高原はMaze状態 小野豆高原 (2006.11.12)


  
P・@〜E
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吹雪の峰越峠

暖かかった今年の秋ですが,それでも11月半ばを過ぎると木枯し一号が吹き,季節は確実に秋から冬に向かっているのがわかります。今日は,北部では荒れ模様,気温が低くなり,山では雪が降るかもしれないとのこと。こんな時に,千種の山に行く気はしませんが,S田さんは千種に行くだけ行ってみようと。まぁ,行くだけ行って,あきらめて小野豆高原に行ったとしても,それほど時間がかかるわけではないので,千種に行ってみるかぁ。

ところが,山崎に来ても,それほど上空に黒い雲があるというわけではありません。うん?これなら後山に行けるかも。しばらくして,S田さんがたぬきさんに連絡をとると,千種は雪が降っているとか。やっぱり,アカンなぁ。雪に降られて,びしょびしょになるのはイヤだギャ。しかも,MTBに乗るのは難しそうだし,服装はウインドブレーカーだけだし。初雪を見物して,さっさと小野豆高原に行くのが無難でしょう。

千種スキー場に近づくと,雪は本降り。吹雪です。強風も吹きつけて,まるで冬です。ところが,峰越峠付近で出会ったたぬきさんたちは,装備は万全なのでこれから縦走するとか。さすがは,丹波の住人です。この程度の雪や風なんて,ヘッチャラみたい。

年中温暖な瀬戸内沿岸の住人の我々は,暖かい車に乗り込み,林道ドライブです。途中の駒ノ尾登山口で車から降りて見るものの,やはり強風のために寒い!駐車場にいたハイカーは,軟弱な我々の姿に己を見て,意を決したのか,リュックを背負うとさっさと登山口に向かって行きました。この強風の中を登るなんて…。

さらに林道を進んでいると,上空はしだいに青空が見え始めます。S田さんは,これやったら登れたなぁなどとつぶやいています。いまさら登ったところで,時間は中途半端だし,道はどろどろでMTBに乗っても楽しくなさそうです。しかも,まだ風は強い。そんなときに無理に登るよりも,もっと条件のいい時に思いっきりMTBを楽しみたいものです。

小野豆高原へ予定変更!

S田さんのつぶやきを無視して,一路小野豆高原へ。途中で,交通取締りがありましたが,ゴールド免許のオイラが捕まるはずはありません。そして,小野豆高原のふもと,宇治山の集落へ。集落のはずれに墓地があるので,その駐車場(P)に車をとめることにします。近くの池では,堰堤の工事をしているようですが,この駐車場には一台の車もとまっていません。

MTBの準備を終え,出発するころにはもうお昼が近づいています。S田さんは,おなかが減っていたのか,ウイスキーボンボンをたくさん食べ,ほろ酔い気分だとか。まぁ,MTBの酔払い運転なら捕まらないでしょうが,大丈夫かいなぁ。一汗かけば,アルコールも抜けるでしょう。

佐用谷の集落を抜け,細い車道が谷沿いに山に向かっています。これが小野豆への唯一の車道のようです。後ろから宅配便のバイクが抜いて行きます。なるほど,この奥に集落があるなんて,宅配便のバイクが行ってなきゃあ,わかりません。昔の人は,谷の上流から茄子のへたが流れてきたので,この谷の奥に人が住んでいるというのがわかったそうですが。

伝説の里

勾配のきつい曲がりくねった細い車道ですが,それでも時おり車が通ります。いったい,何のためにと思うのですが,小野豆の集落の人でしょうか。しだいに勾配がゆるやかになると,「火の用心」があります。その先に行くと,小野豆の集落が見えてきます。これまでが狭い谷の連続だったので,いきなり広々とした高原に出るなんて,不思議な感じです。集落は20軒ほど?もちろん,その多くは今も住人がいますし,新しい住宅メーカーの家だってあります。それでも,昔っぽい農家があると,落人伝説の里といった趣を感じます。

  
伝説の里 小野豆 山里の風情が
伝説の里 小野豆
山里の風情が

それにしても,自分が今も住んでいるところが「落人伝説の里」なんて言われるのは,どうなんでしょうねぇ。昔は本当に落人が住んでいたにしても,「落人」という言葉がよくないですね。「落人」=「落ちた人」≒「人生の落伍者」≒「世の中の落ちこぼれ」って感じです。しかも平家の落人ですから,それはまさに「敗残兵」です。これって,みっともなくない?

集落の中央には,公会堂?があり,その前には小野豆の説明を書いた案内板があります。道の反対側には,自然歩道(@)が合流しています。

落人伝説の里   兵庫県赤穂郡上郡町小野豆
 ここ,小野豆の集落は寿永4年壇之浦の戦いに破れた平家一族の重臣平経盛(平清盛の実弟)が,4人の家来と共に源氏の追手をのがれ,この山里の地に落ちのびてきたと言い伝えられています。
この地を開き小野豆の開祖となった経盛は,その後源氏の追手に捕らえられ家来を残して,かえらぬ人となりました。
それからは五輪塔(平家さん)をまつり,経盛の供養と村の繁栄を祈りつつ現在にいたっております。
標高300mのこの集落は上郡町にのこる7つの山頂集落の一つで,高田周辺には,城跡(中世)と新山寺村跡(山頂集落)があり,小野豆の高いところには神社や遥拝所があり,遠く瀬戸内海が望めます。

8年前?に,ここの自然歩道を登って小野豆に来たことを思い出します。ということは,ジャンジャン穴にも行かなくっちゃあ。車道を少し登ると,左手に案内板があります。ジャンジャン穴の案内板です。

平家落人伝説の里案内板
平家の落武者とジャンジャン穴
800年のその昔,平家と源氏が争った。一ノ谷の合戦,屋島の合戦,そして最後壇ノ浦の合戦で平軍は無敗した。九死に一生を得た「平経盛」(平清盛の実弟)は,家来数人を引き連れて播磨の国の西の端,小野豆に辿り着き,ジャンジャン穴を見付けて生活をしていた。

早速,左折。崩れかけた土蔵を過ぎると,右手に古井戸があります。今も水をたたえていますが,飲むのには勇気が要ります。その先には,石垣が,石の階段を上って見ると,ヤブの向こうに廃屋があります。「チョットおじゃましまんねんやわ」 もちろん,「じゃますんねんやったら帰ってんかぁ」という返事はありません。入ってみると,2kほどの小さなお家です。家の中に落ちていた雑誌は昭和36年のころの物。ということは,45年ほど前まではここで人が住んでいたということかも。しばし,タイムスリップしたような錯覚に陥ってしまいます。

平家伝説

廃屋を後に,先に進むと,ジャンジャン穴があります。穴の近くは草地になっており,テーブルとイスまで設置されています。残念ながら展望はよくありませんが,食事をとることはできます。ランチタイムですが,もっと展望のいいところがいいだろうということで,記念撮影だけにしておきます。穴は,入口は石で組まれ,しっかりとしたものです。奥は広いようですが,今は鉄の柵で進入できなくなっています。平経盛は,この穴を見つけて住んでいたとのことですが,この穴は古墳でしょう。経盛が見つける以前にできていたというのですから,古墳としか考えようがありません。

平家の落武者とジャンジャン穴
800年のその昔,平家と源氏が争った。一ノ谷の合戦,屋島の合戦,そして最後壇ノ浦の合戦は彼我入り乱れの大戦乱となり平軍は惜敗した。
そのとき九死に一生を得た「平経盛」(平清盛の実弟)は家来数人を引き連れ小舟で瀬戸内の東方をめざし播磨の国の西の端,相生の入江に漂着した。
一方源氏の武士達は平家の残党を探し求めた。その折り谷川に茄子の蔕が流れて来るのを見つけたり,また鶏の鳴く声も聞こえた。
“人が住んでいる 探し出せ”…経盛たちはとうとう見つけられた。時は寿永4年(1185)9月15日三位経盛卿は自害した。(61歳)経盛の亡き後家臣たちは遺骸を思い出の相生の浦や,屋島も眺望できる見晴らしのよい場所(この上の平家塚)に葬り,主を弔いつつ細々と暮らした。
この洞窟の名前の由来は,中に向かって声をかければ,中から“ジャンジャン”と反響することから付けられた。
平家の落人の里として言い伝えられている。この小野豆を後世に残したいために,高田地区連合自治会が主体となり,平成5年から平家塚やその周辺整備,さらにジャンジャン穴の復元をし,また組曲「平家郷」も作られた。

  
ジャンジャン穴にて
ジャンジャン穴にて

ジャンジャン穴から丸太階段を上り,車道へ。車道の向こうには,平家塚(A)があります。この平家塚からは,家島や小豆島,相生湾も見えます。そのはるか遠くには,四国の島影も見えていますが,屋島まで見えるのでしょうか。

平家の伝説小野豆高原   経盛塚由来
全国を二分した源氏と平氏の戦いは,寿永4年壇ノ浦の合戦を最後に平家は滅び,残党は全国におちのび,隠れ住むこととなりました。
ここ小野豆の地は平家の武将平経盛と4名の臣下により招かれたと伝えられ,経盛は源氏の厳しい追及に,捕われの身となり臣下の助命を請い,かえらぬ人となりました。
その後,村の人々は,はるか瀬戸内を望むこの高台,看板右手後方に五輪塔をつくり,村の祖となる経盛を,村の繁栄と平安を祈りつつ平家さんとよび,大切にまつっています。
ここでは,上郡町内の自然歩道中最も見はらしのよいところで,南方に遠く相生湾,家島群島,小豆島と,西方の山脈に点在する播磨自然高原の別荘地が望めます。
自然歩道は,利用されるあなたのために作られています。火の始末は完全に,ゴミを持ち帰り動植物を大切にして,怪我のないように存分にハイキングをお楽しみください。

林道へ

車道に戻り,先に進みます。しばらくすると,左手に池が見えます。少し登ると,今度は「火の用心」です。登りきったところを少し進むと,標識が見えます。鞍居への道が右手に下っていて,その入口には石像があります。S田さんによると,8年前は,ここをMTBで下ったということですが,全く記憶が…。しかも,この道は乗車率が高かったとか。とすれば,この道を下山に使うのもいいかなぁ。

平家塚ふれあい公園←0.7km  鞍居バス停→3.7km

さらに進むと,今度はモトクロスバイクの集団を発見。さっきからバイクの音が聞こえていたと思ったら,このバイクかぁ。でも,こんな車道を走ったって何がおもろいねん?!しかも,この車道だって,公道でしょう。ナンバーのないバイクだと道交法違反でしょう。まぁ,路面はそれほど荒らされていないからいいけどねぇ。って,そんな問題かい?

同じ兵庫県なのになぁ

三角点ピークを巻き,西に出ると,三角点ピークに向かう道があります。車が通れるほどの幅がありますが,4WD車でなければ登るのは大変そう。MTBを押しながら登ると,巡視路が北に向かって下っています。山頂はその奥。平坦なピークを少し行くと,送電線鉄塔があります。鉄塔の周りは,平らに削られたような地形です。三角点は,その削ったふちの辺り(B)にあります。その横の木には,O柿さんの赤いプレートがかかっています。プレートによると,この山の名前は小野山とか。小野豆だから小野?

ランチタイムには遅くなりましたが,ここでランチにしましょう。強風もまわりの木々でさえぎられているようですし,時おり,雲の間から暖かい日差しも降り注いできます。数時間前の吹雪がウソのようです。同じ兵庫県,同じ西播磨とは,思えません。温かいうどんもうまいゼィ。もちろん,食後のコーヒーも美味しい。今日は,たぬきさんの差し入れの回転焼きまであります。ところが,この回転焼き,ただものではありません。あんこはともかく,生地が香ばしく,超美味。たぬきさんがわざわざ買ってきてくれたわけが納得できます。

  
三角点 点名小野山 444.5 プチダウンヒル
三角点 点名小野山 444.5
プチダウンヒル

至福の時を終え,再び,MTBにまたがります。平らなピークを戻り,登ってきた林道を下ります。少しガレ気味の林道ですが,林道ならこれぐらいの方がおもしろい。が,極楽林道もあっという間に終わり,車道へ。グランドのような広場に出ると,モトクロスバイクを積んだ軽トラやってきました。この小野豆高原は,モトクロスバイク天国のようです。

あっちにも林道 こっちのにも林道

なだらかな高原をMTBでのんびりと走ります。舗装はしていませんが,林道なので,シングルトラックほどのスリルとスピード感がないのは残念です。それにしても,この林道は枝道が多い。その枝道がどうなっているのかが気になりますが,それ以上に気になるのが,何のための林道?ふつう,高原だと,開拓地になっていたり,牧場になっていたり,別荘地になっていたりするのですが,ここはただただ林道があるだけです。高原の西端(C)には,祇園社の小さな祠があるだけです。まさか,その祠のためにこの林道があるというわけではないでしょう。

  
林道,林道,林道 祇園社
林道,林道,林道
祇園社

ゆるやかなアップダウンをくり返し,西へ。少し登り返すと,祇園社です。その奥には,三角点とアンテナがあります。さてさて,これからどうするかやね。とりあえず,すぐ下に見える林道を行ってみましょう。倒木を越え,くぐり,林道を進むと,やがて袋小路に。???この林道って,いったい何のためにあるのでしょう。しかたなく,祇園社に戻り,下山ルートの検討です。高原を東に戻り,巡視路で下るというのが無難でしょうが,S田さんは南に下って,巡視路に出ようという魂胆です。でも,その尾根の入口を見ると,伐採した木が一面に散乱しています。とてもMTBに乗れそうにありません。その中を,S田さんはMTBに強引にまたがり,「ほら,乗れるやん!」数m乗っただけで,大威張り。やれやれ,毎度のことながら,なんでこうなるの?!

今日は最後まで林道三昧

ヤケクソでMTBにちょっぴり乗り,あとはMTBを手に,伐採した木の間をぬうように尾根を進みます。歩くだけでも歩きにくいのに,MTBを持っているから,さらに歩きにくい。尾根を右手にとり,さらに進みます。やがて,行く手に林道が見えてきます。やれやれ,これで伐採ちから脱出できそうだぁ。少し急な斜面を下り,林道に降り立ちます。新しそうな車のタイヤ痕があるので,この林道で下れそうです。メデタシ,メデタシ。

気持ちよく下っていると,???頭上に高圧線があるハズの地点へ。が,高圧線は見当たりません。周りを見回すと,巡視路のプラ階段があります。やっぱり,ここが巡視路なんだ。とりあえず,高圧線鉄塔に行きましょう。林道から尾根に登り,巡視路を走ります。やがて,林の中から尾根(D)に出て,ビックリ!地形図ではあるハズの鉄塔がありません。見ると,鉄塔があったであろうところには,コンクリートの土台が残っているのみ。なんのこっちゃ。

鉄塔から尾根を下る巡視路らしい道があるので,そちらに下ってみましょう。落ち葉のじゅうたんの上をプチダウンヒル。気持ちよく下りきり,広い谷へ。なだらかなその谷には,磁器が散乱しています。S田さんは,この谷で何らかの祭事があったのではないだろうかと推測しています。ナゾの谷です。

  
下山も林道でGO!
下山も林道でGO!

この谷からの下山を目論んでいたものの,結局は踏み跡すら見つからず。やむを得ず,林道に戻り,林道で下ることにします。林道は,路面が荒れていないので快適です。九十九折りの道も楽しいもの。今日は,林道走りの一日やったなぁ。でも,林道のおかげで,本日のMTB乗車率は,90%以上!寒さに凍えることもなく,気ままに林道走りができたので,メデタシ,メデタシです。

 

出発11:30  小野豆集落12:10  ジャンジャン穴12:30  小野山13:15〜13:45  祇園社14:20  鉄塔跡15:00  林道出口15:30


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