播磨平野一望の五峰山光明寺(2000.1・22)


午前中は,Kenといっしょに高御位山を歩きましたが,昼からはwithMTBで山歩きに行くことにしました。半日ほどの山歩きなので,あまり遠出はできません。近場で「ちょこっとMTB」ということも考えましたが,それは次の機会にということで,今回は播磨中央公園の北に広がる五峰山を周回するハイキングコースに決定。

  
P・A〜K
P・A〜K

このコースは,以前にも何回か行ったことがあります。乗車率が高く,MTBでも大いに楽しめました。途中にはエスケープルートがいくつかあるので,トラブってもすぐに下山できます。一人でも気軽に楽しめるコースです。

光明寺へ

播磨中央公園の駐車場(P)に車を止め,MTBでGO!早速シングルトラック(ST)へ。まずは,手始めに巡視路(A)を行きます。数分で終わってしまいますが,それでも舗装を走るより楽しいです。再び,舗装路に出ると,今度は光明寺まで登ります。途中で,巡視路から入るハイキングコースの入り口があります。以前このコースを行ったことがありますが,ずっと押し&担ぎだったので今回はパス。舗装路を登り続けます。展望のいい駐車場(B)に到着。ここからは,播磨平野が一望できます。でも,チョット標高不足です。元気な人は,さらに上を目指しましょう。

句碑の道

駐車場からの参道は,急勾配です。最初こそ乗車可ですが,やがて力尽き,押しに。参道「五峰の道」に両脇には,句碑がたくさんあります。誰が作った句なのかわかりませんが,それほど古いものではないようです。句の好きな人だったら,これだけでも楽しめるんじゃないかな。お寺に付き物の石仏だってたくさんあります。これまた,石仏好きのS田さんなら大喜びでしょう。これらの石仏だけで,またページが増えるというものです。句のページもできたりして。

以前来たときは,物見台跡にも行きました。ここからの展望もよく,カワラケ投げなんてのもできるんだそうです。ボクはしたことがありませんが。この物見台だけでなく,いろいろなものが光明寺にはあり,お寺好きな人は一日楽しめるんじゃないでしょうか。

       
行者像 句碑
行者像
句碑

合戦地跡?

さらに参道を登ると,国の重要文化財「銅造如来坐像」のある光明寺本堂(C)があります。どれほど重要なのかは,ボクにはわかりませんが。さらに進むと,堂の裏に本陣跡が。ここは,合戦地だったということで,この本陣跡が作られているのでしょう。そういえば,光明寺の案内に「太平記のふるさと」なんて書いてありましものね。ところで「太平記」って,聞いたことはありますが,どんなお話なのでしょうか。

軍記物語。40巻。作者は小島法師説がもっとも有力。いくつかの段階を経て応安〜永和の頃までに成る。北条高時失政・建武中興を始め,南北朝時代50余年間の争乱の様を華麗な和漢混淆文によって描き出す。  (『広辞苑』より)

早速,おじゃますることに。記念撮影用のパネルまであるので,せっかくですから記念撮影も。それにしても,ここを利用する人は,年間で何人ほどいるのでしょうか。こんな人目のつかないところに作って,もったいないなぁ。物見台の横にでも作ったらよかったのにね。でも,おかげでのんびりと楽しめましたが。

       
光明寺山門 本陣跡にて
光明寺山門
本陣跡にて アヤシイ!

いよいよSTへ

本陣跡をさらに奥に進むと,おなじみの巡視路へ合流。ここから下ると参道からのSTと合流します。巡視路はさらに下っていますが,MTBならSTを行く方がいいでしょう。STを西に進むと分岐(D)に。案内板もあります。ピストンになりますが,せっかくですので,三角点のある山頂へ。山頂近くの分岐を左に曲がると,先ほどの巡視路と合流し,さらには舗装路からのハイキングコースになります。でも,今日はそちらには行かないのでパス。三角点のある山頂(E)ですが,木立に囲まれているので,あまり見晴らしはよくありません。

三角点のある山頂から先ほどの分岐までは乗車可ですし,その分岐からも乗車可です。ほとんどアップダウンのない落ち葉のじゅうたんを敷き詰めた快適な広い道です。気持ちよく走ると分岐のあるコル(F)へ。ここから左に下りると,光明寺の集落を経て播磨中央公園へ帰ることができます。ここにも案内板ができていて,「奥谷コース」は直進です。これからは,アップダウンのある尾根道になります。

       
極楽ST 岩尾根
極楽ST
岩尾根 展望がわからないのが残念!

展望抜群の岩尾根

押し&担ぎで登ると,下りは快適です。しだいに展望が開けてきます。3つ目のピークあたり(G)になると,東,西,南の展望がスバラシイ!岩場に腰かけて展望を楽しみます。まずは,手前に今まで通ってきたいくつかのピークと光明寺のある五峰山が見えます。さらに向こうには播磨平野。そのまた向こうには,城山・高御位山。その手前には,笠松山善防山が。その右手にも西播の山々が見えます。それらの中でもひときわ天を突き刺すような鋭い山があります。明神山でしょうか。目を東に向けると,まず見えるのが数曽寺山塊。その向こうに西光寺山です。さらには,白く雪をかぶっているのが黒頭峰でしょうか。南東には六甲の大きな山並みが見えます。その手前には,丹生山系,雄岡山・雌岡山も見えます。反転して,北西には,先日MTBで回峰行をした鎌倉山も見えます。なんと素晴らしい展望なのでせう!もっと広範囲の地図があれば,より楽しめること請け合い。ここもまた,いつまでいても飽きることがありません。光明寺といい,この岩場といい,今回のコースは歩く(走る?担ぐ?)だけではもったいないコースです。以前にも来たことがあるのに,今回,初めて意識できたのは,ソロだったからでしょうか。それとも,いつもご一緒くださるS田さんのギャグ攻撃がなかったので,意識がはっきりしていたからでしょうか。

この尾根最後のピークに立つと,これまた見事な展望です。ここからは,北の山々も見えます。まずは,鉄塔が山頂にある篠ヶ峰。真っ白に雪化粧です。その対面には,山頂がガスで見えない千ヶ峰。その左手に見える笠形山も,真っ白です。それらの奥にも白く雪をかぶった山々が見えます。このピークにしても,300m足らずの標高です。たったこれだけの標高で,これほどの展望が楽しめるなんて,ありがたい山です。

巡視路に合流

最後のピークから巡視路に合流(H)。ここにも,案内板があります。これだけ完備されていると,まず迷うことはないでしょう。分岐から右に下ります。ここからは巡視路だけに,よく整備された尾根道になります。下りは100%乗車可。2つピークを登らなければいけませんが,それほど時間はかかりません。それよりも下りの楽しさで極楽です。279の三角点への登り始めに,左へ行く分岐があります。が,巡視路は直進。登りきると,三角点(I)です。このあたりの展望はよくないので,MTBでの走りを楽しむだけです。

最終の鉄塔(J)の下に出ると,快適な尾根道は終わりです。前回は,八王子池に向けて下りたので,今回は,コースを左に取り,巡視路を東進することにしました。しばらくは急坂のプラ階段ですが,やがて傾斜が緩やかになり乗車可に。巡視路には珍しい木の橋を渡り,工場のフェンス沿いの道(K)に出ます。ここにも案内板があります。でも,これって,逆回りでもわかるのでしょうか。フェンス沿いの道を降りると,集落に出て,今回のコースはこれにて,チャンチャンです。

それにしても,今回はソロということもあり,いつもにも増して気ままに山を走ってしまいました。もちろん,知っているコースだという安心感もありましたが。それでも時間は3時間ほどです。寄り道をしなければ,2時間ほど?乗車率は80%ぐらいでしょうか。舗装路で上がり,尾根道を走り,下るのですから,乗車率が高いのも当然です。しかも,展望が抜群!もう,これは超お薦めコースです。特にMTBには。ただし,光明寺境内はMTBで走ってはダメです。ましてや,石像スラロームなんてもってのほかですよ。


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