト道が続いています。ほどなく,見覚えのある登山口(@)へ。

ここから扇ノ山山頂までは1.8kmとのことですが,尾根の手前の急登が大変。覚悟を決めて,姫路コースへ。最初は,渓流沿いの道です。木の橋がいくつもかかり,石伝いに沢を渡る個所もあります。ぬれた岩は滑りやすいので,慎重に。S田さんも,今回は無事クリア。メデタシ,メデタシ。

  
木の橋を渡って…
木の橋を渡って…

水場を過ぎ,沢の右へ左へとルートはかわっていますが,さほど急ではないので助かります。とはいえ,すでに汗だく。夏の暑い盛りにMTBを担いで山登りなんて,正気の沙汰ではありません。途中で出会った何組かのハイカーたちは,呆れ顔。時期を考えなきゃあいけませんねぇ。

やがて,沢を離れ,いよいよ急登にかかります。滑りやすい山道を慎重に登ります。身体はそれまで以上にヒートアップ。汗は水のように流れてきます。無理をすれば,流行?の「熱中症」や「脱水症状」に陥りそうです。尾根はまだ?もう尾根?やっと尾根?そんな期待をすべてあっさり否定するように急登は,まだまだ続きます。♪急登は続くよどこまでも,野を越え山越え谷越えて,はるかな山までボクたちの苦しい旅の夢つないでる♪

ほとんど熱中症寸前になりながら,どうにか尾根へ。尾根に出ると,傾斜はかなり緩やかになります。もちろん,下りならMTB乗車OKです。ただ,ところどころに朽ちた木の階段があるで要注意です。尾根は,ブナの点在する林です。この姫路コースで随一のビューポイント檜蔵(A)はすぐです。案内板を見て,尾根から少し下ると四角い岩場が見えます。その岩の上に上るだけでも展望はいいのですが,その先の岩場まで行くとスリルもあります。ふるさとの森コースの稜線越しに青ヶ丸が見え,その向こうには氷ノ山のシルエットが見えています。

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檜蔵から青ヶ丸と氷ノ山を望む
檜蔵から青ヶ丸と氷ノ山を望む

ハイカーが少ないなぁ

ちょうどランチタイムなので,この岩場でランチにしよみゃあ。山頂やと,人が多いかもしれんしね。それにしても,この暑さはなんだ!暑さのせいで食が進まんガヤ,ということはありませんが…。食後のホットコーヒーは,扇ノ山山頂で頂くことにして,ランチタイム無事終了。山頂まではひと踏ん張りです。

MTBを押したり,担いだりしながら,なだらかな尾根を進みます。ところどころに朽ちた丸木階段があります。この道は,中国自然歩道の一部になっているようで,指定された当時はもっときちんと整備された道だったのでしょう。最初だけやって,あとは知らんというお役所仕事のようです。もっとも,あまりきちんと丸太で整備されると,MTBで下りにくいのですが。

  
檜蔵 四角い岩を上って… 誰もいない扇ノ山山頂
檜蔵 四角い岩を上って…
誰もいない扇ノ山山頂

尾根道はブナの林の中を進み,やがて扇ノ山山頂(B)へ。お盆だからでしょうか,数人のハイカーがいるだけです。木のベンチに座り,遅くなった食後のホットコーヒーを頂きます。下界だと,こんな日向でホットコーヒーを飲みたいなんて思わないでしょう。やはり,それだけ山頂は涼しいということなのでしょうか。食事を終えたハイカーが一組,一組と下山し,やがて誰もいなくなってしまいました。汗をかきかきホットコーヒーを頂いた我々も下山することにしましょう。

山頂から大石コース分岐点までは,これまでに幾度となくMTBで走ったルート。目新しくもありませんが,それでも,大ズッコあたりのブナの林はいいものです。大ズッコへの上り返しを登ると,再び,MTBで快適です。小さなアップダウンを繰り返し,やがて小ズッコへ。大石コースとの分岐点(C)には,壊れた標識があり,その右手の林の中にはスギの大木があります。

  
ブナの林をぬけて 大石コース分起点の大スギ
ブナの林をぬけて
大石コース分起点の大スギ

極楽の大石コース

さて,いよいよ,未知のコースです。地形図では,ゆるやかに下る破線が1本。これが大石コースですが,その破線から分岐した破線が南にもう1本。距離では,南のコースの方が倍ほども長い。もし,このコースが今でもあれば,超ラッキー。大石コースに入ってすぐの小ピークをチェックすることにしましょう。

それにしても,この大石コースはなだらかです。ブナの林を抜けると,問題の小ピークです。が,踏み跡すら無し!チョットがっかりです。国土地理院得意のダマシです。(帰宅後調べてみると,持参した地形図が古かったからのようで,最新の地形図では,大石コースしか破線ルートはありませんでした。)それでもこの大石コースがMTB乗り放題なので,まぁいっかぁです。ただ,あまりにもゆるやかなので,スリルに欠けるのが難点です。ところどころに,急な下りがあると,変化に富んだコースといえるのですが…。変化といえば,跳び越えることのできない倒木が何箇所かにありますが,こんな変化は要らあらすか〜。

  
熊に壊された?袋川源流の碑 大石コースを快走
熊に壊された?袋川源流の碑
大石コースを快走

快適なダウンヒルがやがて終点(D)に。終点は,東因幡林道との合流点です。地形図では,大石コースは,この林道を横切ってまだまだ続いているはずですが,それらしい道はありません。これまたダマシです。地形図なんて,ほどほどに信用するに限る!?やっぱり,いざとなった時に信用できるのは「野生の勘」!?

  
峠の見晴らし広場 全面通行止め
峠の見晴らし広場
全面通行止め

やっぱ,MTBは楽しいねぇ

東因幡林道は,大きく下り,上り返し,少し下って駐車地点です。その途中までは車が入っていますが,倒木が何箇所あり,林道を封鎖しています。やはり,こんな時はMTBだギャ。上りはちょこっとえらいが,下りはどえりゃあええガヤ。極楽だギャ〜!

上地コース登山口や峠の見晴らし広場を過ぎ,やがて倒木と土砂で全面封鎖になった駐車地点(P)へ。MTBを携え,倒木の間を抜けると,Gエスがお出迎えです。このあとは,お約束の?渓流水遊びで汗を流し,身体もさっぱり,すっきり。これにて,苦し,楽し,扇ノ山withMTBは無事終了。メデタシ,メデタシ。チャン,チャン

  
下山すれば水浴びが最高!
下山すれば水浴びが最高!

 

姫路コース登山口11:25  檜蔵ランチポイント12:25〜12:45  扇ノ山山頂13:05〜13:30  大石コース分岐点14:10  大石コース林道出合14:35  峠の見晴らし広場15:20  駐車地点15:40


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