お手軽コース 峰相山・とんがり山(2001.1.28)


  
P・1〜6
P・1〜6

風邪はどうかな?

3日ほど降り続いた雨が上がり,ようやく青空が見えるようになりました。昨日,風邪?のために一日中眠りこけていましたが,朝,起きると気分がよく,「せっかくの晴れてるのに,このまま寝込むのも悔しいし,このようすなら山へ行けるかなぁ」と思い,早速準備です。S田さんには,体調が悪ければ行かないということでしたが,峰相山のお手軽コースなら行けそうです。でも,昨日,T巳さんから誘われた広峰山のクロカンの練習にはとてもじゃないが行けそうにありません。せっかくお誘いいただき,申し訳ありません。

いつもよりおそく出発。姫路の町を抜け,打越の「太陽公園」の駐車場(P)で車をとめます。「太陽公園」は,入口からグローバルです。中国の石像が林立し,その奥にはパリの凱旋門があります。入ってはいませんが,万里の長城などもあるそうです。この公園は,個人の運営のようですが,これだけの規模の施設を作るだけでも大変だったことでしょう。入場料は,500円ということですが,それだけで世界の有名な遺跡や建物を見学できるんだから,お徳?

やはり,押しと担ぎの尾根登り

自然歩道の入口は,東洋大学姫路高校の野球練習場の脇にあります。表示には,「峰相山1.3km」とあります。早速,MTBを押しと担ぎで登ります。しばらく登ると,太陽公園の一部でしょうか,メキシコの遺跡があります。でも,このあたりは雑草が生い茂り,訪問者があまりいないようです。

部分的には,MTBは乗車可能ですが,ほとんどが押しと担ぎです。しかも,前日までの雨のために,シダは濡れ,路面は滑りやすくなっています。しだいに,膝から下が濡れてきます。それにしても,シダの多い道です。今でもこれだけ生い茂っているのですから,夏にはこの道はどうなっているのでしょう。道すら見えないのではないでしょうか。

40人ほどの集団ハイカーに遭遇。メンバー全員が中高齢者です。ここにも,昨今の中高齢者の登山ブームがの波がきているようです。白鳥台からの登山道に合流し,しばらく登ると,今度は峰相園からの登山道に合流しています。でも,あいかわらず,シダの生い茂った道です。

ミスコースもあり

しだいに傾斜がゆるくなり,216のピーク(@)へ。ここで,S田さんが「とんがり山に行くには,この分岐でしょう」とのたまう。が,木立の間には踏み跡があるものの,道らしくはありません。しばらく進むと,MTBの乗ることもできず,下りを押しながら下りましたが,尾根にはますます道らしい道が見当たらなくなりました。西を見ると,とんがり山らしき山のある尾根が見えています。ということは,この道はダメ,ダメ。

  
峰相山山頂 239.7 峰相山鶏足寺跡
峰相山山頂 239.7
峰相山鶏足寺跡

二つの峰相山山頂?

引き返し,216のピークからはお楽しみダウンヒルです。気持ちよく下ると,「下山口」の表示がありますが,今回はパス。登り返した所に「峰相山頂 239.7」という表示があります。山頂は,その表示板から少し入ったところです。プレートが1枚あるだけで,展望もなく,寂しい山頂です。これでも山頂?って感じです。

とんがり山への分岐は,もう少し先です。しばらくすると,広場のようなところ(A)に出ます。ここには「峰相山244m」という表示があります。…?では,さっきの山頂の表示は?ナゾです。この広場には,お堂があり,鶏足寺跡ということです。

鶏即時は,神功皇后がつれ帰った新羅の王子が開いた寺といわれ,全盛期には僧坊が300あまりもあり,西播第一の大伽藍であったと伝えられる。しかしその後しだいに衰退し,貞和年間に6〜7坊となった。秀吉の播州攻めの際に反抗したので,命を受けた黒田孝高によって全堂焼き払われたといわれる。山上には,かつては古い瓦のかけらがたくさん落ちていたし,現在でも梵字の入った墓石や,お堂の礎石と思われる苔むした大石が残っている。(『自然歩道ガイド』神戸新聞出版センター)

ここにも,キレイな表示板があります。カラフルで,字体も凝ったもので,これを設置した人の峰相山への愛着が感じられます。でも,きっと大変だったでしょうね。

大黒岩へ

表示板のおかげで,とんがり山への道もわかり,安心です。地形図で見るようにさほどの標高差がないので,MTBに乗車できます。ただ,道が狭く,枝が張り出しているので,走りにくい。木立の間を抜けるにはハンドルが通りません。さらには,ハンドルに引っかかった枝が,バシッ!と跳ね返ってきます。もう,痛い,痛い。

と,前方からハイカーが。しばらくオシャベリをしていると,HP「萬屋」のオーナーだとか。ボクも,過去に何回か見たことのあるHPです。もちろん,S田さんはよくご存知のようです。

大黒岩の到着。この岩は,崖の上に立っており,そこからの展望は絶景です。高度感があり,遠くの山々も見えます。北の山々は,すっかり雪化粧をしています。岩の上に立つと,コワ〜イ!

大黒岩のあるピークからとんがり山へ行くには,2つのピークを越さなければなりません。しかも,見た目にはかなり急峻なピークのようです。道はますます狭くなり,ほとんどMTBは乗車不能です。押していても,枝や草がMTBにからみ,もう大変です。とんがり山の一つ手前のピークに三角点があります。とんがり山への最後のピークは,見た目ほどの傾斜はありません。

  
大黒岩 三角点256.7
大黒岩
三角点256.7

とんがり山着

ほどなく,とんがり山(B)着。ここにもキレイな表示板があります。「ハート岩」なんてのもあります。しばらくすると,女性のハイカーが5人,にぎやかに登ってきました。地元の人たちらしく,このコースを整備している人までご存知のようです。しばらくすると,空から白いものが降ってきました。雪です。冷たい風も出てきました。ランチタイムですので,風を避けることができる山頂の岩の陰をランチポイントとしました。温かい汁物をいただき,食後のコーヒーをいただくと,元気回復。前日までの風邪はどこへやら。

今度は,とんがり山から峰相山(鶏足寺跡)に引き返します。復路も,大黒岩まではほとんど乗車不能です。無理に乗ると,ハンドルが通らない,デレイラーに枝が絡みつく。石につまづく。やはり,大変です。が,大黒岩のあるピークからは,快適に乗車できます。最後に登りがありますが,再び鶏足寺跡へ。

  
とんがり山山頂のハート岩 支尾根の岩場
とんがり山山頂のハート岩
支尾根の岩場

ついにエンドがthe end!

自然歩道の表示にしたがって,山を下ります。傾斜といい,落ち葉の敷き詰められた路面といい,MTBで下るには最適です。気持ちのいい尾根道です。左手に三角点のある245.4のピークを見ながらも,なおも快適に下ります。と,いきなり,MTBの後部から異音が。見ると,デレイラーが曲がっています。さらには,エンドも明らかに曲がっています。ちゃちなアルミのエンドですので曲がりやすいのですが,それにしても見事に曲がっています。なんとか修復し,再び,尾根道を快適に走ります。

小さなピークを過ぎると,急に視界が開けます。路面は,一枚岩のようです。眼下には,岩場の支尾根(C)がのびています。ここは絶好の撮影ポイントです。が,我デジーはズームなしなので,写すと人間が豆粒のようです。

ショートカットコース発見!

最後のピーク(D)では,道が右手にもあります。自然歩道は左ですが,自然歩道をそのまま下ると,上伊勢から車をとめたところまで,延々と帰らなければなりません。それなら,右手の道を下って,緑台の住宅地に下りる方が楽チンです。しかし,その道が緑台にまで続いているという保障はありません。が,試しに行ってみることに。

少し下ると,鞍部に。そこには,朽ちかけた表示があります。どうやら,廃道寸前の道のようです。草に覆われた登山道は,今ではほとんど利用する人がいないようです。傾斜はそれほど急ではないので,十分乗車できますが,路面に要注意です。ところどころに,濡れた岩が顔を出しています。滑りやすいこと,この上なしです。極めつけは,フィニッシュ寸前の一枚岩の露岩です。しかも,濡れています。これはもう,滑ってくださいといわんばかりの状況です。慎重に下るS田さん。無事に下ったのを見届け,今度はボクです。そろそろと降りますが,しだいに勢いがつき,ダダダ―ッ。アリャ〜!でもなんとか,無事に下りました。あとは,廃墟と化した野球場(E)を通り,緑台へ。ここからは,駐車場へはすぐです。

今回は,風邪で体調がイマイチでしたが,なんとか回復。やっぱり,山へ行くとフィトンチッドのおかげで回復が早まるのでしょうか。今回もお手軽といいながらも,結局5時間もかかってしまいました。でも,乗車率が高く,気持ちのいい山歩きwithMTBを楽しむことができました。メデタシ,メデタシ。


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