木々はもう秋から冬へ 扇ノ山 (2006.10.28)
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withMTBで扇ノ山
11月が近づき,山々からは紅葉の便りがきかれるようになりました。今日は,昼から新温泉町の青下で但馬学研究会の10月例会があるので,そのついでに扇ノ山に登りましょう。ブナの紅葉はおしまいということですが,それでも他の木々の紅葉が見れるでしょう。それに,河合谷コースや小ヅッココースだと,MTBの乗車率が高いので,これも楽しみです。しかも,しかも,空は秋晴れ。真っ青な空に白いスジ雲。爽やかな山の風に吹かれましょう。
いつものように,水とのふれあい広場の駐車場(P)に車をとめます。ところが,あたりには車は1台も見当たりません。小ヅッコの登山口にも車はありませんでした。やっぱり,昼ごろに扇ノ山山頂に着くように時間を合わせて来る人が多いのでしょう。今の時間なら,昼までに下山です。
水音だけが響く水とのふれあい広場でMTBの準備をして,いざ出発!いつもは,なぜか小ヅッココースで登り,河合谷コースを下るのですが,今日はその逆で行ってみましょう。河合谷コースの登山口は,いきなりの丸太階段です。MTBを肩に階段を上っていると,いきなり獣の臭いがプ〜ン。先ほどまで近くにいたのか,今も近くにいるのかわかりませんが,あまりいい気はしません。今日,河合谷コースを歩くのはオイラが最初でしょうから,獣たちも人間を受けれる態勢ができていないのかな?
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明るいブナ林
階段を上ると,MTBに乗車可能です。木の根や倒木のために,乗ったり押したりですが,少しだけでも乗れるだけマシです。頭上を見ると,杉の緑の中に赤や黄色に色づいた葉がチラチラ見えます。朝日が透き通ると,その色はより鮮やかになり,秋を感じます。それでも,聞いていたようにブナの木は,ほとんどの葉を落としています。
ゆるやかな上りをMTBに乗ったり,押したりしながら,小ヅッココースとの合流点(@)へ。ここからは,地形図の等高線通りのほぼフラットな山道が南に延びています。しかも,ブナの林の中を一直線に延びる山道は,落ち葉もサクサク。頭上のブナの木は,葉を落としてしまっていますが,そのおかげで青空が見え,明るい林の中の道になっています。春から夏にかけての鮮やかな緑のトンネルもいいものですが,明るい山道もいいものです。
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道の脇にある根性ブナたちも健在です。小ヅッコから大ヅッコに向かう尾根道も,急登が一部にあるだけで,乗車率も高いのでご機嫌です。大ヅッコ手前のスノボーポイントは,雪のない今は,ササが密生するヤブ斜面です。やっぱり,雪のあるなしで山の表情はずいぶん変わるものです。
大ヅッコ(A)からは下りですが,途中から丸太階段があるためにMTBは乗車不能。丸太階段を下りると,山頂への鞍部です。この鞍部付近もブナ林ですが,そのなかで赤や黄色に葉を染め上げている木々もあります。明るい山道を通り,扇ノ山山頂への上りにかかります。距離は短いので,すぐになだらかな尾根道になります。MTBに乗って山頂を目指します。紅葉は見れますが,山道の脇に花がほとんど無いのはちょっと寂しいものです。
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展望台に到着。見上げると,真っ青な空に白い飛行機雲を一直線に引きながら,ジェット機が飛んでいきます。これもなかなかいい感じです。展望台からは鳥取の町や日本海がぼんやりと見えていますが,大山はその姿を見ることはありませんでした。秋とはいえ,まだまだ気温が高いので,モヤで遠景が白っぽくなってしまっているようです。
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静かな扇ノ山山頂
展望台をあとに,山頂に向かいます。そして,ゲートのような木に迎えられ,山頂(B)着。山頂小屋には,先客が1人。小屋の外には誰もいません。静かな山頂で,コーヒータイムとしましょう。暖かい秋の陽を身体いっぱいに浴びながら頂くコーヒーは美味い!
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コーヒータイムを終え,山頂小屋へ。先客は,ふるさとの森から登ってきたとかで,林道の紅葉がきれいだったそうです。紅葉は,すでに山のふもとに下りているのでしょうか。山頂小屋から四方の展望を楽しみます。これまでに幾度となく見た景色ですが,飽きることはありません。昼から但馬学研究会で行く予定の畑ケ平の大根畑も木々の間から見えます。
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静かな山頂を楽しんだあとは,お待ちかねのダウンヒルです。木のゲートをくぐり,ガレ気味の下り過ぎると,展望台です。そこから少し下ったところで,本日1組目のハイカーに遭遇。ガサガサいっているのでクマかと思ったそうですが,MTBが下ってきたので,それはそれでちょっとビックリしたようです。その後も,何組かのハイカーに出会いました。やはり,お昼をめどに山頂を目指す人たちが多いようです。
下りは乗り乗りだゼィ
下りは,大ヅッコの上りだけがMTBに乗車不能で,ほとんど乗車可能です。乗車率は98%といったところでしょうか。これだけの乗車率のあるコースは,氷ノ山以外だとこの扇ノ山だけでしょう。ただ,残念なのは,距離が短いこと。といっても,30分はかかるのですが。
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大ヅッコから小ヅッコへ。一部,丸太階段でMTBの押しが入りますが,それでも乗り乗りです。山道に点在する大小の岩も,テクニカルでおもしろい。上りは1時間かかった尾根道は,下りなら30分足らず。小ヅッコ分岐点(@)からは小ヅッコ小屋に向かって下ります。こちらもゆるやかな下りなので,乗車率100%!小ヅッコ小屋からは林道っぽい広い道を下ると,小ヅッココース登山口です。見ると,車が5〜6台。車道に出て,水とのふれあい広場(P)に着くと,ここにも車が5〜6台。早目に出発してよかったなぁ。
ところで,ここで意外に方に遭遇。MTBを片付けていると,やって来た車の中から声をかけられ,ビックリ。見ると,鳥取のお元気おばさんの一人,S田さんです。春には,氷ノ山で偶然お会いし,秋には扇ノ山でお会いするとは!偶然とはいえ,そんなことがあるんかいって感じです。S田さんは,今日は,ファミリーで水汲み&ランチにやって来たとか。山に登らなくても,秋の爽やかな空気のなかでのランチもいいものですね。
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さあ,これから但馬学研究会だ。