加古川・平荘湖里コース〜DiamondBack号最後の走行〜(2000.2.11)


  
P・A〜C
地図 P・A〜C

3週間連続の日曜日の雨に,もううんざりとばかり,少しの時間を利用してMTBを乗りました。もちろん,近場で「ちょこっとMTB」ですが,それでも気分がいいものです。今回も関電の巡視路で,30分ほどのコースですが,岩壁あり,はしごありとスリル満点のコースです。

貯水タンク?(P)の横のゲートボール場から「火の用心」を見ながら,階段を登ります。階段の先は神社ですが,巡視路は右手のシングルトラック(ST)です。それほど斜度はありませんが,倒木がたくさんあります。せっかくですので,倒木を処理しながら登ります。登りの終点は高圧線鉄塔(A)です。この鉄塔からは,MTBで走れそうですが,すぐに岩場に出て,乗車不能。左手には,岩壁が切れ落ちています。その向こうには,加古川と市街地が望めます。100m足らずの標高ですが,見事なものです。

岩壁の先は,垂直の岩壁に取り付けられたはしご(B)です。高さは5mほどですが,MTB持参なので,けっこう恐ろしい!こんなところも巡視路なんだから,保守点検をする人も大変です。

  
恐怖!岩壁のはしご はしごを登ると…
恐怖!岩壁のはしご
はしごを登ると…

登ると,古墳の表示が。そういえば,先ほどの鉄塔付近でも,古墳の表示があったなぁ。以前,平荘湖の南側の山に登ったときも古墳がたくさんありました。このあたりの小山には,古墳が多いようです。2つ目の鉄塔(C)を過ぎると,下りが待っています。九十九折の下りなので,乗れそうで乗れません。乗ったり,押したりしながら途中まで降りると,このまま下りてしまうのももったいないと思い,今来た道を引き返すことにしました。だから,コースとしては,西側(池尻)の巡視路から上り,北上する方が乗車率は高くなるでしょう。

  
夕日に輝く平荘湖 岩壁上部のST
夕日に輝く平荘湖
岩壁上部のST

再び鉄塔(C)を過ぎ,岩壁のはしご(B)を降ります。これが恐ろしい!登るより,下るほうが恐ろしい!先にMTBを投げ落として,それから人間ははしごで下りるという作戦もあります。でも,この作戦は,MTBがいかにDiamondBackとはいえ,やはりMTBが無事ではすまないでしょう。MTBを担いで,そろり,そろりとはしごを降ります。右手には,夕日に輝く平荘湖が見えています。振り返って,背後の北方を見ると,権現ダム湖周辺の山々が夕日に照らされ赤っぽく見えます。いい眺めです。でも,はしごを降りている途中なので,写真は撮れませんでした。

はしごを降りると,岩壁の上をMTBで走ります。右にコケると,数十m転落するので,要注意です。岩場を抜けると,鉄塔(A)です。この鉄塔から,短いながらも快適STが始まります。登る時に倒木をどけているので,ほとんど乗れるはずです。ワクワク。樋状のSTは,ボブスレー気分です。上部の倒木や脇から出ている枝に気をつけながら,快適に下ります。登り自体短いSTですので,下るとすぐに神社手前の階段に到着。ここからは,階段を押しながら下りるしかありません。が,階段の左を見ると少し草地が。これを下れば,階段を押さなくてすみます。GO!これまた快適です。フィニッシュは「火の用心」のあるゲートボール場です。

と,ここまでは順調でしたが,日没までまだ少し時間があるので,北に続く巡視路を行くことにしました。ここも以前に行ったことがあるのですが,北から南に走る方が乗車率が高いのです。そこで,舗装路を上がり,山の北側に出ようとしたところ,左のヤブに小道があります。早速お邪魔させていただくことにしました。

  
道標 哀れ!DiamondBack号
道標
哀れ!DiamondBack号

畑の脇を抜け,道はヤブっぽくなっています。笹ヤブなので,強引に行けば通れます。と,道はきれいなST(×)になりました。右手には畑もあります。この畑に来るのは,どの道を通るんかいなぁと思いながら,MTBを走らせていると,突然「ゴキッ!」という鈍い感触が後輪から。ああ〜,また後輪に枝が絡まったんかいなぁと下りて見てみると,ディレイラーがヘンです。あれ〜!ディレーラーが付け根からバキッと折れているではあ〜りませんか!コリャ大変。もう,これ以上乗れません。ディレイラーを交換しなきゃあいけません。困ったもんです。今まで,杉の枝が絡んでも壊れんかったXTのディレイラーが,こんな軟弱な小枝で壊れるなんて!でも,この時は,それ以上の事態になっているということは,知る由もありませんでした。

早速,夜,行きつけのじてんしゃ館へ。ディレイラーを外し,エンドを修正してもらい,後は新しいディレイラーを付けるだけと思っていると,館主のお言葉。「あれ〜!ディレイラーをつける穴が変形してるでェ。このままやったらディレイラーを付けられへんでぇ」ということで,哀れ!DiamondBack号は廃車となってしまいました。自転車としては異例と思える9年間の長〜い付き合いが,これにてチャンチャンです。なんだか,壊れる時って,あっけないものですねぇ。人間が人生を終えるときもそうなのでしょうか。この9年間というもの,消耗部品以外はほとんど壊れることがなく,ガケから落ちても壊れなかった丈夫なフレーム&パーツに感謝です。今時,サスペンションフォークじゃないMTBを探すことが難しい中,超リジッドフレーム&フォークのDiamondBack号は,博物的価値すらあったのに残念です。新しいSPECIALIZED号がこれだけの耐久性があるのでしょうか。それは,10年後?のお楽しみです。


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