古代の道 亀山・大倉山・祇園嶽(2001.2.10)


  
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この時期は瀬戸内海沿岸の山

この時期は,雪が少ない兵庫県といえども,中部以北の山々には積雪があります。山に行って初めて積雪がわかれば,それもアキラメがつきますが,最初から積雪が予想される山にはwithMTBでは行きにくいものです。ということは,瀬戸内海沿岸の山ということになります。山の上から瀬戸内海が望めるというのもいいものです。

そこで,今回は竜野市の最高峰大倉山に行くことにしました。といっても,直接,大倉山に行くつもりなら,車道が近くにまでついています。その車道をMTBで登ると,あとは楽です。でも,それではちょっと…。ということで,新宮町の市野保から亀の池,新池,大成池,大倉山,峠池と回ってくるというルートです。これだと,数年前にS田さんたちと的場山から亀山と回ったルートとあまり重複しません。しかも,このルートのほとんどは近畿自然歩道ということなので,それほど迷うこともないでしょう。

無料の姫路バイパス

朝から天気は,晴。気分をよく出発です。しかも,アクセス路である姫路バイパスは,昨年末からは無料になっています。そのおかげで,10時前には市野保の「英霊碑」前(P)に到着。ここで地図を確認すると,やっぱり亀山にも登りたいなぁという気になってきました。そうなると,市野保から登るのは,遠回りです。馬立から直に登ると,亀山への近道になります。しかも,中腹ぐらいまでは,等高線が広く,もしかするとMTBに乗れるかもしれません。中腹から上は,どのルートで登ってもこれぐらいの傾斜はあるのです。よし!決定!

MTBの準備を済ませ,出発。まずは,淡島神社にオジャマすることに。歴史のある神社のようで,古びた時代絵がいくつもかかっています。参道の両わきには石灯籠と木立が並び,雰囲気のいい神社です。市野保の集落を抜け,馬立から西に進みます。ここも古墳群があるところです。「山城山2.2km」という標識から山道に入ります。

古墳,古墳,古墳

MTBに乗れそうで乗れない山道の両側には,「馬立古墳群」(@)というだけのことはあり,盛り土のような古墳がいくつもあります。17号墳は,石室も健在です。でも,これだけの古墳というのは,今でいえば墓地ということになるのでしょうか。ずいぶん効率の悪い,贅沢な墓地です。そういえば,車をとめたあたりにも「市野保古墳群・市野保裏山古墳群」という案内板がありました。このあたりは古墳が多いようです。城山城も古代の山城です。それもなんらかの関係があるのでしょうか。

古墳群を抜けると,水晶谷になります。魅惑的な名前ですが,現在でもこのあたりで水晶が採れるのでしょうか。いよいよこのあたりから道の傾斜が急になってきます。道には自然の木や切り株,岩などを利用した階段がつけられています。プラ階段の道とは違って,趣のある道になっています。きっと,歩きだと気持ちのいい道でしょう。が,withMTBでは,シンドイ!気温は低いのでしょうが,すっかり汗だく状態です。しだいに尾根道になり,振り返れば展望が開けてきます。先日登った,峰相山も見えます。その向こうに広峰山らしき山も。手前には,觜崎の屏風岩も見えます。200mほどの高さですが,スバラシイ展望です。

金山が!

尾根道になるとすぐに「馬立金山跡 廃坑30米 左下」という標識を発見。これは要チェックです。早速,左下に続く木の階段を下ります。すぐに,金山跡に到着。もちろん立入禁止です。素掘りの坑道ですが,人が立って入ることができるほどの大きさです。奥からは,水が「ポトン,ポトン」と滴り落ちる音が響いてきます。それにしても,こんな山の中に金鉱脈があるなんて,どうやってわかったのでしょうねぇ。昔の人は,スッゴイですねぇ。

  
馬立金山抗口 亀山山頂
馬立金山抗口
亀山山頂

祇園嶽?!

尾根道はさらに続きます。もちろん,急斜面であることには変わりません。汗びっしょりになりながらも,しだいに尾根に近づきます。そして,尾根が見え,ようやく,到着!尾根(A)に上がると,亀山までのアップはそれほどきつくもないので,やれやれです。ところがその尾根に「祇園嶽・市野保1km 馬立1.2km」という標識があります。「祇園嶽」?!聞いたことのない名前ですが「祇園」という名前に惹かれます。京都の祇園さんを思い出しますぇ。それに,地図で見ると,市野保から見た岩場の山のようです。しかも,祇園嶽から市野保に下れそうです。こら,よろしおすぇ。これは要チェックです。時間があれば,行くことにしましょう。

なだらかな尾根道を北進するとすぐに亀の池と亀山の分岐です。近くには,「亀石」がありますが,手前の岩の方が亀にそっくりです。近畿自然歩道の新しい標識があります。が,古い標識とは,城山城への距離が違っています。0.2kmの違いですから,それほど気にすることはありませんが,でも,どっちが正しいのでしょう。

亀山へ

自然歩道の尾根道は,快適です。部分的にしかMTBに乗れませんが,先ほどのような急坂もなく,押しで登れるだけでも楽です。東の展望が,木立の間から望めます。尾根道のところどころに,猪が掘り返した跡があります。猪が多いのでしょうか。鹿に樹皮をはがされ木もあります。猪と鹿,これらの獣は播州の山々にはつきものです。

数年前の的場山・亀山縦走の時は,この尾根を下ったのでしょうが,今ではまったく記憶にありません。新鮮といえば,そうともいえます。でも,亀山へのピストンなので,この尾根を下ることは確かです。きっと快適でしょう。数ヶ所の登りを終えると,三角点(B)のある亀山山頂(458.0)へ。東方面の木々が伐採され,展望が開けています。数年前にはこれ程の展望はなかったように思うのですが…。記憶に自信はありません。「門の築石」の標識があります。以前も見に行ったことはありますが,今回もチェックです。

西へ下る尾根道は,猪にほじくり返された跡があちこちにあります。さらには,樹皮がいたるところがはがされています。鹿が食べたのでしょうか。築石は,見事にくり抜かれ,これに門柱を建てていたのでしょうか。下には,石垣もあります。ということは,ここに城山城の門があり,この尾根道から城に行ったのでしょうか。

快適な尾根道

亀山に引き返し,お楽しみの下りの尾根道です。苦あれば楽ありです。これは「人生といっしょ」と言いたいところですが,「オレは苦しかなかったぞ〜!」という声が聞こえてきそうなので,止め。適度に急な個所あり,やせ尾根あり,片斜面ありと,変化に富んでいます。登る時は,何も思わなかった道でも,下りでスピードが乗っているとそれなりにスリルがあります。気持ちのいい尾根道は,最後の登りを上ると,亀の池の分岐に戻ります。ここからは,亀の池に向かって下りますが,すぐにエメラルドグリーンのきれいな池が木立の間から見え始めます。

自然歩道は,どうついているのでしょう。以前の縦走の時は,芝生の堰堤の下に回り,シングルトラック(ST)を下ったのですが,地形図では堰堤の北から尾根の少し下を下るようになっています。でも,今回は境界線上の尾根に行ってみましょう。赤テープもあります。少しヤブっぽい尾根をよく見ると,境界の石柱があります。境界線上にSTが続いているのでしょう。以前,下った堰堤下のSTより楽しめます。小さなアップをいくつか過ぎ,しだいに道が不明瞭になり,ついには崖に。どうやら行き過ぎたようです。引き返すと,赤テープから尾根を下るようになっています。このあたりは,木立の間があるので,どこでも行けます。すぐ先には,林道が見えています。どうやらこれが,地形図にある道のようです。

標識がいっぱいの自然歩道

林道に出るとすぐに「水争い遺称地」に出ます。

水争い遺称地

『播磨国風土記』には,石龍比古命と石龍比賣命の兄妹の神の水争いが記されています。この話は,中垣内川上流の村と越部村の人々の間で起こって水争いのようすをたとえたものです。亀の池から流れ出た水は2つの谷へと分かれますが,その勾配の違いから越部の村へ多く流れるため,中垣内川上流の村人がそれを堰止めました。このことが水争いの発端となりました。この石積みが,水の流れを人為的に変えた当時の遺称地です。

なるほど,水の流れが不自然です。北の方が急なので,ふつうなら北に流れ落ちるはずだったのでしょう。

さらに進むと,「井関神社・奥宮50m 新池0.8km 城山城1.9km」の標識があります。井関神社は,以前は行かなかったかもしれません。これまた要チェックです。左手の尾根を下るとすぐに奥宮の巨岩が見えます。なんとも大きな岩です。その向こうには,祠があり,まわりを覆いで囲われています。中には,お参りをする人のためでしょうか,シートが敷かれています。鳥居の下には,STが続いています。ちょっと,行ってみたい気がしますが,これを下ってしまうと,元には戻れません。

奥宮の由緒について 御祭神 武甕槌神

最初この亀の山の地に崇神天皇2年に勅命により天照国照彦火明櫛玉饒速日神が御鎮座になられたのが始まりで室町時代に赤松氏がの勧請により武甕槌神を合祀したのである。それ以後徳川時代の初期に武甕槌神を現在の揖西町中垣内字井関に奉遷して井関神社と称し一方この地に祭祀の御祭神を奥宮大神と崇め奉って今日に至っている。

再び,尾根に上り,先ほどの標識のある地点へ。この先には,すぐに,分岐(C)があります。「奥宮神社(井関三神社)0.1km 新池0.7km」「市野保(搦手)2.5km 亀池0.6km 中垣内2.5km」でも,尾根を直進しても,境界線上を進み,新池に行けそうです。でもでも,ここは素直に近畿自然歩道にしたがって下ることにしましょう。反対に下ると,車をとめた市野保に行く林道に出るようです。

植林帯の中の暗い自然歩道を下ります。ゆるやかなので,気持ちよく下れます。と,左手を見ると,奥宮から下ってくるSTが見えます。古い石の標識まであります。さらに下っていると,ハイカーと「こんにちは」そこが新池へ行く分岐です。ゆるやかに上っていますが,路面が荒れているので,MTBを押しながら進みます。ようやく道が水平道になると,その先が新池です。

大成池

新池もエメラルドブルーのきれいな池です。芝生の堰堤を行くと薬きょうを発見。ハンターがいるかもしれません。こわ〜い!自然歩道ですので,コースは明瞭です。右手に新池に注ぐ小川の音を聞きながら,しだいに高度を上げていきます。植林帯の中の道は,暗く,時には水たまりになり,あまり快適とはいえません。

  
エメラルドブルーの新池 大成山F・F・G
エメラルドブルーの新池
大成山F・F・G

小川を渡り,標識に従って左折すると,まもなく大成池です。芝生の堰堤が見えます。右手には,ハイカーが一人。階段の上り口にはこのダムについての標識があります。なんでも「ウルグアイラウンド対策事業」だとか。こんなところにも,国際問題の影響があるんですねぇ。

ウルグアイラウンド

ガットは1947年から79年までラウンドとよばれた多角的貿易交渉を7回開催。一連の交渉は各国の関税引き下げや貿易障壁の撤廃など,多くの成果を生み出してきた。86年南米のウルグアイで始まった8回のラウンドは,ガットによる最終の交渉として8年に及ぶ交渉の末,94年4月のマラケシュ閣僚会議において終結した。各国の国内手続きを終えて,95年1月にガットは世界貿易機関(WTO)に生まれ変わった。ガットの最終交渉となったウルグアイ・ラウンドの成果として,次の4点が注目される。
@世界貿易機関の設立と体系的な紛争解決手続きの導入によって,法による支配をより強固なものとした。
A産業保護のためのアンチダンピング,補助金,セーフガード措置などの貿易措置の運用・手続きを明確化したこと。
B財を上回るサービス貿易が成長しているが,このためにサービス,知的財産権などの新しい分野に対してルールの導入を図ったこと。
C貿易措置に関してWTO事務局への通報・登録などの透明度を高めた。(『imidas2000』集英社)

堰堤に上がると,きれいな舗装路が池を巻いています。入口付近に進むと,右手の森の中になにやら怪しげな建造物?を発見。近くの看板にはこんなことが書いてあります。

大成山F・F・G 案内図

ファミリー・フォレスト・ガーデン(F・F・G)とは…国有林野をそれぞれのライフステージに応じて,森林と共生しながら自由な発想により,「森林ふれあい基地」として,家族やグループ単位などの方々に小区画した国有林野を一定期間,一定の使用料で提供する制度です。
利用できる森林は…1利用できる森林は右図のとおりです。2利用できる期間は,原則として3年間です。3利用に当たっては,国が定める使用料(年額)を面積に応じてお支払いいただきます。
利用いただく方々にはフォレスト・ファミリーとして登録されます。森と共生しながら,森の中でゆったりと自分の時間を過ごしていただくと共に,「立木を伐らない」「焚き火をしない」「ゴミを持ち帰る」などの基本的なルールやマナーを守っていただきます。
近畿中国森林管理局 兵庫森林管理署 〒671-2573兵庫県宍粟郡山崎町今宿100-1 0790(62)0595

つまり,子どもの「基地作り」のようなものです。こんなことを,事業として展開している林野庁?もたいへんです。道の向こうには,石碑があります。龍野らしく,三木露風の作のようです。

水 露風

山上の おちくぼに たたへたる ふるき水 あまぐもをうかべたり

いつよりか かくたたへ いつまたも 乾ぬべきや 山上の ああ水よ

この石碑の裏には,この大成池を造るにあたっての事業報告のようなものが記されています。事業費2億4900万円 工期平成6年度〜平成10年度の5年間をかけて造られたようです。ウルグアイラウンド対策とはいえ,こんな事業が日本中で展開されているんだから,総事業費はすごいものでしょう。工事の時期も時期です。バブルに酔った末での計画なのでしょうか。

池沿いに進むと,ボーイスカウトのキャンプ場もあります。ボーイスカウトらしくない?きれいなキャンプ場です。大倉山への道は,上の尾根にあるようです。入口に引き返し,尾根を登ります。と,新しくできたブル道があります。赤テープの付いた登山道は,尾根を忠実に登っているのですが,ブル道は,尾根を少し外すようについています。部分的でも,少しは乗車できるブル道を進みます。途中で「展望台」という小さな標識もあります。昼が過ぎ,おなかがへってきました。MTBを押す手にも力が入りません。途中で,ベンチのある広場で,年配の夫婦に出会う。展望台はまだ上だという声を聞き,少しがっかり。

いざ,大倉山へ

でも,しばらくすると,展望台(D)に13時に到着。やぐらの近くには,サウンドスコープがあります。小さな穴に耳を当てると,向こうの谷からの小鳥のさえずりなどが聞き取れるというわけなのでしょうが,この時に聞こえてきたのは,ビュービューという風の音だけでした。残念です。防火用水のドラム缶をのぞきこむと,氷が張ったままです。やっぱり,今日は寒いのだ!

昼食の準備をしている間に,先ほどの年配夫婦が登ってきました。少し言葉を交わし,最後に「お先に」という言葉を残して,先に下って行きました。ところが,この後…。残ったのは,ボク一人です。静かな山です。でも,じっとしていると,身体が冷えてきます。防火用水が凍ったままのはずです。

温かい昼食をいただき,身体が温まったところで,出発です。が,コンクリート製丸太の階段が続いています。下りきったところを少し乗車すると,大倉山手前のピークを押しで登ります。ピークには,ベンチがあるものの,大倉山への標識はありません。道も,今までの道と比べると,はるかに不明瞭です。藪っぽい道ですが,木を切って,道を切り開いた跡はあります。切り開きを歩いていると,疎林になりますが,目の前のピークが目標なので,登るだけです。

登りきったところが三角点のある山頂(520.1)です。大きな岩があり,その岩陰には小さな祠があります。写真を撮っていると,空から白いものが舞い落ちてきました。空は黒い雪雲に覆われています。こいつはヤバイ!車に戻るまでには,最短で30分はかかりそうです。でも,それほど降り続くことはないでしょう。それにしても,こんな山でも冬型の気圧配置の影響を受けるんですねぇ。

カリヨンを奏でる?

再び,ヤブっぽい疎林を抜け,ベンチのある分岐へ。ここからは,南西の谷に下ります。地形図では,けっこう急なようですが,道のつけ方が斜面に対して斜めなので,MTBで快適に下れます。道の両側にはカエデ?の木が整然と植えられています。なぜか,動物の絵がたくさんある地点を過ぎると,林間広場と峠池との分岐です。谷を下ると池なので,分岐は左にとります。と,すぐに,カリヨンという楽器があります。

カリヨン[carillon]

打楽器の一。音の高さを異にする一組の鐘を配列したもの。手または機械で相互に打ち鳴らして奏する。16〜17世紀のヨーロッパで教会や市庁舎に設置された。組鐘。カリロン。(『広辞苑』岩波書店)

このカリヨンを奏でるための楽譜もあります。もちろん,曲は『赤とんぼ』です。たたく番号は書いているので,早速たたいてみることに。ところが,鐘の配置が広いため,大忙しです。あちらをたたけば,こちらもたたく。でも,なんとか曲に聞こえるので,満足,満足。でも,誰も聞いていません。ところで,これで演奏会をしたりすると,体力がいるでしょうねぇ,きっと。

カリヨンの先には,峠池(E)があります。まわりには,東屋やテーブルも設置され,お子様用の遊具もあります。暖かい春には,家族連れでここはずいぶんにぎわうのでしょうが,雪のちらつくこの時期にここを訪れる人はいません。ふと見ると,左手にSTがあります。『はりまハイキング』では,このSTを下るようです。

出口に近づくと,ハイカーがやって来ました。近づくと,先ほどの年配夫婦です。どうやら,林間広場に出てしまったようです。下山道を探しているとのこと。だったら,先ほどのSTを下るのがいいでしょう。「池の向こうに道がありましたよ」なんて答えるものの,地形図にはない道なので,こちらもチョット不安。それにしても,あのご夫婦,地図を見ているふうではありませんでした。ええんかいなぁ。

龍野の桃源郷?

舗装路に出ると,案の定,スピード好きの若者の車がとまっています。下からこれだけの登り,あるいは下りをぶっ飛ばすのも楽しいでしょう。でも,ハイカーにとっては,迷惑そのものです。その舗装路を登ると,峠状のところに出ます。石碑には,「龍野桃源郷 桃源と 夢に描きて 植林す」とあります。道の向こうの谷を見ると,谷一面に桜?の植林がしてあります。もしかすると,桃かな?丁寧に,鹿除けのネットまで,延々と設置しています。菖蒲谷牧場の一部であったであろうこの地を,花でいっぱいにしようという壮大な試みですが,もうしばらく年月が必要なようです。

これまた快適尾根道!

舗装路を進むと,未舗装路に変わり,さらにその先は菖蒲谷への分岐になっています。時間が時間だけに,ここは直進。大成池に戻ります。これから新池まで,下り基調の快適路です。基地を左手に,右手には大倉山の姿を映した大成池を見ながら,堰堤へ。階段を下ると,MTBに乗車可。新池までひとっ走りです。やっぱり,withMTBは距離が稼げます。

すぐにエメラルドグリーンの新池が見え始め,芝生の堰堤へ。地形図を見ると,先ほどの自然歩道を戻るよりも,正面の小さなピークを登ると,境界線上の尾根道を下れそうです。境界線上なので,踏み跡ぐらいはあるでしょう。だとすれば,MTBで下ることだってできそうです。これができれば,自然歩道には直に出るはずです。

ピークを登りだすと,左手にSTがあります。でも,地形図では,388.4のピークを巻くSTがあるので,それかもしれません。とりあえずは,小さなピークを目指します。ヤブっぽい疎林を抜けるとピーク(F)です。見ると,その向こうには先ほどのSTが。チョットくやしい。

これで安心です。あとはこの境界の尾根道を下るだけです。ところが,これが,予想以上に楽しい!オートバイが走ったような跡があるものの,適度に変化があります。気持ちよく下ると,案の定,自然歩道(C)に出ました。植林帯を抜けると,奥宮の標識や水争いの標識もあります。石垣の道を通ると,亀の池から尾根を下り,合流した地点です。今回は,自然歩道をそのまま登ります。右手には,小川が流れ,その流れが道にもあふれています。左手を見ると,亀の池から下った尾根がつかず離れずの距離にあります。

  
大倉山山頂 祇園嶽山頂から
大倉山山頂
祇園嶽山頂から

最後は亀の池の堰堤に登ると,来る時に下った尾根道の入口に合流。でも,堰堤の南に延びるSTが何本かあったのは気になるところです。でも,今はチェックする時間がありません。これから祇園嶽まで行くからです。どれほど時間がかかるのか,未知です。

祇園嶽へGO!

右手に亀の池のエメラルドグリーンの水面を見ながら,しだいに道は登ります。登った先が亀山との分岐です。これから行く祇園嶽は左です。登ってくる時に見た亀のような岩や南無阿弥陀仏と掘っているとの石碑を見ながら,馬立への分岐(A)へ。これからが未知のルートです。地形図にも記されていません。

道は,それまでの道ほど良くはありませんが,MTBに乗って走れます。下りも気持ちよく下れます。歩きでも,まったく問題なしです。でも,利用する人はそれほど多くはないのでしょうね。やせ尾根を下り,ところどころで展望を楽しみながら進みます。でも,地形図で見た以上にアップダウンがあります。道もしだいにヤブっぽい所が出てきます。でも,今さら引き返せません。

進行方向に祇園嶽が見えてきました。やはり,麓から見た岩場の山頂です。なんとまぁ,よろしいやおへんかぁ。しか〜し!下りが急すぎる。下りきったところは,市野保と搦手の分岐(G)です。祇園嶽には「行って来い」のようです。とりあえずは,withMTBで登ることに。しか〜し!当然のことながら,シンドイ!でも,下りを考えれば,やはりwithMTBです。道は,ヤブっぽくなってきています。MTBを担ぐので,さらに力が要ります。

岩場の山頂は展望抜群!

ようやく祇園嶽山頂です。三角点もしっかりござらっしゃいます。しかし,こんなに狭い山頂が出城だったなんて,オドロキです。せめて来る人もいない代わりに,守ったところでどうにもならないようです。里を見張るという役目をになっていたのでしょう。北から東の斜面も切れ落ちた岩壁なので,展望が見事です。雪をかぶった日名倉山,藤無山,一山東山。電波塔のある暁晴山も見えます。鋭い山頂は,明神山でしょうか。南方面には,屏風岩や峰相山も見えそうです。いつまでも見ていたいところですが,もう,時刻は15時半。日はしだいに傾き,夕日の色を濃くしています。

早速,下山です。急斜面ですが,けっこう乗車できます。あっけなく,分岐着。市野保に行くか,搦手に行くか。地形図を見ると,市野保への下りの前半が急です。もちろん,乗車不能でしょう。それに対して,搦手への下りは,いくぶん等高線の間隔はひらいています。林道に出ても,けっこう楽しめそうです。決定です。搦手へGO!

ところが,しばらく下ると,道が見当たりません。辺りを探すと,木立の間が道のようになっています。とりあえずは,谷に下っているようでもあるので,行ってみることに。しばらく下ると,はっきりとした道になっています。これであとは谷沿いに下るだけです。それほど急ではないのでMTBにも乗れます。ところどころにテープが巻いてあります。川は,一枚岩を流れるなめ滝状態の箇所があり,水も透き通っているので,歩きにはいいコースでしょう。でも,withMTBだと,道が極細の上にガレ気味で,しかも右側が川なので,チョットじゃなくてゴッツイこわい!

無事,谷沿いの道を過ぎ,林道(G)に出ます。ここには,祇園嶽の標識があります。とすると,このルートから祇園嶽に登る人はいるようですね。やれやれ,これで林道を下るだけです。車が通れるほどの幅の林道ですので,対向車に注意です。小川を渡り,工事現場のようなところを過ぎると,部分的に植林帯の中を通ります。林道の路面はきれいなので気楽です。左右の分岐が気になるところですが,今日はこれまでです。かくして,7時間あまりの山遊びは無事終了。メデタシ,メデタシ。チャンチャン


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