ガスと残雪の向山・清水山(2000.2.13)


真冬の三連休の最終日。かねてから縦走をしてみたかった譲葉山連山に行くことにしました。尾根には,先日の残雪があるようですが,それほど多くもないでしょう。ところが,お供の「山であそぼっ」のS田さんは,向山から譲葉山,鐘ヶ坂旧道を回ろうと言うではありませんか。そりゃあ,距離的にも無理やろと思いつつも,もしかすると…という淡い期待をもって,行ってみることにしました。

霧の柏原町

加古川周辺では晴れていた空も,西脇市から柏原町に近づくにつれ,霧が濃くなリ,太陽もかすんでしまっていました。でも,天気予報では,晴れるということなので,その予報を信用することにしました。もっとも,信用しないからといって今日の山行きを中止するわけではありませんが。

  
P・A〜I 水別れ公園の案内板
P・A〜I
水別れ公園の案内板

水別れ公園(P)に到着。準備をしていると,「丹波のたぬき」さんがやって来ました。近くにお住まいということで,今日のルートについてもよくご存知です。向山連山のルートは,表示が多く,迷うことの方が難しいということです。それを聞いて,一安心です。でも,地図を見るとわかるように,向山の尾根に出るまでのルートの傾斜が急です。これはかなりの担ぎが要求されそうです。ボクのMTBは肩パットがないので,長時間の担ぎはつらいものがあります。やれやれ。

担ぎ,担ぎ,担ぎ,…

丹波のたぬきさんご夫妻に見送られながら,登山道を進みます。登山道は,いきなり担ぎ&押しです。イノシシ・鹿よけの頑丈な扉を開けると,細く急な尾根が上まで続いています。これを見ただけで,萎えてしまいそうです。担いだり,押したりで,高度を稼ぎます。これが下りなら乗車可でしょうが,今は向山山頂まで登るのみです。初めは快調に動いていた口もしだいに重くなり,… … …。下界を見ると,霧が晴れ,太陽が出ています。気温は低いはずですが,MTBを担いで登っている我々には熱い。でも,立ち止まると,冷たい空気が肌をさします。体の中は熱いが,肌は冷たい。複雑な感覚です。

ようやくたどり着いた二ノ山は,滝山古墳(A)になっています。(9:30)見晴らしはいいものの,こんなところに古墳を作るなんて,昔の人は大変だったでしょうねぇ。二ノ山からも尾根を登ります。傾斜はゆるやかになっている所もありますが,やはりシンドイ!…汗びっしょりです。ウインドブレーカーを脱ぐと,体から湯気が立っています。

  
二ノ山・滝山古墳 展望岩から
二ノ山・滝山古墳
展望岩から

展望岩

三ノ山山頂を見上げ,その勾配に驚いていると,道は右に巻いています。やれやれです。巻いた先は,大岩の展望台(B)になっています。(10:00)このからの展望は素晴らしい!の一言です。足元には麓の町が広がり,その先には高見城山,右手の置くには篠ヶ峰が雪で白くなっています。振り返ると,向山から清水山への稜線がきれいに見えています。こんなところに,うまいことにこんな大岩が露出していたものです。

残雪,亜炭,水分かれ地点

展望を楽しんだ後は,見上げていた三ノ山山頂へアタックです。傾斜はますます急になってきます。ようやくたどり着いた山頂には,雪が残り,冷気が地表から伝わってきます。急登りのあとは,急下り。MTBに乗ることもできず,四ノ山への尾根に下ります。下りきった所は亜炭展望所。地面を見ると,石炭のかけらのような黒い岩でいっぱいです。後で聞いたところによると,黒い頁岩ではないだろうかということです。そうでしょう,石炭が露出してるなんて…ねぇ。なお,この地点は,加古川と由良川の分水地点ともなっているそうです。

道はまたもや登りになります。ということは,またもや,押し&担ぎです。その勾配も,地図通りにキツイ!北に見える五台山系はガスがかかり,その上空には黒い雲がおおっています。北は冬型の気圧配置になっているようです。でも,その雲がこちらにやってくるかも。

ガスがやってくる!

四ノ山に到着。岩場を過ぎ,傾斜がゆるくなったところで,ようやくMTBに乗車できそうだと思いきや,道が狭い上に倒木や枝,切り株が多いので,乗れません。乗るどころか,押していてもMTBが枝に引っかかり,思うように進めません。どうやらこの道は,昔からの登山道ではなく,比較的新しく切り開かれた道のようです。下山後,丹波のたぬきさんにうかがったところ,やはりその通りでした。でも,このルートには,ヒカゲツツジの群生地もあり,ルートの存在自体が?という気がします。

四ノ山と向山の間のコルから見る向山は,これまた急です。またまた,アキレス腱のストレッチです。ストレッチし過ぎて,切れてしまいそうです。しかも,担いでいるMTBに木の枝が引っかかります。これが急なところだと,後ろに引っ張られるので,こけそうになります。危ない,危ない。こんな急なところで,後ろ向けにこけたんじゃあ,無事ではすまないよね。

向山三角点

ようやく向山山頂(C)到着。(11:05)あたりはすっかりガスに包まれています。登り始めのころの天候は,すっかり冬山の天候に。道にも雪が残っています。寒い!冷たい!シンドイ!三拍子がそろってしまいました。この調子だと,鐘ヶ坂どころか,譲葉山だって行けるかどうか,わかりません。前日の「加西市畑町の里山」でも,1時間の予定が4時間になったぐらいですから,今日のように1日の予定だと,2泊ぐらいになるのかもしれません。困った計画です。「天候さえよければ…」なんてS田さんは言いますが,たぶん天候がよくったって縦走は無理でしょう。

  
向山三角点 五ノ山山頂
向山三角点
五ノ山山頂

乗れそうで乗れない!

向山からは,向山平と呼ばれる平坦な尾根が続きます。平坦ですが,今まで同様,倒木と木の根,木の枝が張り出し,MTBが乗れそうで,乗れません。こんな状況が続いていると,イライラします。欲求不満になってしまいます。さらには,残雪が増え,道がぬかるんできました。もう,ミジメ〜!

向山連山最高峰五ノ山591m(D)を抜けると,蛙子峰です。晴れていれば,北の展望がいいのでしょうが,今日はガスで真っ白です。ガスだけでなく,雨も降り出してきました。これまたサイアク〜!

究極の選択

野村峠と清水山との分岐(E)で,究極の選択です。S田さんはあくまで清水山・譲葉山縦走を狙っています。この先は等高線も緩やかで,MTB乗車可区間だと主張しています。でも,ボクは清水山を主張。このまま野村峠に行っても,おそらく野村峠から下りることになります。譲葉山へは,時間的にも,天候からしても,無理だからです。となると,せっかくここまで来たのなら,峠を下りるより,清水山に行って帰ろうというわけです。

極楽STは続くよ,どこまでも

結局,清水山ルートに決定。分岐からは激下りですが,それをクリアーすると快適な尾根道になりました。道幅だって,向山のように狭くはありません。今までのイライラがすっかり解消されました。気分よく,MTBライディングです。でも,雨は小降りながら降り続いています。

すっかり気分がよくなり,お腹もすいてきたので,昼食です。小雨の中の昼食は,わびしいものがあります。しかも,残雪で足が冷たい。寒い。こんなときには,温かい汁物が救いです。コーヒーだって,いつもよりおいしい!S田さんは,前回の山行きで味をしめた「力うどん」です。もう,すっかりハマッテしまっています。

  
珪石山山頂 珪石鉱山跡
珪石山山頂
珪石鉱山跡

鉱山跡,発見!

昼食で暖まったあとも,極楽シングルトラック(ST)が続きます。しぶしぶながら清水山ルートを選択したS田さんもこれには大喜びです。途中で,珪石山と清水山の分岐(F)があります。とりあえずは,「珪石山・水別れ公園」と書かれたルートを選択。珪石山は,すぐにありましたが,その途中で下を見ると,不自然な谷が。これが鉱山跡なんだ。でも,こんな山奥でとっても,鉱石を運び出すのが大変だったんじゃないでしょうか。ちなみに,珪石は耐火煉瓦の原料として使われたいたということを,後日,丹波のたぬきさんから教えていただきました。

清水山からの下りがこれまた極楽

珪石山からさらに進むと水別れ公園へのルートがありますが,そこからが激下りです。まるで,愛宕山からの下りと同じです。安全確保のためのロープが張ってあるところもいっしょです。こんな下りはイヤ。分岐まで引き返して,清水山ルートを選択。鉱山跡は不明瞭ながらも,なんとかクリアー。清水山への急な上りを登りきると反射板のある山頂(G)へ。「大柿」プレート,発見!

このあたりまでは,ガスっていますが,しばらく下っているとガスがなくなり,次第に視界がよくなってきました。というものの,道は,先ほどまでの尾根道ではなく,片斜面のSTです。左に落ちるとヤバイ!ところどころ,崩壊している個所もあり,要注意!きっと,歩きならさほど問題ではないのでしょうが,この細い道をMTBで走ろうというのですから,やっぱり無理があるのかな?でも,乗れるだけもマシというものです。向山の尾根に比べれば,極楽です。木々の間からは,柏原中学校が見え,譲葉山らしき山も見えます。

  
反射板のある清水山 清水山からの極楽ST
反射板のある清水山
清水山からの極楽ST

尾根道に復帰すると,道は急になり,乗れそうで乗れない,乗れなさそうで乗れる状態です。こんな道が大好きなS田さんは大喜び。奇声とともに,ダッチロールで下りていきます。時々,悲鳴をあげていますが,それでも懲りません。さすがに,失うものがない強みです。途中で,いくつかのSTに合流しますが,とりあえずは尾根の真ん中を進むということで,STを選択。中間地点の広い尾根(H)からの展望も素晴らしいものがあります。こんな展望は晴れた日に見てみたいものです。

さらに下りつづけると,最後は竹やぶを抜け,人家の横(I)へ出ます。近くには,明願寺というお寺があります。この寺は,オリエンテーリングのパーマネントコースのポイントにもなっているところです。下山しても,雨は降っています。山の中だけというわけではないようです。ということは,今日の天気予報の晴れというのは,ありゃあウソかいや?

駐車場(P)に帰ると,丹波のたぬきさんが出迎えてくださいました。温かいぜんざいとお土産までいただき,感謝,感謝です。その上,いろいろなお話を聞かせていただき,次回の参考になりました。次回は,S田さん曰く「野村峠から譲葉山,鐘ヶ坂やな」またまた無理な計画を。相変わらず,学習能力が欠如しています。今日の調子だと,「野村峠から譲葉山」「譲葉山から鐘ヶ坂」の2回に分けるのが無難でしょう。3月か4月に行きましょうか。


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