大馬鹿者と後山・笛石山縦走(2000.6.4)


  
P・1〜7
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大馬鹿門,再び

梅雨入り直前の6月4日,1997年秋以来の後山に登ってきました。その時は,大馬鹿門(おごしき山)から後山,それから船木山・鍋ヶ谷山・駒の尾山・ダルガ峰へと縦走をしました。後山からの縦走路は,MTBの乗車率が高く,変わりゆく展望も見事でした。今回は,後山までは同じルートですが,後山からは一旦南下し,登山道から分かれる尾根を南東方面に進み,笛石山を目指します。笛石山は,「千種富士」とも呼ばれ,麓のバス停から見た姿はきれいな三角形に見えます。また,日名倉山から見た後山・笛石山の稜線は,なだらかで,MTBでも十分に乗車できそうです。ところが,この笛石山への縦走ルートは,地図にはのっていません。S田さんの得た情報からも,ミステリールートの可能性が高いルートです。

今回の同行者は,いつものS田さんとM本さん,そしてアノO柿さん御夫妻です。O柿さんとご一緒ということで,寒さに震えた雪のカヤマチ山縦走を思い出してしまいます。もしやして,今回もなんらかの苦難が待ち受けているのではないだろうか,まともには縦走はできへんかなぁ,そんな不安が脳裏をよぎります。

O柿さんご夫妻登場

板馬見渓谷入り口の駐車場(P)に車をとめ,準備です。偶然にもO柿さんご夫妻が先着しており,大馬鹿門までは別行動になりましたが,大馬鹿門からは同行することになりました。O柿さんの奥様は,歩きです。もちろん,O柿さんはMTBです。なんとも,異質なカップルです。もちろん,そのカップルを追うように登る我々3バカトリオもまともではないのですが。それにしても,大馬鹿者が大馬鹿門を目指すなんて,なんだかミョウです。わざわざMTBを担いで大馬鹿門にまで登らんでも,素で十分大馬鹿門(者)やないか!とツッコミが入りそうです。事実,前回の大馬鹿門詣でで十分なのに,今回またやって来るのですから。懲りない大馬鹿者たちです。

駐車場には,天然水が湧き出ていて,ここで水分の補給をします。トイレも完備され,後山への案内板もあります。板馬見渓谷沿いに林道が伸びていますが,舗装されているので,傾斜は急でも乗車可能です。時々,車が追い越していきますが,それほどに登山者もいるのでしょう。ところどころに,行場がありますが,今日は行をしに来たわけではないのパス。「なめらの行者」像からは車両通行止めということで,駐車している車が4〜5台。が,その注意書きをものともせず,なおも林道を進む車もあります。できるだけ楽をしたいという人間の性なのでありましょう。ということは,わざわざMTBを担いで登ろうとしている我々は,ヤッパ3馬鹿トリオ?

行者像,宿坊,大壁氏

なめらの行者像を後に,なおも林道を登って行くと,突然「後山頂上まで2850m」という表示を発見!これは,登山道の入り口に違いありません。でも,林道はまだ先に続いています。?と思いながらも,表示通りに進むことに。早速,押しと担ぎです。でも,上を見上げると,木々の若葉の新緑がさわやかです。やっぱり,広葉樹はいいものです。三の沢,小屋跡,寺院跡を過ぎ,見上げると,車が。登ってみると,そこは林道の終点(1)です。前回は,ここまで林道を登ってきたのです。ここが実質的な登山道入り口です。きれいな案内板もあります。それによると,おごしき山(大馬鹿門)までが2.3km約2時間。おごしき山から後山は,0.7km約1時間ということです。

あとから登ってきた中年夫婦は,軽装です。まるで,近所の公園の散歩のついでに来たような感じです。しかし,そのご夫婦はご夫婦で,MTBを担いで登る我々を見て,これまたあきれています。いや〜,人それぞれ人生いろいろです。登山道を登り始めると,しばらくして「女人禁制」の看板,さらには「宿坊跡(今は避難小屋)」,そして「大壁忠司氏板馬見山再興基地跡 この地でテント生活」という表示まで現れました。大壁さんがいつの時代の人かは知りませんが,テント生活をしながら板馬見山(後山)の再興を図ったとは,どういうこっちゃ?登山道を整備し,その脇に石仏を備えたのでしょうか。それとも,それは表向きで,実は隠し金山があったりして。な,わけないかぁ。いや〜,人それぞれ人生いろいろです。

冷気ただよう不動の滝を過ぎ,丸太階段を登り,鐘掛行者像に到着。石仏に造詣の深いS田さんは,興味津々です。残されたボクとM本さんは???です。しばらくすると,行者・一般コースと大馬鹿門コースの分岐へ。(P)から1時間20分。登山口からは30分ほどです。97年の時は,ここからが難路で,その当時は開かれたばかりのルートだったため,道が崩れやすく,かなり疲れた記憶があります。ルート自体は,今までのような高度差はなく,大馬鹿門まで水平に移動しています。ただその道のほとんどが片斜面の極細シングルトラック(ST)なので,MTBに乗るのはかなりの勇気と技術,そして判断力のなさが必要です。とはいうものの,渓谷沿いを登っていた今までとは違って,山腹を巻いているのですから,少し切り開きがあると,展望が開けます。東には,植松山,北東には三室山も見えます。標高自体も1000mと高いので,それなりの高度感があります。

  
大馬鹿門をバックに O柿さん
大馬鹿門をバックに
O柿さん

大馬鹿門!

植林帯を抜けると,おごしき山に続く尾根に出ます。尾根からおごしき山はすぐです。先着のO柿さんご夫妻に迎えられ,大馬鹿門(2)到着。久しぶりの大馬鹿門ですが,当時と全然変わっていません。石を積み上げただけの柱ですが,すぐ北の空山にも同じような大馬鹿門があり,この2本の柱で「門」ということになっているのでしょう。ちなみに,その空山の大馬鹿門にも行ったことがあります。ということは,ボクは正真正銘の大馬鹿者(門)?

11時半になるので,今回も前回同様,大馬鹿門で昼食です。いつものようにコンビニ弁当ですが,今回はうどんではありません。暑くなると,あったかい汁物よりのど越しのいいざるそばがおいしい。最後は,定番のコーヒーです。コーヒーを飲みながら,周りの景色を眺めます。前回同様,ここからの展望は,後山よりもいいかもしれません。西から北へ,鍋ヶ谷山・駒の尾山・ダルガ峰。そのふもとのちくさ高原スキー場もはっきりと見えます。長義山や天児屋山,その奥には東山も見えます。そしてその右手奥には見慣れた山容の氷ノ山です。手前には兵庫県第2位の高峰三室山,そしてS田さんが悪戦苦闘した竹呂山,カンカケ越えの林道を東に見ると,その右手には植松山があります。見事な展望です。山とはいえ,後山から派生した尾根の一部でしかないおごしき山からこれだけの展望が望めるのはすばらしい!

出発の準備をしていると,O柿さんの装備に話題が集まりました。リュックにヘルメットは定番ですが,それ以外にもいろいろな装備があります。水筒の脇にはカメラ,右側にはO柿赤テープの入ったポーチ。胸には,ICレコーダーと折りたたみのこぎり。リュックのショルダーベルトには,分厚いパッドが巻かれています。また,MTBのフレームには,肩当てパッドが逆に付けられていて,山岳サイクリングのノウハウが凝縮された装備です。O柿さんには,これらの装備を含めて,今までの膨大な山のデーターを是非HPで公開して欲しいものです。

後山

おごしき山から再びMTBを担いで,後山を目指します。昼食の後の担ぎはこたえます。尾根道ですが,ところどころにしか展望はありません。竹ヤブの切り開きを抜けると,まもなく後ろ山です。おごしき山から約40分ほどで到着。後山山頂(3)は潅木に囲まれているため,それほど展望はよくありません。10人ほどの先客の登山者がいます。MTBを担いで登ってきた我々を奇異の目で見ています。氷ノ山ではすっかり市民権を得た感のあるMTBですが,ここ後山ではまだまだマイナーのようです。

後山からは,船木山・鍋ヶ谷山・駒の尾山・ダルガ峰と続く稜線がきれいに見えます。今まで見ることのできなかった南方面には,日名倉山の1の丸,2の丸,3の丸がこれまたきれいに見えています。後山は,古くから女人禁制の修験行場で,教霊山・板馬見山とも呼ばれ,岡山県の最高峰・兵庫県第3位の高峰です。

  
後山山頂 下りを楽しむO柿さん
後山山頂
下りを楽しむO柿さん

乗車不可能の尾根道

さていよいよ下りです。後山山頂からの下りは,急でガレているので,なかなか乗車できません。無理に乗車すると,大転倒です。バホ〜ン!イッテテテテェ〜!ところが,あいかわらずS田さんは奇声を発しながら,下っていきます。さすがテクニシャンです。家庭持ちの我々は,安全第一で無理はしません。しばらく下ると分岐です。ここは,一般コースと行者コースの登山道の分岐(4)です。もう少し一般コースを進む予定の我々は,直進です。小さなアップダウンを繰り返しながら,徐々に高度が下がってきます。一般道が尾根からそれる地点から笛石山縦走の始まりです。見ると,縦走路はいきなりヤブ漕ぎです。テープがあるのと尾根ということで,縦走路に違いありません。ヤブをこぐと,踏み跡程度の道はあります。道は尾根の上についているので,ミスコースをすることはありませんが,やはり乗車は不可能です。

志引峠への分岐に気をつけながら下りますが,いつのまにか笛石山への尾根にのっています。志引峠への道は,もうなくなったのでしょうか。ところどころ傾斜がゆるくなりますが,木の枝などのためにとても乗車できません。周りは,木立のために展望はありませんが,ところどころにある切り開きからは,日名倉山やおごしき山が見えます。おごしき山の大馬鹿門もつまよう枝ぐらいにしか見えません。尾根には,何ヶ所か大岩があり,踏み跡程度の縦走路をふさいでいます。そうなると,縦走路は消滅。迂回路を開拓し,前進。下り基調の尾根道ですが,それでも何ヶ所かは上りがあります。同じような小さなピークが続くので,現在地点の特定が困難です。

  
日名倉山 笛石山の三角点
日名倉山
笛石山の三角点

特定しにくい尾根道

途中で1ヶ所,明瞭な尾根が北東に派生しているので迷う可能性がありますが,笛石山が南東方面ですのでパス。しだいに傾斜がゆるやかになり,ヤブも少なくなり,乗車可能になってくると,すぐに笛石山(5)です。後山から2時間半。笛石山といっても,三角点のある山頂は,尾根の一部という感じです。でもこの笛石山が,麓から見ると「千草富士」と呼ばれるほどの秀峰に見えるのです。三角点は地面にしっかり埋められ,欠けることもなく,きれいな石柱として存在しています。

これからは麓を目指して下るだけです。が,道がハッキリしません。尾根道を探すものの,あたりは広〜い斜面で,尾根らしいものが見当たりません。しかたがないので,強引に木立を抜け,ヤブをこぎます。植林帯があるので,踏み跡程度の道はあるはずです。が,このあたりの植林帯は長い間手入れされていないようで,道すらもうありません。こんなに荒れ果てた植林を見ると,情けなくもあり,怒りさえも感じます。これが広葉樹なら,どんなに四季が豊かに感じられることでしょう。でも,確実に高度は下がっています。斜面がゆるくなった所で,ようやく下山間近。結局,4時間をかけての縦走となりました。乗車率は,1%ほど。今回も,MTBはジャマにこそなっても,役に立つことは少なかったです。やれやれ,無事下山できたことだけでも,良しとしなければいけないのでしょうかね。

ちなみに,今回もツチノコは見つかりませんでした。(7)には,そのツチノコを祀ったかわいい石像がありました。


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