梅雨の中休み 高御位山・鹿島山・桶居山縦走(2000.7.1)


 山陽本線で加古川を渡って姫路に近づくにつれ,右手に城塞を思わせる荒あらしいプロフィールを見せる岩山が展開する。高御位山は,その山塊の主峰だ。
 西隣の鹿島山と結んで馬蹄形に連なる山塊は,すべてが岩山で構成されている。名前がないのなら播磨アルプスとでも名づけたいところだ。    (『大阪周辺の山200』)

  
P・A〜I
P・A〜I

高御位山・桶居山縦走ルートに決定

週末は雨模様という天気予報に反し,金曜日から夏を思わせる天気が続いています。午後からは,ロードの練習でもしようかなぁと思っていたのですが,あまりの天気のよさに,久しぶりに山に行くことにしました。とはいえ,昼から17:00までの時間限定の山行きです。そんなに遠くの山には行けそうにありません。しかも,時期は夏。ちょこっとMTBというのも,夏草やクモの巣のことを考えると気が進みません。となると,必然的に珍しいことに山歩きwithoutMTBということになります。

候補は,小野アルプス・善防山笠松山・高御位山の3択です。小野アルプスは,今年初めに親子で登ったルートの西側もつなげて縦走するルートです。善防山は笠松山からお宮に下りるルートです。でも,どちらにしてもあまり人が入っていないかもしれないので,歩きにくそうです。そうなると,残るは高御位山です。ただ,高御位山を登るだけでは物足りません。鹿島山から鹿島神社へ下りるルートは,あまりにもポピュラーです。ここは,高御位山に登るんなら,今まで行ったことのないルートに挑戦です。桶居山への縦走です。

HPで桶居山の情報を集めましたが,桶居山の写真はあるもののルートや所要時間がわかりません。地図を見ると,高御位山の縦走路から桶居山へ市境の印があります。おそらくこの市境を通るのでしょう。が,桶居山からの下山ルートが不明です。そのまま市境を下るのでしょうか。さらに,所要時間も不明です。高御位山の縦走路の距離から考えると,縦走路の分岐から1時間半といったところでしょうか。ということは,高御位山登山口から桶居山を下山するまで3時間ほどになりそうです。しかも,桶居山を下山したあと,高御位山登山口までもどらなければいけません。1時間ほどの歩きが必要です。MTBを持って縦走すると,帰りは楽チンですが,今回はMTBを持って登るわけにはいきません。乗車率が低いということもありますが,登山者が多いのでMTBは遠慮しなければいけません。でないと,関東の山のようにMTB入山禁止なんてことになるかもしれません。登山者とMTBのすみわけはきちんとしなければいけません。

まずは高御位山へ

昼食をすませ,早速高御位山登山口(P)へ。駐車場には,習志野ナンバーの車も止まっています。今回は,時間が短いので弁当まで持つ必要がありません。デイバックに水・お茶・スポドリを入れ出発です。(13:25)神社の境内を抜けると,歩くほどに標高が増し,5分もすると足元に展望が広がってきます。登山道が九十九折りになるころには,東に飯盛山と城山,北に大藤山などが望めます。道の脇には,キキョウの花が咲いています。この登山道は,地元の人たちによって維持管理され,とても手入れが行き届いています。地元の人たちの高御位山への愛着の深さを感じます。

が,展望がいいということは,すなわち木立がないということです。ということは,この時期では,夏の日差しを浴び放題ということになります。当然のことながら,これから先の縦走路にもいえることです。夏の山歩きは,この日差しが問題でしょう。体力の消耗が激しくなる上に,水分の補給が大切ですが,持ち運べる水分にも限度があります。もし,山の上で水が尽きると,これはもう悲惨でしょうね。何日もかかって縦走をする人なんて,どうしているのでしょうか。余計な心配もしてしまいます。

15分ほどで尾根に出ました。途中で,3組の登山者に会いましたが,山頂にも何組かの登山者がいるようです。土曜日の午後とはいえ,やはり高御位山は人気スポットです。飛翔の碑を見ながら山頂へ。愛嬌のある石像が出迎えてくれます。「弘法大師」をありますが,弘法大師さんはこんなに愛嬌のある顔だったのでしょうか。高御位神社の社殿を過ぎ,三角点(A)を確認。(13:45)岩場に上がると,高砂・加古川が一望できます。が,モヤのために瀬戸内海がかすんでいます。やはり,夏場は遠くが白っぽくなって,展望という点ではイマイチです。

  
山頂のかわいい石像 鹿島山(鷹巣山)
山頂のかわいい石像
鹿島山(鷹巣山)

高御位山縦走路

石碑を過ぎ,反射板を過ぎ,これから縦走路です。5年ぶりです。夏草が茂っているものの,歩くには支障はなく,クモの巣もありません。多くの登山者が通るので,クモは巣を作る時間がないでしょう。木立に入ると,展望はなくなるものの,夏の日差しが当らない分涼しく感じます。小さなアップダウンを繰り返しながら,縦走路は続いています。振り返ると,いつもとは違ったアングルの高御位山が望めます。途中で,市の池への分岐もありますが,まずはきれいな双耳峰の鹿島山を目指します。

途中でも,多くの登山者に出会いました。グループ,2人連れ,1人。この暑いのに,なんでわざわざこんな汗の出ることを好き好んでしたいのでしょう。自分も同じながら,人がしているのを見ると不思議に思ってしまいます。いくつかのピークを越えたところで,にぎやかな案内板が現れてきました。馬の背への分岐です。この先が鹿島山(鷹巣山)です。(14:07)ここにも三角点(B)があります。その三角点にカメラを置き,記念撮影です。縦走路はこのまま直進ですが,桶居山へは,分岐を行き過ぎているので,逆戻りです。

いよいよ桶居山縦走

ピークを越えると,分岐(C)が現れました。「桶居山」の案内板もあります。早速,進入です。未知のルートというのは,不安でもあり,楽しみでもあり,ワクワクドキドキです。分岐からの道は,やはり人があまり通っていないとみえて,クモの巣がたくさんあります。足元のシダも道を覆っています。初めっからこの調子だと,これから先が思いやられます。しかも,西の谷からは「バン!バン!」という音がしてきました。まさかこの時期に狩猟はないでしょう。鳥除けの発射音にしては,不規則です。どう考えても銃声です。歩くにつれて,その銃声は大きくなってきます。谷間に響くので,余計に大きく聞こえます。どこで撃っているのか,不安になります。

分岐から一気に下り,尾根に出ると,これまた違ったアングルの高御位山が見えます。しかも,尾根には岩壁がいたるところに露出しています。播磨アルプスという名にふさわしい光景です。高御位山からの尾根が続き,右手には先ほど登った鹿島山も見えます。こんなふうに,北からの高御位山連山のスカイラインは初めて見るだけに新鮮です。

(14:30)182mのピーク(D)に到着。ここからは,眼下に先ほどからの銃声の発生源の射撃場が見えます。ここで一休みです。高御位山縦走路の登山者の数に比べ,分岐からは登山者に出会うことはありません。しかし,標識はしっかりついているので,このルートが初めてのボクでも道に迷うことはありません。標識の中には,「中高年〇〇」なんてメッセージもあります。鷹巣山の標識には「コーヒー山栗」というCM?まで入っています。まるで,鷹巣山の山頂に山栗という喫茶店があるようです。朝にこんな標識を見ると,つい「急いで登ればモーニングサービスに間に合うかなぁ」などの思ってしまいますよね。

人に出会うことのない高御位山のルート

182mのピークからは展望のいい,しかし真夏の日差しが照りつける尾根道を進みます。小刻みなアップダウンを繰り返しながら,谷(E)に急降下します。このあたりは,珍しく湿地となっています。滑りやすいので,足元に注意です。谷に降りると,道は南北に分岐しています。桶居山の標識どおり,南に進みます。と,見慣れた「火の用心」の標識が出現。どうやら,この谷の道は高圧線巡視路のようです。ということは,ここからもしっかりした道のようです。早速プラ階段が現れました。尾根に上がると,頭上には高圧線が。鉄塔も見えます。初めてのルートにもかかわらず,見慣れた光景だけに一安心です。

「火の用心」を見ながら尾根を登ります。東の方には,遠くなった高御位山が小さく見えています。ピークに上りきらないところで分岐(F)になっています。どうやら,地図にはまだ表示されていないもう一本の高圧線ルートへの巡視路のようです。木立に入ると,アゲハチョウが出迎えてくれましたが,ありがたくないクモの巣のお出迎えもあります。

  
高御位山連山 桶居山
高御位山連山
桶居山

桶居山出現!

(14:55)221mのピーク(G)に立つと,ナント!目の前に桶居山が急峻な姿を現しました。その山容は,暑さのせいもあってか,山盛りのカキ氷に見えてしまいました。HPの写真では見たことのある山容ですが,実際に見てみるとやはり美しい!でも,こんなに急な山を登れるの?なんて,これまた余計な心配をしてしまいます。目指す桶居山へは,もう一ピークです。この道も巡視路です。頭上には高圧線はありませんが,別ルートをつなぐ巡視路のようです。

桶居山手前の小ピークに登ると,よりいっそう大きくなった桶居山が姿を現しました。このピークを下りると,市境は谷沿いに北に伸びています。ということは,桶居山からの下山ルートは,この谷でしょうか。分岐に気をつけながら進みますが,北には分岐がありません。南には,姫路の臨海部の山々が見えます。目の前にそびえる桶居山への道は,実際に登り始めると,思ったほど急ではありません。

360度の展望

枕状溶岩のような丸い岩をたどりながら山頂(H)に到着。(15:15)「桶居山」の表示板が草むらに落ちています。まわりは360度の展望です。西には,姫路市街地が見えています。足元には,これから下りるであろう飾東町夕陽丘の住宅地が広がっています。この桶居山にも三角点があります。三角点に座って,記念撮影です。さて,下山道はと見ると,西に進む道しか見当たりません。この道は,巡視路でもあるので,桶居山の西に伸びる高圧線につながっているはずです。でもそれでは,下山するには遠回りです。でもでも,この道しかないので,しかたなく進むことに。

  
桶居山山頂 麓から見た桶居山
桶居山山頂
麓から見た桶居山

急な下りを下り,コルを過ぎ,鉄塔をくぐり,ピークに。ここからは道が2本に分かれています。直進は,「御着」駅へ行くようです。それでは,さらに遠回りになってしまうので,北へ向かう尾根を下ります。高圧線の巡視路ですから,このまま行けば,必ず夕陽丘の住宅地に出るはずです。滑りやすい急な下りをズルズルと降り,鉄塔へ。鉄塔からは,夏草が茂り,クモの巣もいたるところにあります。おまけに道は,苔で滑りやすくなっています。最後になって,これじゃあ,イヤになっちゃうよね。

1時間のウォーキングは味気ない

フィニッシュは,溝を越えて,住宅地の道路(I)へ。(15:45)さて,これから駐車場まで,車道をウォーキングです。味気ない道とはいえ,平坦路なので歩きやすいです。予想では,1時間ほどです。それ以上かかると,このあとの予定に支障が出ます。志方へ続く,いつもはロードレーサーで走る道ですが,歩いてみると発見があります。道の脇から水の音が聞こえてきます。あとで地図を見ると,「思出川」という風情のある川です。南の方を見ると,桶居山から派生した尾根が見えます。縦走路から派生した尾根も見えます。はるか先には,高圧鉄塔も見えています。残念ながら桶居山の山容はほとんど見ることができません。

(16:40)結局,1時間ほどのウォーキングの末,登山口(P)に戻ってきました。このウォーング区間を省略すれば,桶居山縦走がもっとポピュラーになることでしょう。


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