お手軽三草山,ところが…(2000.2.20)


真冬の3連休を極楽に過ごしましたが,今週はまたもや雨の日曜日。あ〜あ〜あ,やんなっちゃった,あ〜あ〜あ,オドロイタ〜!ところが,昼ごろになると雨があがり,日差しさえ出てくるようになりました。こりゃあ,家にいる場合ではありません。早速,お出かけの用意です。行き先は,5年前にMTBクラブ子午線のイベントで行ったことのある「三草山(社町)」です。頂上までの時間が少ないわりには,下りが長かったような記憶があるからと,コース全体の時間も数時間で回れたような記憶があるからです。

  
P・A〜E〜?〜E
P・A〜E〜?〜E

畑コース〜鹿野コース

三草山への登山道は,「三草コース」「畑コース」「鹿野コース」の3コースがあります。今回も1.2kmの畑コースを上り,3.1kmの鹿野コースを下る予定です。畑登山道口には,立派な駐車場(P)と案内板があります。月例登山の年間予定の表示もあります。毎月第2日曜日が多いようです。月例にするほどに地元の人にはなじみのある山のようです。

いきなりの階段

早速,階段の上りが続きます。関電の巡視路のようにプラ階段ではありませんが,やはりシンドイ!ヨタヨタと担ぎ上げると,しばらくは乗車可です。あれ?これからずっとのれるのかな?と思っていると,すぐに担ぎ&押しに。やはり,423mの三草山です。乗ってばかりで登れるわけはありません。

しばらく担ぐと,展望台(A)に出ました。中?高年登山者4名。「まぁ,元気やねぇ」という,オドロキの声と呆れ顔に励まされ,しばらくは乗車可。道の脇には先週の残雪があります。なかなかイイ感じです。正面に,ある時は右手に三草山山頂を見ながら,登山道を進みます。先ほどの展望台からはかなりの乗車率です。

  
畑登山口 分岐の表示板
畑登山口
分岐の表示板

最後の登りにさしかかるあたりの土を見ると,赤っぽい色をしています。これ,何ですか?でも,その赤っぽい土も,昼までの雨で滑りやすくなっています。滑る足を踏ん張りながらMTBを担ぎ上げます。下りもこんな土なら,滑りまくるやろうなぁ,タイヤに泥が詰まってスリックタイヤ状態になるかも,せっかく登っても下れんかったらイヤやなぁ,などと思いながら登っていると,平坦な分岐(B)に出ました。標識もあり,山頂まで150mとか。意外に近かったなぁ。

三草山山頂

山頂(C)に着くと,所要時間は30分ほどです。やっぱり,MTBで乗れる箇所があったので,比較的短時間に登れたようです。ただ,登山道の途中に,トライアルオートバイの轍の跡らしきものがあったのが,気になります。この山をオートバイで荒らしてもらいたくないものです。と同時に,我々MTBライダーも,同じことにならないように気をつけなければいけません。

広く平坦な山頂には,いろいろなものがあります。山名表示板,山頂表示板,お社,三草山の案内板,ベンチ,三角点などなど。しばらくすると,中年のご夫婦がやってきました。月例登山のスタンプを押しているようです。1年間,毎月スタンプを押すと記念品がもらえるとか。これって,やっぱりうれしいですよね。また,そのことが三草山に行くきっかけにもなったりもしますよね。しかも,ユックリ歩いても1時間もかからないんですから,健康にもいいしね。ただし,MTBを担ぐというの身体にいいのか,どうか…?

  
三草山山頂 三草山神社
三草山山頂
三草山神社

写真をとったりしているうちにも,単独ハイカーとカップルの計3人が,三草コースから登ってきました。こんな雨上がり直後でも,9人もの人に出会うなんて,やはり三草山は人気スポットです。頂上からの展望は,晴れていればすばらしいのでしょうが,今日は雨上がりで雲が多く,あまりよくありません。近くの西光寺山や白髪岳?,虚空蔵山?などは見えますが,六甲山などはかすかにしか見えません。ましてや,明石海峡大橋の橋脚などは,見えるはずもありません。でも,麓の昭和池,その向こうの社の町はきれいです。

さあ,下りだ!

一休みしたあとは,待望の下りです。山頂(C)から分岐(B)までは快適ですが,分岐を過ぎるとすぐに激下りになります。これは危ない!下り終わると,今度は上りです。ここも乗車不能。ここまでは,チョット期待はずれです。ピークに登ると,ようやくMTBに乗れるようになりました。結局,ここからは,乗車できないのは部分的に2〜3箇所だけで,ほとんど乗れました。

登山道が西に向きを変えるあたりには,岩場があります。もちろん,乗車不能です。でも,その先には,2つのピークとピークを結ぶ尾根道がきれいに見えています。見事な展望です。天狗岩のあたりには,ベンチがあり,一休みできます。上りきると,304mのピーク(D)です。道は,雨上がり直後ですが,それほどぬかるんではいません。ガレ場もあったりもしますが,さすがにフロントサスの威力は強力です。大きなショックでも,フロントサスが沈み込む間に,体勢を立て直すことができます。もちろん,小さなショックは,フロントサスが吸収してくれるので,楽です。でも,サスの沈み込みとその反動を利用しきるには,まだ時間がかかりそうです。

  
極楽尾根道 鹿野コースの三草山神社鳥居
極楽尾根道
鹿野コースの三草山神社鳥居

チョイと寄り道のつもりが…

長く平らな尾根の終点は,三草山神社の鳥居です。もうこれで,快適ダウンヒルの終わりかぁと思って下っていると,右手に昭和池への道(E)が。ここで,このまま素直に朝光寺経由で帰ればよかったのですが,時間もまだまだあるのでチョット寄り道を。ところが,この寄り道が…。

昭和池へのシングルトラック(ST)は,ゆるやかに登っていますが,乗車できます。登り切って少し下がると,昭和池の周回道に出ます。この周回道は,とれとれ北摂2000の千刈貯水池の周回道とは違って,道幅もあり,湖面からも距離があるので,安心して走れます。右手には,三草山が見えます。堤防に着くと,右手の斜面では,トライアルバイクがトライアルの練習をしています。堤防から下りると,「三草コース」の登山口です。ここも案内板があり,トイレも完備しています。ちなみに,駐車している車は3台です。

  
昭和池と三草山 昭和7年竣工の疎水
昭和池と三草山
昭和7年竣工の疎水

R372に出ると,馬瀬からSTを通って,畑登山口(P)まで帰ろうという目論見です。馬瀬からのSTの入り口がわかりません。狙いをつけて,谷を進むと,谷沿いにSTを発見!よし,よし。さらに進むと,疎水に出会います。谷川を横切って,疎水が通っています。その側面を見ると,昭和7年竣工とあります。なんとまぁ,60年以上もの歴史ある建造物です。しかもこの疎水は,今でも水が流れています。ということは,今でも使われているということです。しかも,側面や底面からの水漏れも見つかりません。完璧な技術です。

ついに退散

小川に沿ってSTは続いています。最後の砂防ダムを過ぎると,STは倒木が多くなり,岩場も出てきました。ヤブっている所もあります。でも,踏み跡は薄くなっているものの,さらに続いています。小川を渡り,倒木を越え,枝を払い進みます。そして,…。ついに踏み跡が消え,万事休す。(?)このまま強引に突き進むには,時間と労力と気力が不足しています。やむなく,撤退。当然,引き返すのも一苦労。ヤブをこいでいるうちに,前から緩んでいたハンドルのグリップがなくなってしまいました。やれ,やれ。どうにか疎水に着いたのが5時ごろです。三草神社の鳥居に着いたのが,3時半ですから,1時間半のロスです。これなら,三草山に登るより,この寄り道の方が時間がかかっています。なんのコッチャ?!

やっぱり鹿野コース

R372を戻り,昭和池の周回道を戻り,鹿野コース(E)に復帰。道の真ん中に溝がほれていたり,岩場があったりしますが,それほど斜度はないので,なんとかクリアーできます。その登山道を下りきったところが,鹿野登山道の登山口です。ここにも,案内板と三草山についての記述があります。もちろん,月例登山の年間予定もあります。登山道がよく整備されているのもうなずけます。

このあとは,進路を東にとり,朝光寺を目指します。途中に人家が所々にあります。人が住んでいる人家もあれば,空家になった人家もあります。あたりが暗くなってきたこともあるのでしょうが,チョットさみしい気もします。ゴルフ場の横を通り,朝光寺へ。そして,畑登山口駐車場(P)へ。結局,2時過ぎに登り始め,帰ってきたのが,6時前。3時間半ほどの三草山登山&ST迷走でした。


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