弥十郎ヶ嶽縦走(2000.1.4)


  
P・A〜J
P・A〜J

ハンターがいる!

穏やかなお正月を過ごし,少しなまった身体に褐!?を入れるべく,篠山市の弥十郎ヶ嶽にMTBを担いで登りました。この山は,2年前の年末に,後川上から林道を通って,南から登ったことがありますが,今回は北の薬師野ヶ原キャンプ場から登ることにしました。

キャンプ場(P)で車を停め,MTBの準備をしていると近くにいた謎のおじさんが「今日は,ハンターがようけ山に入っとるで」と言うではありませんか!年末に大倉山でハンターの恐怖を体験した「山であそぼっ」のS田さんは,もう免疫ができているでしょうが,未経験のボクは恐怖です。ところが,となりでその話を聞いていた山登りのおじさんは,ニコニコしながらすたすたと登っていってしまいました。う〜ん…。

出発!

キャンプ場の案内板で登山道を確認し,ハンターの待つ?弥十郎ヶ嶽に出発です。植林帯の中を行く谷道なので,全然展望はありません。MTBに乗れたのは,ほんの最初だけで,後はずっと押しです。薄暗い植林帯を抜けると,吹越峠(A)です。標識は「日置・山頂」とあります。右手に行くと日置に行くようですが,道がわかりにくそうです。今日は,我々は山頂に行くので,左手に進みます。細い尾根道を抜けると,山腹を巻きながら緩やかに登っていきます。ところどころはMTBの乗車も可能です。でも,右手が切れ落ちているので,転落注意!です。

  
椿の花
椿の花

危ない!

尾根道からいよいよ谷を登るルートになりました。先にはロープを使う岩場もあるとのこと。気が引き締まります。とはいいながらも,あいかわらずバカ話をしながら進みます。所々に赤テープがあるので,迷うことはありませんが,足元が悪いのでMTBを担いでいる我々にはツライものがあります。そしてとうとうロープ付きの岩場に到着。苔むして濡れた岩は,SPDシューズの我々には強敵です。滑る!バランスが取れない!でも,写真だけは…。「これで死んだら写真が証拠になるやろなぁ」なんて,懲りない面々です。

2ヵ所の岩場をクリアーして,洞窟に到着です。避難小屋にもなりそうな洞窟ですが,昔は人が住んでいたのかもしれません。この洞窟を過ぎると,道は左の山腹を巻きながら山頂に続く尾根道に出ます。尾根道は左右に分岐していますが,もちろん山頂は右へ。空はすっかり冬の黒い雲に覆われてしまいました。しばらくすると,右手に広い林道が見えますが,今日はパスです。でも,チョット気になります。しだいに高度が上がり,山頂が間近です。駐車場で会った登山のおじさんに再会。おじさんは,今日は三嶽にも登って来たとか。昼までに2座も登って,元気ですねぇ。

       
急な岩場 洞窟にてST
急な岩場を登る
洞窟にて修行?

見事!

ようやく,山頂(B)。2年前は雪がありましたが,今年は雪はありません。北には多紀連山がど〜んと見えます。西には,きれいな円錐形の三国ヶ岳,その奥に双耳峰の愛宕山,さらには大コブヶ嶽,虚空蔵山などが見えます。白髪岳,松尾山,黒頭峰,三尾山も。しばらくすると,登山者が上がってきました。見ると,その中の一人は,前の職場の同僚です。2年前にボクがとったルートで上がってきたようです。

快感!

寒くなったので,出発。下り基調の尾根道ですので,乗車可です。これだよね,やっぱ。山登りは,MTBに乗れなきゃあねぇ。この前みたいな乗車率5%なんて,サイアク。今日はサイコウ。尾根の途中で,籠坊への分岐(C)があります。直進すると林道を経て後川上に行ってしまいます。急坂を下りると,植林帯。ここからは快適な尾根道です。MTBの独壇場です。担いでいる時はジャマでしかないMTBですが,そんなことはすっかり忘れて大喜び。激下りはないものの,木立の間を抜ける道はテクニカルコースです。

途中で「ハハカベ山」の石柱(D)を発見!この地の豪族であった波々伯部氏の領地であることを示しているそうです。快適なシングルトラックを楽しんでいると,犬の鳴き声が。そうです。猟犬です。つまり,ハンターが近いということです。今日は猪のぬいぐるみを着ていませんが,間違って撃たれるのはイヤです。声を上げながら素早くMTBで走り抜けます。幸いにも,猟犬は我々を無視してくれたので,やれやれです。

丈山北峰

それでも快適な尾根道は続きます。途中でいくつかの登りはありますが,それほど苦にはなりません。それ以上に下りの快適さが魅力的です。奇声?歓声?を上げながらMTBを楽しんでいると,丈山北峰や丈山南峰が見え始めました。最後の登りをクリアーすると丈山南峰への分岐が現れました。さらに進むと,丈山乗越(E)。左に進むと丈山北峰へ。今日は,丈山北峰山頂でランチタイムです。ところが,これが大変。思っていた以上に距離と標高差があり,一苦労。ようやく山頂(F)でランチです。ところが,吹き抜ける風が冷たく,曇り空なので寒い!

早々にランチタイムを切り上げて,再出発。乗越(E)までは,ほとんど乗車できます。乗越からは未知のルートです。植林帯の中の斜面を横切りますが,これが恐ろしい!右に転落すると10m下の谷底へ一直線です。恐る恐るブレーキをかけながら下ります。植林帯の中は倒木も多く,なかなか乗れませんが,それでも乗車率50%以上はあります。ご機嫌です。

またもやハンター!

植林帯を抜けると,茶畑(G)の中に出ます。きれいに刈り込まれたお茶の木が見事です。藁葺屋根の農文塾の横を通って車道へ。のどかな風景です。広い車道を登り,原の集落を抜けると分岐(H)です。右に行くと原峠。左に行くと奥谷への林道です。でも,原峠への入り口には自動車が何台も駐車しています。ということは,それだけのハンターが山に入っているということです。左のルートを行くしかありません。

何のための植林やねん!

登山地図では,廃道ということになっていますが,植林帯の中のきれいな道です。植林帯を抜けると,今度は竹林の中の道です。さらに進むと再び,植林帯になり,奥谷峠へ。な〜んや,廃道やないやん。と,タカをくくっていると篠山市側の道があやしくなっています。倒木だけではなく,ヤブってきました。そしてついには,鹿よけネット(I)で道は遮断。仕方がありません。ネットに沿って下りるしかありません。ネットの中は,苗木が植えられていますが,あまり手入れが行き届いているようではありません。手入れのできていない植林が多いだけでなく,苗木の段階でもう世話をしていないんだから,何のための植林やねん!と,怒りが込み上げてきます。落葉樹を切り,針葉樹を植林し,手入れもせずに放ったらかし。これでは山が荒れるだけです。どうにかせえよ!

バブルの夢の跡

怒りがおさまると林道に出ました。これからは,車道です。もちろん,乗車可です。しばらく下りを楽しんでいると,向う岸に幟らしきものを発見!早速,おジャマすることに。行ってみると,別荘の分譲地(J)でした。とはいえ,バブルがはじけた今は,存在すら危ういような会社の分譲地です。幟には「好評分譲中」と書かれていますが,1区画も売れてはいないようです。でも,電柱はあるし,道だってコンクリートですが舗装されています。と,青いビニールシートの中にトヨタの旧ランクルを発見!ホイールなんて,ボクの車よりきれいです。何のために置いているんでしょう。

       
丈山北峰を望む 弥十郎ヶ嶽を望む極楽ST
丈山北峰(篠山市側から)
弥十郎ヶ嶽(篠山市側から)

ようやく里に出て,篠山マラソンのコースであるR372を西進。南に見える山々を眺めながら薬師野ヶ原キャンプ場へ無事到着。途中で寄り道をしながらの山歩きwithMTBでしたが,思ったよりも早くまわることができました。今回の乗車率50%以上。メデタシ,メデタシ。

my「Y2K」問題!?

ところが,家に帰ってビックリ。デジカメの画像がヘンなんです。ほとんどピンぼけです。新年早々,壊れたのかな?ということは「2000年問題」が起こったのかな,と調べてみると,ナント!椿を写した時に接写モードにしたまま続けて撮影していたというわけです。せっかく撮った写真が…。う〜む,これは2000年早々に起こったトラブルということで,「2000年問題」というわけです。意外なところに潜んでいたものです。ああ,無情。 


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